鍋越峠〜吹越峠(送電線鉄塔下)・国見の峠(宝栄牧場上) (@山形、宮城)
Page.1/2
12日 吹越峠(送電線鉄塔下)
昨年、吹越峠から翁を往復した。同時に吹越峠から送電線監視道を利用して県境上の吹越峠までは歩いていた。しかし、こそこから鍋越峠までの尾根筋はキノコ道か獣道かと言うハッキリしない跡のみでルートが無く残雪のある内に来てみようと言う試みだ。
母袋の集落を過ぎると道路の半車線分にバリケートが置かれ「通行止め」の表示がしてあったがこの先まだ雪も無さそうだし、行ける所まで入ってみる事にする。しばらく行くとゲートが閉じられて、4月中は閉鎖との事。 ケート手前のカーブに『ばあちゃんのつけもの』と書かれたティピィーの様な小屋がある。そま付近が、少し広くなっているのでここに車を停めて歩き出す。
10:29
母袋トンネル前でブルが除雪作業中だった。脇を通過するのは作業の邪魔だなと思い。ちよっと前から国道の左上になにやら旧道らしきものが有るのに気づいていたので、笹や小枝に捕まりながら上に上がってみる。
上には確かに道跡があった。今では小木や下草が伸びていて昔車が通っていた道とは思えない状態。
母袋トンネルを鍋越トンネルと勘違いして(道路の上に旧道跡もあったし...)トンネル上部から尾根に取り付いた。最初は残雪を拾えたが途中から手強い藪になった。今シーズン何度か藪漕ぎはしているが大抵、獣道が確認でき比較的楽な藪漕ぎだった。しかし今回はハッキリした獣道が見つからない。小枝が密で体がなかなか通過出来ない。そんな中至近距離(1〜2m)で立て続けに兎と狸に出会った。なるほど!カモシカ等の大型の動物は歩いてなくて、こいつらのフィールドである為獣道がハッキリしないのだなと納得。
途中から何かこの尾根は違うな?と思いながら、とりあえず見晴らしの利く所まで上がってみる。 藪を抜けた東斜面には残雪が広がっていた。「何だ!こっち側から回り込めば楽だったんじゃん!」と思う。
今日は天気も良く暑かったので上下ともカッパを着用していなかった。お陰で藪漕ぎ中、ズボンの太股部にかぎ裂きを開けてしまった。ちょっとショック。暑いの我慢して下だけでもカッパを履いていれば良かった!(ちなみに、ここで言うカッパは防水の利かなくなった古カッパを冬季防寒用+藪用として用いているもの)
見晴らしの利くところから周囲を確認して、ここは県境尾根ではないと分かる。ここは県境尾根の西にあるピーク(591.9m)だ!このまま山を越えれば県境尾根にはたどり着けるがそれでは後が続かなくなってしまう。
再度下って鍋越峠に向かう。
再び国道に下りて車道を歩く。除雪作業はまだ母袋トンネル手前から進んでいない様子だ。トンネル出口の右手に沼が現れる。しばらく進むともう少し大きめの沼が現れる。ここが鍋越沼だ。水面下から古い木が頭を出している部分もあり、ミニミニ大正池(上高地の)の様だ。やがて、国道の鍋越トンネルと旧鍋越峠への分岐になる。
2つ目位のヘアピンカーブ地点から尾根に取り付き県境尾根に近道?する。ポイントは東北電力の電柱につけられたNo.112地点。
鍋越峠から2〜3個目のピークに上がるようになる。この2〜3個目と言うのが微妙でこの間小さな尾根・窪地・二重/三重山稜?が重なったような何処が主ピークで何処が主尾根かハッキリしない地点だ。
幾つか小ピークを越えていく。ここが本日の最高ピークか?と思いながら登っていくと、また先にこれより高いピークがある。
全体的に宮城側はなだらかなブナ林と雪床が広がりいい感じ。山形側は急斜面で雪も既に落ちている。(風当たりが強い性もあるのか?)
県境尾根はカモシカの足跡もあり、藪に入ってもハッキリした獣道が確認できる。
本日のメインピークは意外と広かった。
やはり、吹越峠から5本目(峠に建っているものを1本目と数えて)の鉄塔地点が県境上尾根の取り付き点だった。
下山時は、登りでショートカットしてきた鍋越峠から1つ目のピークを越えて峠に下りる事とした。
後、国道をトコトコと下る。除雪作業は鍋越トンネルまで進んでいて。来る時にあった車道の雪がすっかり無くなっている。(旧峠道はまだ手つかず)やがて母袋トンネル部で除雪車の作業に追いつく。再び国道上の旧踏み跡に取り付きトンネル上部を通って除雪車を追い抜く。
TOP に戻る
母袋〜鍋越峠〜吹越峠 鍋越峠〜国見の峠(宝栄牧場上) 山行記録 2004年 04月12日