No.042 長野五輪その後...
1999年3月1日(月)
長野冬季オリンピックから1年が経った。
去年まさにオリンピックの開催中にその会場のひとつであった八方尾根スキー場に行ったときには
スキー客以外の観戦客やら外人さんやらで大変なにぎわいだった。
1年経った八方尾根は
昔と全く変わらない静かなスキー場に戻っていた。
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八方尾根は僕が一番好きなスキー場。
毎年かかさず滑りに来ている。
去年はちょうどオリンピックと重なっていて
スキー場の半分くらいがオリンピックの会場で滑れなくなっていた。
近くには白馬ジャンプ競技場があり
舟木がラージヒルで金メダルを獲ったまさにその時に
すぐ近くのホテルのTVでそのシーンを見ていた。
(ダフ屋さんからチケットを買おうと思っていたのだがチケット不足で全然買えなかった)
それでも男子スーパーGや女子滑降などは結構近くで見ることができた。
ゲレンデの周りにはオリンピック・グッズのお店がたくさんあり
観光客や外人さんでとてもにぎやかだった。
ホテルに帰る途中ユキちゃんが海外のTV局(CBS)の取材にあったりもした。
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そしてその一年後。
僕たちは再び八方を訪れた。
しかしそこには1年前のにぎやかさはどこにも無く
ただ新しく作られた道路(オリンピック道路と呼ばれている)と
ゲレンデ内の所どころに残るオリンピックの会場跡を示す看板のみが残っているだけ(下記)。
果たして長野でオリンピックをやった意味があるのだろうか...。
去年とのあまりのギャップを感じてしまいふと疑問を抱いてしまう。
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八方に行ったメンバーは僕が昔勤めていた職場の人たち。
転職してから早8年が経とうとしているが
いまだに毎年絶えることなく年一回の八方は続いている。
スキー以外ではまったく連絡を取っていないのに
この時期になると電話が鳴って日取りを決めて八方に行くのだ。
端から見るとちょっと不思議な人間関係だろう。
しかし一年ぶりに会う割には不自然さは全く無く気心が知れた仲間になっている。
今年も無事八方スキーが終わり次に会うのはまた一年後。
このちょっとおかしな関係をこれからもずっと続けていきたいと思っているのです。
(八方尾根スキー場にて撮影
一番上の写真は女子滑降スタート地点にて撮影)
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