烏帽子・水晶・湯俣

1996.08.12-15

赤牛岳を目指して3度目の挑戦?

1日目、七倉から烏帽子小屋に上がる。
2日目、烏帽子小屋から水晶小屋に移動

この日も小さな水晶小屋は満員、ザックは外でビニールシートの中、食事は交代制で
順番まで外で待っている。それだけここはスペースが無い。
この日この小屋で、5年前立山から烏帽子への縦走中、黒部五郎まで同じ行程を取っ
ていたパーティーと再会した。

小屋の主人の話では明日、赤牛(読売新道)に向かうのは私とそのパーティーの2組だけ
だそうだ。
しかし雲行きが非常に怪しい。台風が接近しているらしい。

野口五郎岳から槍ヶ岳 野口五郎岳から五郎小屋
野口五郎岳から水晶岳 野口五郎岳から水晶方面への縦走ルート

3日目、雨は降っていないものの風が非常に強い。ガスっている。
ほとんどの客は雲の平経由三俣山荘方面に下山していった。赤牛に向かう予定のパーティ
に「今日はどうしますか?」と確認すると下山するとの事。考えた末、私も下山する事にした。
今日中により低いところに降りる為、湯俣に降りる事にした。

真砂の分岐から南真砂へのルートは森林限界上なので風が強い。
途中、土で崩れた部分があり足下が滑る。テントを張れそうな場所が数カ所有ったが時間が
有るので湯俣まで降りる。
湯俣岳は鬱蒼とした樹林、ここからの下りも樹林で下には笹と言う、いかにも熊が出そうな
雰囲気。ガサガサと言う音にビビリながら一気に駆け下りた。

晴嵐荘で風呂に入り、河原にテントを張る。河原の水たまりは実は露天風呂だった。
ここは無料らしい。(少し温いが日焼け後なら丁度良いかも)
後で気づいたがテント場は硫黄の臭いがする。

夕方から雨が降り出す。夜中にダムの放水サイレンが鳴る。
ちよっと(かなり)不安だった。
南真砂岳 湯俣のテント場
4日目、テントから顔を出すと凄い事に成っている。高瀬川の濁流が目線の高さに見える。
テント場まで水は来ていないが水位がかなり上がっている。
早々にテントをたたみ、恐る恐る橋を渡る。
高瀬ダムまでは樹林の平坦な道、途中の東電無人小屋は宿泊出来そうな状態だが一人
じゃちよっと不気味な感じ。
無人小屋を過ぎるとやがてアスファルトの林道になる。あと半分でダムだ!!
ダムに観光客を乗せて上がって来ていたタクシーを捕まえてもう一台呼んでもらう。
待っているうちに丁度4人集まったので七倉山荘まで相乗りとなった。

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