羽黒山 (@山形)

2004.05.13

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月山から鳥海山へ繋がる山並みとしては、念仏ヶ原−小岳−赤砂山−鳥形山−剣崎山−立原山−火打岳−(虚空蔵岳)−板敷山−土湯山−清川橋と言うルート取りが主脈的になる。しかし、この場合出羽三山の一つ羽黒山を通過しない事になる。月山・湯殿山・羽黒山の出羽三山発祥の地羽黒山を残していくのは気になっていた。
今年のGWは丹沢の山小屋に入っていた為、約1.5週間遅れの東北藪山縦走の予定で東北入りしたが、やはり雪が少なくなっていてしよっぱなから気力が減退した。天気も晴れマークも週に1個か2個で天気予報では『梅雨の走りの様子』と言っている。
縦走以外のプランを持ってこなかったので、何気なく地図を見て「そうだ!羽黒山にでも行ってみよう。」と言う事となった。

10:41 随神門

10:48 継子坂を振り返る

祓川神橋

天気は曇り空。午後から雨の予報が出ている。2〜3時間のハイキングだから何とかなるだろうと出発する。社務所横の鳥居をくぐると石段の下りだった。この鳥居から祓川へ一旦下るかたちになる。下りきった所に祓川神橋が架かり、奥に須賀の滝が流れ落ちている。曇り空のせいもあるが、ひんやりとした空気が流れている。カエルや春蝉も鳴き出して夏にでもなったらひんやりとした風のながれる良い涼み場所ではないかと勝手に想像した。
橋を渡り少しすると樹齢千年と言われる爺杉が現れる。その奥手には五重塔。
道は五重塔を回り込み石段の登りとなる。これが一の坂である。石段は全体的に段差が少ないので一段ずつ登っていくのには歩きにくい。表参道の石段は2446段あると書かれている。石段は磨きが掛かって端っこ等は苔の着いている部分もあり、湿った日にグリップ力の落ちたソールの靴で歩くと時たま足を滑らせる。

  10:51 須賀の滝

10:54 爺杉と五重塔 10:57 五重塔

11:03 一の坂の始まり 11:12 二の坂、二の坂茶屋
11:16  11:19 三の坂始まり、南谷別院への分岐

それにしても、この杉林は凄い。みんな太くて、まっすぐで力強い。
二の坂にさしかかる所に『二の坂茶屋』があり庄内方面の展望休憩所となっている。

三の坂の始まり付近に右手に分かれる道がある。これは南谷別院への道。今回はこちらに進む。
突然開けた日本庭園の様な場所に出た。ここが南谷別院跡。

11:22 南谷別院への道(奥の細道)
11:27  南谷別院
11:30 芭蕉句碑 11:33  南谷別院

南谷別院の奥にまだ道が続いていた。地図やパンフレットには書かれていない道でこれは何処まで続いているのだろう?と興味を抱き、この道を進んでみる事とした。しばらくしてお墓が現れ、その上部へ道は続いている。少し鬱そうとした森歩きだが道はハッキリしている。やがて車の音が近くなってくる。前方が明るくなってくると旧月山登拝道(奥の細道)に出た。どうやら山頂には出ずに山腹を巻いて反対側に出てしまった。そう言えば、南谷別院直前に『奥の細道』と書かれた分岐点があった。その時は別院を目当てとして歩いていたのでパスしたが、この分岐を進むとお墓の所に出て、この旧月山登拝道まで繋がっているのだろう。

11:33 南谷のカスミザクラ
11:37 11:41 

方向転換して山頂?に向かう。有料道路の脇に旧道がありここを進むと駐車場に飛び出す。

ここからは山頂に点在する神社等を一通り観光する。

11:51 山頂を巻いて昔の月山登拝道に出てしまった

12:04 天宥社と芭蕉像 9社

三神合祭殿の大きく分厚い茅葺き屋根は迫力がある。また傾斜が急で微妙な曲線を描く屋根は私が今まで見た神社仏閣のものとは少し違ってより神秘的な感じを受けた。

祭殿
鐘楼と三神合祭殿 三神合祭殿
鏡池 三神合祭殿

さて、旧道に戻り下っていく。旧道は羽黒山有料道路の西側に沿うように走っている。
中間地に吹越堂がありここで昼食を取る。平日とはいえ山頂は観光客もあり私的にはゆっくり昼飯を食う雰囲気の場所では無かった。吹越堂は人もなくのんびりとできる。堂の横から庄内方面の展望が得られる場所もある。下の方には立派な水洗トイレがある。

 

12:43
12:45 吹越籠堂 12:45 吹越神社
13:05
13:13 13:28 杉とブナの背比べ

奥の細道は杉から徐々にブナや松等が混じり始める。やがて車道に突き当たった。車道の問い面に荒沢寺があり太鼓の音が響いていた。

ここから月山はまだ遠くに見える。次回はここから月山まで歩いてみたいものだ。

13:34  荒沢寺前
13:38  月山
月山ビジターセンター



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