二ッ森・大滝山(@福島)

2004.02.26-28

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27日

今日は、昨日より更に天気が悪い。天気予報では雪、午後から回復に向かう!との事。
まだ先が長いので、とりあえず少しでも進んでおきたい。

二ツ森への登りは思っていたほど急ではないが横殴りの雪で顔が冷たい。一旦なだらかになりピークらしき所に出た。まだ先が有るようだ?ガスって良く見えない。更に登っていくと風も一双強くなり笹が出ている部分もある。さて?ここが二ツ森の北峰なのだろうか?北峰であれば進路は切り返して南西に、まだ南峰であればこのまま北西に進む事になる。しばらく考えていると一瞬南西方向に尾根の鞍部が見えた。「ここは北峰だ」と確信し一瞬見えた鞍部に下る。

07:24 (1150m付近) 08:00
08:34 二ツ森南峰への登り
08:44 二ツ森南峰登りから昨日のテント場辺りを見下ろした様子
08:55 二ツ森北峰(1327m)
09:21 C12(1295m),P12付近
09:25 P15(1361m)の北、騙されて引き込まれそうになった北へ延びる尾根

鞍部からゆるやかに1350mのピークに登る。このピーク上は広くなっていて何処がピークか不明。しかもそこら中に吹きたまりが出来ていておそらく無雪期とは多少雰囲気が違っているのだろう。一応一番高い所まで上がってみる。
さーて、ここも進路を考えさせられた。二ツ森の北峰同様、ここが大滝山手前の1350m峰であれば進路は切り返して南西に、まだ南峰であればこのまま北西に進む事になる。
北西には雪庇の張った尾根が良い具合に誘っている。しかし、この方向は北西に...下手すると下の林道に下ってしまうかもしれない?

どうにも怪しいので少し戻ってみる。戻ったところでしばらく考えていると、また一瞬南西方向に尾根の鞍部が見えた。「こっちだ!」と確信し一瞬見えた鞍部に下る。

09:32 大滝山への下り
09:38 大滝山の登りから二ツ森間のP15ピークを振り返る。

大滝山への登りから尾根が細くなってくる。雪庇は南東に張り出している。

相変わらず風が強い。せっかくのメインピーク到着であったが速攻で下る事にする。

10:14
10:49 大滝山 山頂

下りは徐々に広い尾根に変わり、下の方に看板が見えてきた。ここは林道の標高上の峠である。下った問い面のピークは天狗角力取山のピークではなく、南に延びる尾根の小ピークである。市町村境界上の峠はここから少し下った部分である事は以前の下見で知っていた。

11:30 下の峠に到着。ここは広くなっている。山頂ほどではないが風もあり腹も減ってきた。ふと、暖かい所で暖かいコーヒーが呑みたい!と欲求が...
明日は天気が回復しているだろうと、怠け癖が働き、時間的に早いけど(お昼前)峠で停滞とする。

11:30〜12:24 林道の峠 15:00発
テントを設営してコーヒーを沸かして軽く昼食を取って落ち着いた頃風が猛烈に強くなってきた。風は北側からの吹き上げ「ここは峠で風の通り道だった!」背中でテントが押されるのに対応する。やがて外張りが半分巻き上げられた。「やばい!外張りが飛ばされる」一旦外に出て外張りを縛り直すが再度風で剥がされた。
大滝山寄りのちよっと上の方が風が弱そうだと考え移動することにする。テントの中であらかじめパッキングして外に出てテント撤収。風で飛ばされそうになるのでテント(ポール)を持って耐えていたら突然バキッ!っとテントのポールが折れた!「なに〜これでは移動どころではすまない。」仕方なく撤退とする。さて、撤退といっても今は一番山深い位置にいる。選択肢は@林道沿いに中山の集落に降りるかA林道沿いに小田の集落に降りるかである。距離的に小田の方が少し近いと判断してこちらに降りるが雪が深い。最初はアイゼンだったので平均して膝上ラッセル。吹き溜まりでは腰上ラッセルで思った以上に進まない。風は強いし、林道は側斜面からの雪崩が怖い。早く安全圏に出たいところだが途中からスノーシューに履き替えたがそれでも膝からすねくらいまでは潜る。おまけに林道は斜面のトラバースとなるので横滑りする。960m付近林道脇に祠が見えた。時間は16:30近かった。祠は斜面から少し離れた所の小ピーク上に建っている。その谷側に吹き溜まり跡が見えた。
16:50着 時間も無いし、あの吹き溜まりを風防にすれば風の直撃だけは防げるし(巻き込みの風はある)天狗角力取山斜面からの雪崩は小ピークで防げる。
テント設営時、また風が強くなる。とりあえず本体を出して中にザックを放り込む。(こうすれば飛ばされる事は無い!)体が冷え、疲れのせいか力が入らない。腕のあたりがしびれてきた。まずい。いったん体を温めよう外張りのない状態のテントに入りエアマットをふくらませテントと背中の間に挟み、それを背もたれ兼テント押さえにする。足の間でバーナーを保護設置しコーヒーを沸かす。お昼にネオロールを3つしか食べてなかったのでエネルギー不足だったのであろうチューブ入りのコンデンスミルクを1/3位一気に口の中に注入以外と力が戻ってくる。テントの中で火気をしようすると暖かい。しかし外張りなしだと、直撃ではないが多少風が抜けてきて冷える。風が弱まるまで待機して、風の弱まった時に外張りを張りに出る。やっぱり外張りがあると暖かい。その後、瞬間的に風の吹く時もあったが至って平穏だった。と言うか、夜には雪になった。



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二ッ森・大滝山 山行記録    2004年 02月26日〜28日

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