貝沢から和賀山魂 (秋田・岩手)
Page.1/3
05.03(1日目)
昨日、登山口の下見をしていた為、夏の登山口まで車で入れず一つ目の牧場と二つ目の牧場間にある林中の林道脇に駐車するしかない事。この為、二つの沢を徒渉しなければならない事を確認していた。
林中は地面が雪解けでぬかるんでいるし、少し狭いので一つ手前の牧場脇に駐車した。ここには、牧場作業者用なのか?簡易トイレがあるので緊急時に利用出来る。
沢は下見の時上流や下流に水に浸からずに渡れるポイントを見つけたが、回り道だし重荷だとちよっと大変かも? と思い対応策としてコンビニでゴミ袋を購入。これを履いて沢を渡る。一つ目の沢で小さな穴が空いて浸水してくるが、靴で直接水に浸かっていない為、靴下や靴(インナー)への浸水は無事防げて成功だった。
牧場の南側に沿って斜面を上がって行った突き当たりから登山道となる。最初は杉植林を行く。やがて尾根上となる。足下にはイワウチワが花を咲かせていた。
やがて広葉樹と檜の混合林となる。ここまで雪は無く夏道が出ている。しばらくするとブナ林となり雪面歩きとなるが再び尾根は夏道が出てくる。 と旧道との分岐になる。(旧道の後ははっきりしない。)分岐の標識は熊のイタズラで○※◆分岐で「○※◆」の部分が壊されて読めない。
更に沢尻岳までは夏道と雪面を繰り返す。夏道が出ている部分ではカタクリが咲始まっている。山頂近くなると夏道は尾根の南側を巻く様に付けられている。山雪期なら、そのまま雪を拾って尾根上を進む事も可能だ。
左側が登ってきた尾根。
沢尻岳のピーク手前に一段の段差があり、主稜線の展望が良い。高下岳、根菅岳、P1260、大荒沢岳、沢尻岳、モッコ岳と見渡せる。北には岩手山、秋田駒。
夏道縦走路途中に沢尻岳の山頂標識がある。ここから南方の展望は無いが風が強いときは多少笹藪で和らぐ。そんなに広くないので少人数での休憩には良い。この標識から大荒沢岳に向かう途中に山頂に上がる踏み後があり、これを上がると広い砂利の山頂が広がっている。360度の展望が利く。
大荒沢岳へは少し急な斜面を登るが雪庇も小さくて済んだ。(時期や年によっては状態が異なるので注意)
大荒沢岳の山頂は藪の中にあった。踏み後もあまりはっきりしない。そしてここにもあのプレートがあった。
根菅・高下方面の縦走路は少し山頂から下がり雪面を笹藪に沿って巻く。すると、後はほとんど尾根上は夏道が出ている。
根菅分岐手前に砂利の出たテント1張り分のスペースが有るが、風当たりが強く、地面も平らではない。もう少し良い場所が無いか先に進む。
分岐から和賀への尾根は藪となっている。右や右下の写真の様な小枝が絡み合う密藪だ藪に入って直ぐは踏み後も解らなかったが、少し進むと尾根の直上に沿ってわずかな踏み後が確認できる。
下っていくと右手側(尾根の北側)に雪面が見え出てみるが、少ししか雪面を拾えず、再び藪に戻る。20分程で藪から抜け出す。
なだらかな雪尾根にテント幕営跡を発見。登ってくる途中で話した御夫婦?が高下分岐で幕営して和賀や高下、モッコに行って来たと言っていた。このテント跡を借りることにする。一部雪の下から枝が出てきているので更に拡張する。
TOP に戻る
貝沢から和賀山魂 山行記 2005年05月03-05日