薬師岳から峰越峠 (秋田・岩手県)
2003.11.01-02
1日
近年、和賀山魂の曲甲分岐から真昼岳登山口でもある峰越峠までの間が整備された情報を得てこの間の縦走に出かける事にした。和賀岳は以前に薬師岳経由で登っているが薬師岳より南はまだ歩いた事がない。 神奈川からの移動を含めると初日は半日移動となってしまう。お昼頃、峰越峠に到着。タクシーを呼んで真木渓谷の甘露水前まで移動する。(峰越峠はDocomo繋がります)タクシー代は9,190円でした。登山開始が14:00。(タクシーの移動で約1時間かかります。)
真木渓谷の下の方にはまだ紅葉も残っていたが、甘露水の登山口辺りでは既に落葉している。落ち葉の道をカサッ、カサッと音を立てながら登っていく。途中カモシカに出会う。冬に備えて食いだめしたのか良く太っている、毛並みも灰色に衣替えして冬支度が進んでいるようだ。 寝不足の為か後半はペースダウンする。16時頃に薬師分岐手前の展望の利く尾根にでる。ここからは、これから縦走する南方の山の繋がりが一望出来る。奥に真昼岳が見え、結構な距離がある事を実感する。 何とか16:54薬師岳に到着。 記憶は曖昧で以前来た時は山頂はもう少し広くて平らだと思っていたが、いざテントを張ろうとすると以外と狭く平らな所も少なかった。
16:20 左から大甲、曲甲、中ノ沢岳、風鞍、真昼岳と続く。
しかし、夕暮れ色の和賀岳展望を独り占め出来るので展望としては良いロケーション。 日暮れと伴に風が出てきて多少テントがバタツキはしたが稜線上だったら何処でも同じ様なものでしょう? テントを張り終えると、夕食より先にまず寝た!!
2日
2日目、起きると外は真っ白!風はそよ風程度になっている。しばらく待機してもガスが晴れそうにない。本日の行程は長いのであまり待つ訳にもいかず07:00出発する。
薬師分岐から少しの間、急坂を下ると痩せた尾根歩きになる。展望の利く部分と2m位の低木帯が繰り返し現れるが、この時期は葉っぱが落ちていて終止展望が利く。
大甲に着いた時は和賀・薬師方面のガスも晴れ良い景色。(和賀・薬師を見るのには一番いい場所かも!)山頂は笹地でなだらかであるが、縦走路分笹が払われた道の途中に山頂標識がある。広場のようには成っていないのが残念。腰を下ろしてしまうと笹に隠れて展望は無い。立っていれば360度の良い展望地。 南方は相変わらずのガスで先行きが見えないのは何ともペース配分がし難い。 曲甲の手前鞍部に広い笹原がある。ここでもビバーク出来そうだが、下は刈り払いされた笹の蕪が残っているので快適では無いだろう。
曲甲分岐から曲甲への道も刈り払いされていました。 曲甲分岐から峰越への縦走路方向に少し下った所に右手に行く道が有り、逆コースで来るとこちらに引き込まれそうです。 この道は、曲甲分岐から甘露水への従来ルートえのショートカットでしょうか??
中ノ沢岳もルートが刈り払いされただけの山頂で広場の様にはなっていない。展望は良さそうだが、この時はガスの中で残念だった。本当の山頂には青地に白文字で書かれたプレートが木の枝にくくりつけられている。そこから少し下った所にもう一つ盛り上がった所があり、ここに旧道標が立っている。
最初は右写真のピークが風鞍かと?思ったがそんなに甘くはなかった。風鞍はまだ先の先だった。
風鞍山は休憩適地である。、展望も良いし、刈り払いも多少広くなっている。山頂でルートが交差するが、北への刈り払いは10m位で行き停まり。ここは和賀方面の展望の為の踏み跡らしい。南方に2本のルートがあり右ルートは七瀬林道への下山ルート。左が南風鞍への縦走ルートである。すこし紛らわしいのでガスの濃いときは注意した方が良さそうだ。
良い場所だったのでここで軽く食事。ここは幕営可能そうだ。
や〜、それにしてもこのコースは以外に距離があり、川口(県境)分岐の峠に着いた時には、疲れたと言うか、、飽きてきたと言うか..... この峠、広くて平らな所もあり、南の又沢方向に少し下ると沢水も得られる。 よっほどここでもう一泊しようかと思った、あと4時間、ギリギリ日没にはデポした車に辿りつけそうなので気おとり直して再出発。
右手奥が鹿子山
気お引き締めて歩き出すけど最後の登りは疲れた! 一番最後にあの急登は辛い物がある。しかも、登り切ったら終わりかと思ったら5〜10m位だけどもう一つピークがあったのにはガックリ。
16:55 峰越峠に到着。薬師から峰越峠まで休憩混みで約10時間かかった。 あと、縦走路には新しい道標と古い道標がそれぞれあり、古い道標があると言うことは昔はルートがあったのでしょうか?
デポした車で町におり、風呂は千畑町の『サンスポーツランド千畑』で汗を流す。(420円) 隣にももう一軒日帰り温泉施設がある。