6.被災地は神戸だけじゃない! 神戸以外の被災地情報


 神戸震災のみならず、日本・世界各地で天災により壊滅的被害を被った地域は枚挙にいとまがありません。我々はこれらの大災害がもたらした大きな痛みを伴った教訓を、謙虚に学ばねばなりません。神戸ほどの大都市災害であっても、災害直後に比べると被災地以外の地域におけるその後の情報・人々の関心といったものは薄れつつあることは否めませんし・・・。

 この欄では、最近起こった大災害の各現場において、果たして何が以前と変わったのか、「今、あそこはいったいどうなっているのか?」を、私なりに調べつつ述べてみたいと思います。少し調べてみるだけで、天災のみならずその後の行政体等の対応いかんによっては「人災」と感じられる話も結構あるようです。


奥尻島について:
1993年7月12日午後10時17分に起きた北海道南西沖地震。あれからもう2年以上の年月が流れました。奥尻島は今、島の復興に向けて急ピッチで動き続けています。
しかしながら・・・。町=行政が押し進める奥尻島の復興計画。これは果たして島の住民の意向を本当に踏まえたものになっているのでしょうか?大量の国庫補助金と義援金を巡り、その使途を巡って行政と住民との間には大きな問題が存在しているようです・・・。


雲仙について:
東大地震研の「雲仙・普賢岳の活動」レポート


サハリンについて:
1995年5月28日未明に起きたサハリン北部地震。この大地震で壊滅した「ネフチェゴルスク」という町には、日本から送られた救援物資が殆ど届かなかったと言われています。冷戦体制の後遺症などによる情報ギャップの問題、通常のロシア社会においてすら存在するモノ不足の問題。現地において今なお聞こえてくる「救援物資不足」は如何にして生じているのでしょうか・・・。


各被災地の抱える問題へのコメントは今後、加筆の予定です。

とにかく勉強になる 東京大学地震研究所のページへ行ってみましょう。



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