北俣ダム・朝日岳・親不知

08月16日〜20日

16日(移動:神奈川−親不知−泊−北俣ダム)
親不知駅の近くに郵便局があり、道を挟んだ反対側に1ヶ所、また駅までの間に1ヶ所無料の駐車場
がある。
ここに車を止め親不知駅に。駅は無人で公衆電話、ジュースの販売機、券売機、トイレがある。また、
ノートが置かれていて旅人達が足跡を残している。

親不知駅から泊駅まで移動\320。駅を出ると運良くタクシーが1台止まっていた。これで北俣ダムまで
行く。
料金は\11,000途中で空車の状態で走っているので???と思ったが北俣小屋に張り紙があった。
内容はタクシーの運賃、小型は\10,000中型は\11,000の貸し切り料金となるそうだ。また泊駅からでも
途中の小川温泉からでも同じ料金との事。もう一人の客は温泉までタクシーで行き一風呂浴びてから再
びタクシーを呼んで小屋まで来たがこの場合の料金は小川温泉までの料金(\4,000位)+\10,000とな
ってしまうとの事だ。
小川温泉からはゲートに鍵が架かっていてタクシーか関係者以外の通行はできない。

テント場は駐車場のように広く平らだが虫が非常に多い。標高は700m位だし川沿いのせいだろう。
テントを濡らさない事で明日の登り少しでも楽しようと小屋の板の間に素泊まりさせて頂く(\1,000で良い
と言ってくれた)ちなみに水は小屋の前に蛇口があり、トイレも小屋と共用。

北俣のテント場 北俣小屋
道を挟んだ反対側がテント場
17日(北俣−朝日平)
小屋から車道を50m程で登山道の立て看板があり
ここを下ると下の車道への近道。さらに車道を下る
とダム施設の門となる。
一瞬おや?と思って回りを見渡すと右手に降りる
コンクリートの階段、そして吊り橋。

橋を渡り樹林の登りとなり直ぐ1合目、ちなみに10合目
はイブリ山であって朝日岳ではないのでイブリ山に着い
てガッカリしない事。

この後、約20分毎に2合目3合目と進んでいく。

  吊り橋

5合目は広く成っていてここから片道5分位(左手側)で
水場がある。
細い塩ビのパイプがありチョロチョロと流れている。

6合目を過ぎると所々に水芭蕉等が現れ出す。

7合目辺りから沢状の地形を登る。下の石が少し滑る。

8合目から眺めが開け、つづら折りの登り。

9合目付近で再び低木帯の最後登り。パット正面が開
けた所が10合目イブリ山頂上だ。

ここから朝日岳方面の眺めがよい。
(大きな山だと実感!)

  五合目
片道5分で水場あり
イブリ山頂上から朝日岳方面 唯一のクサリ場
4m程

イブリ山からしばらく緩い下り、そして少し急になって
コルに着く。

ここから登り返し最後に4m程のクサリ場がある。

クサリは太くて重いので平行して取り付けられている
ロープの方がつかみやすい。

これを越えるとやがて木道が現れ気持ちの良い草原
登りになる。

旧道が左手下に見える、旧道の方が草原の中の歩き
で良さそうだが自然保護のせいであろうか?現在は
通行禁止で木道歩きとなる。

  夕日ヶ原−1
夕日ヶ原−2 夕日ヶ原−3
このピークを越えると朝日平

再び樹林に突入するが所々に小さな草原が現れる。

やがて左手に夕日ノ池が現れると朝日平はもう直ぐ!

  夕日ヶ原−4
夕日ヶ原−5
朝日平への最後の登りから振り返る
夕日ヶ原−6
これを登ると朝日平
   
朝日平は快適テント場 朝日平

18日(朝日平−犬ヶ岳)
朝テントを日差しで乾かして7:30の出発。今日も良い天気。
40分程で朝日岳頂上に立つ。

  朝日平からの白馬
朝日岳頂上 朝日岳頂上から白馬、右奥は立山・剱
朝日岳下りから雪倉岳・白馬岳 朝日岳下りから栂海新道方面−2

頂上から北に向けて下降する。分岐から栂の林の登りに入る。
直ぐに林を抜けると草原が現れる。
分岐からはサワガニ山岳会のルートだ。

再び林の登りでまた直ぐ草原に出る、ここが照葉ノ池。
斜面に沿って木道を行き、反対斜面に乗り越す。

再び樹林でこれを抜けると石コロの広い稜線となる。
突き当たり?が長栂山

  照葉ノ池手前の草原と朝日岳
照葉ノ池 長栂山

この後も栂の林と草原の繰り返し、下方には棚田の様に
草原・湿原が広がっている。

(でも予想以上に下るし長い)

  棚田のように草原・湿原が広がる

アヤメが出てきたと思いながらも進むとやがてアヤメ平
の看板。
でも看板の辺りにはアヤメが咲いていなくて撮影ポイント
を外してしまった!

