女甑から甑峠は現在は藪に覆われつつあり、名勝沼にある案内板では通行止めと書かれていた。男甑の山頂で会った方の話では藪に成っているけど踏み跡は分かるとの事。ルートが崩落して通行止めに成った訳では無さそうなので進んでみる事とする。
山頂からの下降口も不明瞭。
コルから道成に登ってくると山頂で右手に直角に曲がる感じに甑峠への下山ルートがある。(道標は無い)最初は小枝の中に踏み跡があり2m位下って右手へ、また2m位で左手へ、、ここが痩せた尾根筋の始まり。尾根筋沿いに小枝を払いのけながら進むと、段々と急坂となる。やがてトラロープが連続する急坂で足下も悪い。小柄だと所々足の置き場に困りロープを便りにズリズリっと降りる。(岩場と言うより、苔や木の根、泥が滑る急斜面。山形側は切れ落ちている。)
これが終わり背の高い樹林帯に入ると、斜面はなだらかになるが尾根筋もはっきりしなくなるし、落ち葉で踏み跡が見つけ難くなる。注意深く僅かな踏み跡を広いながら進むと、パッと開けた道に出た。
ここが甑峠。林業用に使ったものか?鉄製の大きな滑車等が木の葉に埋もれていた。
昔昔には、ここを大名行列が通ったらしい。
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