1日目

　観音寺の裏手斜面を九十九折りしてP715の祠まで道があるのを昨年確認してあった。昨年の今頃はこれを知らずいきなり急斜面の登りで大変であった。
　今年はこの既にある夏道で楽しようと思ったが、九十九折り部は急斜面のトラバースで残雪の斜面はアイスバーン状態であった。
　出始めにスノーシューを選んでしまった為最初の折り返しまで大変苦労した。後はアイゼンに付け替え。
　気温が低かった為、沈む事も少なく、最後までスノーシューは使わなかった。

出始めは手間取ったがほぼ時間通りにP715に到着。
軽く休憩。

段々西風が強くなり空も黒い雲がかかってきた。
時間的には予定通りだったのだがP715から分水嶺の分岐JP1082までは長く感じた。

　この先の尾根上では西風を避けられる場所はあまり期待できない。
　少し時間的には早いがC1080付近で幕営とする。
　このコル部広めで西側に雪堤が出来ている。この雪堤を暴風壁として利用し快適テント場を目指す。
(結局このポイントが今回のルート上で一番最適地)

　設営後、水を造りながら外を眺めていると、標高1200位から上は暗いガスの中で姿が見えない。