さらに下る黒岩平らにテントが張れそうだがキャンプ禁止の
看板もある。熊も水を飲みに来そうだし...
休憩ポイントとして最高。

この辺は雪渓を起点として水が豊富。ルート中で沢を何カ所
か渡るのでここで水を汲める。

  アヤメ平付近
黒岩平 黒岩平から

黒岩山手前にもアヤメ、水芭蕉が咲いている。

道成りに歩いているとルートは中俣新道へと行ってしまう、
栂海新道(黒岩山)は左手に直角にしかもいきなり急登
となる。

頂上はそんなに広くない。何かずっと先に犬ヶ岳が見える。

  もうすぐ黒岩山

ここから幾つかのアップダウン、文子ノ池に出る。

さほど急登は無いが疲れが出てきたせいかなかなか
サワガニ山に着かない。

おまけに樹林帯と言っても背が低い木なので日差しが
避けられず暑い。風もない。止まると虫が寄ってくる。

やっとサワガニ山に着く、頂上はやはり狭い。だいぶ疲れ
てきた。まだ先に犬ヶ岳が見えるが遠くに感じる。

犬ヶ岳までは大きな2つ程ピークを越えていかないと
行けない様だ。

最低コル部に分岐があり(左手側)水はがある。やはり片道
5分程の下り。黄蓮まで水場はないのでここで必ず補給し
た方が良い。時期が悪いのかここはホントにチョロチョロ程度。

黒岩山からサワガニ山方面

サワガニ山からの犬ヶ岳

手前ピーク辺りから雷が響きだす。
疲れた体にむち打って山頂へと急ぐ。

この山頂も狭い。ここまでは全体的にやせ尾根で、よそ見
をして歩いていると踏み外しそう。

頂上から北に10分程下った所が今日の宿泊地、栂海山荘。
先に学生さんが一人到着してくつろいでいた。朝日平らから
一緒の行程である。
さらに5時頃、学生4人パーティーが来た。今日は白馬から
一気に下ってきたらしい。

  犬ヶ岳頂上
栂海山荘前からの朝日岳−1 栂海山荘
栂海山荘内部(右部屋) 栂海山荘内部(左部屋)
栂海山荘前からの白鳥山 栂海山荘前からの朝日岳−2
(拡大版)

19日(犬ヶ岳−白鳥山)
前の晩はほとんど眠れなかった。何故なら、ネズミが気になって気になって.....
このネズミ、2度も人の寝袋の上を走り抜けた。ウトウトとするとガサガサと動き出す。
明け方に静かになってこちらもウトウトしだした頃、隣の4人組が行動開始。2時間も寝ていない気がする。

山荘前からは急な尾根を一気に下る。下ってから小ピークを2つ程過ぎ、更に下りルートが見える。
下りきると黄蓮乗越し、乗越しの直ぐ手前に水場(右手側)の看板がある。ここも片道5分ほどだが最後に
沢に降りる部分2m程が泥状で急!!ロープが付けられているのでこれに頼るが、両手に水筒を持ってい
たので大変だった。
水場の看板のある所と少し下にテント1張り程が可能なスペースがある。(この辺は樹林帯です。)

水の補給ができて一安心、でもザックは確実に2K以上重くなっている。

この先、黄蓮山・菊石山と二つのピークをアップダウンしていく。ペースが上がらないし、普段なら1分も休めば
呼吸・動悸が治まるのに、今日は10分以上やすんでもドッキンドッキンしている。

11:20やっと白鳥小屋に着く、ここまで目測で3時間位、
地図では4時間の所を休憩を含んでだが5時間も
かかっている。この先ペースが上がるとも
考えにくいし、さらにバテテくると日が落ちてしまう。
ここで今日は終わりと決め込む。

2Fからの景色はとても良い!!
夜になると青海市方面の夜景がきれいだった。

  白鳥山荘
白鳥山荘内部(1F) 白鳥山荘内部(2F)
白鳥山荘前からの日本海
(親不知方面)
白鳥山荘前からの犬ヶ岳・朝日岳

20日(白鳥山−親不知<観光ホテル前>)
今日も快晴、水も食料もわずか。
小屋からキシ割りの水場までは約1時間。沢に降りて10m程
歩くと左手に水場がある。。(コースの直ぐ脇)
ここからしばらく地形が複雑..右え左へと小沢に沿って進む。

この後、急な下りとなって途中に”金時坂”の看板が現れる。
思わずここで休憩してしまった。
ここからもまだ急坂が続き15分程で坂田峠に着いた。
林道工事の準備をしているらしく道になる予定の部分の樹木が
伐採され、直ぐ下に工事用車両が止まっている。

峠から尻高山を越えて次の林道まで40分と書かれていたが道
は緩やかなのだが、以外と長かった。
林道に出てしまうと日差しがまったく避けられないので手前の
木陰で軽く昼食(ビスケットしか無い)とする。

栂海新道が出来た頃は尾根道だったのだろうが、今は林道の為
切り通しむされた為、林道へは急な鉄の階段を降りる。
そして対岸でまた階段を登っていく。

さらに標高で100m下った所が二本松峠だ最後の下りまでは、
急登は無いが2つ程小ピークを越える。

最後のピーク辺りから枝越に海面が見えるのだが距離感がつか
みずらい。高速道路か国道か解らないが車の轟音とそれに負け
ないくらいのセミの声で疲れ出した体にうるさく感じる。

  白鳥山荘前からの日本海
(青海方面)
親不知展望台から−1 親不知展望台から−2

2個目の高圧鉄塔を過ぎるとしばらくしてホテルが見えた。
国道を渡るのだが右手も左手もトンネルで車の音が異常に響き
音が小さくなった頃を期に一気に渡る。
ホテルの一段下には無料の駐車場があった。(トイレ付き)

途中で何人もの情報で、入下山口の親不知観光ホテルで風呂
に入っていくと、無料で親不知駅まで送迎してくれるらしい。

これを期待していたが、ホテルのロビーに誰もいない。「御用の
方は9番を回して下さい(館内電話)」と書かれていたので電話
してみるが誰も出ない。
仕方なく、隣り(同じ建物)のレストランにある公衆電話でタクシー
を呼んで駅まで戻る。

  親不知観光ホテル前の登山口
親不知(ピアパーク−1) 親不知(ピアパーク−2)

親不知交流館で風呂(¥300円)、ピアパークで飯&休養....
夕日をみながらベンチに寝そべり凄く力の抜けた状態。

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