朝日連峰

1995.10.08-11

夜中に東北道・山形道と移動して朝日鉱泉口から
山に入る。

途中、林道は狭い所があり、駐車する場所が無く
多くの車が林道脇に停まっている。
何とか空きスペースを探して出発。

手持ちの地図だと鉱泉を過ぎてヌルマタ沢を渡り、
黒俣沢を渡るルートだったがいくら林道を歩いても
ヌルマタ沢を渡る橋(ルート)が見つからない。

再度、鉱泉まで戻り何か案内板でもないかと小屋
の前に行ってみた。すると小屋前から沢に下る
ルートがあってこれを下りていくとキャンプ場?と吊
り橋が出てきた。

吊り橋を渡ると黒俣沢の右側を歩くルートに成って
いた。

しばらく沢沿いに歩き、やがてツヅラ折りの登りと
なる。最初できつかったが段々傾斜が緩くなって
くる。

少し下りになり金山沢に出る。ここで水を補給して
再び登りが始まる。睡眠不足のせいか、久しぶり
に歩いたせいか段々バテてくる。ペースが落ちな
がらも約3時間で鳥原小屋に着いた。小屋の直ぐ
脇に水場と神社がある。小屋はとても綺麗。
今日はここで宿泊とし、湿原の散策とする。

 
朝日鉱泉ナチュラリストの家
小屋の前を下ると吊り橋がある。
鳥原の湿原散策−1 鳥原の湿原散策−2
鳥原の湿原散策−3 鳥原の湿原散策−4
 鳥原の湿原散策−5  鳥原小屋
  
2日目

鳥原小屋を出て鳥原山へ登る。途中で写真を撮ろうとしたらオートフォーカスのレンズが動かない。(何かの衝撃でレンズの駆動系が壊れた)したがってこれ以降の写真が無い。

鳥原小屋から小朝日のでは当分の間緩やかで小朝日直前が少し急傾斜に成っている。途中ヤセ尾根の部分があるので慎重に通過。小朝日の頂上は広く、展望も良い。朝日岳が綺麗な三角形に見える。
多くの人が日暮沢コースで上がってくる。地元の人の話では日暮沢の方が車も停めやすいし比較的楽なコースだと聞かされた。

小朝日から熊越のコルへは一気に急斜面を下る。下ってからはボチボチと登っていき段々朝日岳が近づいてくる。銀玉水に到着したが百名山ブームの影響か中高年の登山者が列をなしている。
こんな所で並ぶのはイヤだったので仕方なく通過する。大朝日小屋に着くと風が出てきて寒くなってくる。金玉水方向にテント場が有り、なかなか快適そう。小屋の陰で早お昼を食べて出発。まだ時間が有ったので一気に鉱泉まで下りる事にした。

とりあえず大朝日の頂上に登る小屋から10分程で到着。結構にぎわっている。ガスってきたしカメラが壊れているので頂上には長居はせず下山の準備。

まず、平岩山に下る。この間は砂礫っぽく晴れていればいい眺めだろう。平岩山から御影森山方面に下る。
最初は森林限界だがやがて低木帯になる。2:30頃小雪が降り始めた。

下っている途中、突然左ひざ(と言うか裏のスジと言うか??)が痛くなり、足を降ろして踏み込む瞬間が非情に痛い。そこからペースダウンして何とか大沢峰のコル部に着いた。ここで一服しながら考えた。このペースでは明るいうちに下れない。無理して下まで下ると良いテントスペースが見つけられそうに無い。このコルは少し広く成っていて低木に囲まれ風の直撃が避けられる。また北斜面を10分程下ると水場が有る。しばらく悩んだ結果ここでテントを張って体制を整えることに決定した。

3日目

テントをたたみ出発する。途中2パーティに抜かれる。御影森山までは以外に快調に下りてこられた。(どちらかと言うと登りが多かったので)
御影森山も少し広くて休憩場として良い。ここからまた下りが始まる。上倉山のコル手前までは明るい樹林帯。

ここえの下りの途中でまたひざが痛み出した。ストックに頼りながら一歩一歩ゆっくり下りるって感じ。上倉山からはブナ混じりの原生林って感じで熊でも出てきそうだ。

何とか黒俣沢まで下りてきた。沢を渡って少し歩くと鳥原山への分岐に出た。あっ後少しだ....

カメラは壊れるし、足も壊れるし....でも予定外のビバークで久しぶりに”山に泊まってきた”と言う感じがつよかった。ぜひもう一度きてみたい。

(足を痛くしても車は運転できた!)

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