二岐山(福島)


2003.06.14

金曜の夜(日付で土曜)に茅ヶ崎から移動する。東北道阿武隈P.A.で仲間と朝8時に待ち合わせの予定。3時半頃に到着し仮眠を取る。翌朝予定より1時間ほど早く待ち人が到着。矢吹I.C.を下り二岐温泉に向かう。
高速をおりると直ぐにコンビニとガススタがあった。ここまでは便が良かったのだが羽鳥湖までの道が細く「対向車くるな!」願いながら進んでいった。白河からの道の方が良いと実感する。ちなみに二岐温泉手前の湯本にもコンビニとガススタがあった。

天栄村スキー場に車を1台デポしに行く。スキー場の駐車場にはチエーンが架かっていて入れないが道端が広く、みんなが上手く停めれば10台は駐車可能。途中右手の斜面に踏み後があり、ここに降りてくるのか?と納得し、もう1台の車で御鍋神社先の登山口に移動する。

二岐温泉までの車道は現在工事中で重機がいっぱい。来年には立派な道が出来ている事だろう。

数軒の温泉街を過ぎると直ぐに橋を渡り林道となる。この先直ぐにT字路となる。御鍋神社は右手に曲がる。
曲がった所が小白森山の登山口になっている。ここにも数台の駐車スペースがある。
ここから先の林道は多少荒れているので車のお腹をこするのがイヤな人はここに停めて歩き出した方が良い。御鍋神社前、登山口前にも数台の駐車スペースがある。

09:34 御鍋神社を過ぎた登山口の駐車スペース

最初の八丁坂は思ったほど急登ではなかった。(スタート直後のためスピードを押さえていた性もあるが)   


09:34 登山口 09:48 初めの登り

やがて傾斜も緩くなり木々が細い物になってくる。どの辺りからをブナ平らと言うのか分からないが、ほとんど平地の野歩きの様な部分が出てくる。(高くて大きな木が無い。ブナの伐採後。)晴れていれば山頂が見えるのだろうけど丁度ブナ平から上にガスが架かっていて見えない。
動物の足跡に気をとられて下ばっかり見て歩いていたら突然道が無くなった?周りをみると直ぐ右手に正規ルートがあった。この山の登山道は多すぎる位の赤ペンキ、赤布がついている。通常は迷うことは無いだろうがこの様に下ばかり見ているとNGだ。

再び樹林になったと思うと八丁坂よりは少し急登の登りとなる。最後の一頑張りで山頂に到着。

10:10 ブナ平間近
10:59 山頂(男岳:1544.3m) サラサドウダン

山頂はガスで何も見えない。本当だったら那須や南会津の山々の展望所だったのだが。。。
大白森、小白森では石楠花が咲いていると聞いたのだがここはまだ咲いていなかった。
30分程粘ったが一向にガスの取れる気配がないので女岳へ移動する。
稜線は白くなった枯木や根が高山の稜線を連想させるが、ハイ松ではなくて何故か背の低い檜だった。
コル部に下るとブナの大きな木も出てきて深山の雰囲気が出てくる。

11:26 男岳山頂からの稜線
11:36 男岳から女岳間のコル付近から緑の森林浴

そしてまた一登りで女岳。ピークの部分は道標も無く通りすぎてしまう。女岳ピークを少し北に進むと。。。ブナとアスナロの二本の木が並んで立っている。そこには「山頂結婚式記念樹」の看板がつけられていた。更に先には小さな祠があり、中には韓国の紙幣が、、、

11:45 女岳ピークを少し北に進むと。。。
一応、触れてみたが.. 11:52 女岳の下りに差し掛かるポイントに祠がある

地図で見ると男岳の登りと、女岳の下りの等高線は同じ様なものだったが、現実は女岳から北東への下りの方が数段急坂だ、最後までトラの子ロープがついている。おまけに木の根や湿った石で滑りやすい。下ってきて思わず見上げてしまった。(現在つづら折り状に新しいルートを作っている様子だった。)急坂が終わると二次林のなだらかな森歩きになりやがて新しい鳥居が見えてきた。そして、その下が立派な林道に成っていて登山口の看板も立てられていた。

12:11 急〜な下りも終盤に振り返ってみる 12:43 道もなだらかになり
12:46 鳥居が出てきて 12:47 林道に出た!登山口の看板あり

林道に出たところで昼食&大休止&次の進行方向の検討をする。ここで、こんな立派な林道が出てくるとは思わなかった。しかもこの先がまだ続いている。
2500地図では実線で二岐温泉への車道に繋がっている。一般のガイドブックではこの実線ルートを下って二岐温泉へ周回するルートが紹介されている。
更に北の岩山方面へは点線ルートのはず。更に更に三叉路のはずが変則十字路になっている。
今回のコースはガイドブックで紹介されていないコースでここの分岐から岩山の西を巻き、蝉山の山腹を横切るように下りスキー場脇に降りてくるコースだった。

とりあえず方向的にはこの綺麗な林道を進んで見る事にした。地図の点線ルートだと標高を下げていくはずなのに、林道は少しずつ登っている。脇に登山道らしき跡が無いか注意しながら歩くが一向に見あたらない。やがて突然!大きな風力発電の風車が現れた。その先にも3機並んでいる。風車の下が広場に成っていて北東方向の展望が開けている。周りの山から判断しておそらく風車が3機並んでいる丘?が岩山ではないか?と言う事で更に林道を進む。3機目の手前で道が分かれている。右手に進んだら風車の下で行き止まり。更に続く踏み後は分からなかった。注1

注1)この付近は山菜採りで紛らわしい踏み後多数あり。

13:30 風力発電の風車が4機、立ち並ぶ 13:32 下から見上げると怖い。
13:33 風車広場から野望の山並みを見渡す。
左手前が下向山、その右奥が会津布引山

引き返して左の道に進んでみる。風車を巻くように少し下る。そこには変圧設備があってその先に目標となる送電線が走っている。地図ではこの送電線に沿うようなルートになっている。おそらく送電線の監視ルートだろう。送電線の下は樹木が刈られ、下草も刈られている。後はこれに従って下るのみ。。。。

しかし、あまりにも送電線の真下すぎる。地図では蛇行しているのだが。。。。最後のスキー場への踏み後がどこかにあるはず!!右側に注意しながら下っていくとそれらしい踏み後を発見。もう近い事は分かっていたのでダメだったら藪の強行突破かなと思いながら樹林に入る。確かにあまり歩かれた跡は無いが昔は道があった様子が落ちている空き缶などからわかる。進むうちに突然、車を停めた場所に出てきた。車をデポした時に見た踏み後は別ルート。おそらくどちらでも送電線の下に出るのだろう。

この付近は、山菜採りの踏み後に注意が必要だ。

後から二岐温泉の主人に聞いた話では、この辺りが山菜がよく取れる所だ!熊もよく出る。。。との事。

13:53 風車脇の林道から二岐山を振り返る 14:11 送電線の下を歩く
14:22 風車と二岐山を振り返る
14:49 丁度、スキー場手前のゲート部に出てきた 駐車スペース

 

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