土湯峠〜東吾妻山〜吾妻小屋〜高山〜幕川温泉〜土湯峠(福島)
2003.05.02-03
2日
土湯峠から東吾妻に至る一般ルートは何本かあるが、今回は出来るだけ尾根伝いに歩きたいと考えた。(一般ルートではないのでご注意を!)スカイラインは相ノ峰を過ぎたカーブまでは三つのピークを巻きながらのほぼ尾根伝いに走っている。 まず一つ目のピークは土湯峠から始まっている。このピークにはNHK-FMの電波塔があり道がある。料金所の手前に尾根に上がっていく道がある。ここは直ぐに尾根に出る。直ぐに電波塔が有り、ここから残雪となる。更に進むと反射板が建っている。その先にもNHK-FMの電波塔がある。ここが第1のピーク最高点1320m。
電波塔から先は背丈ほどの笹藪で北上するが下りの為、ついつい楽な方に下ってしまい。笹藪も背丈より高くなってくる。尾根からずれたと思いながらも登り返すのが面倒でそのままスカイラインまで下りてしまった。丁度スカイラインのカーブ・コーナーに下りてきてしまった。 ここからは車道をイクテクと歩く。途中、湖見峠から磐梯山がみえるが湖は春霞ではっきりとは分からなかった。
次に二つ目まビークが見えてくる。最初のヘアピンカーブはショートカットして斜面を上がる。ここは尾根で言うと南東面で急なうえに雪が無い。藪っほいし、小さなピークなのでこのピークはパスして車道を進んだ。
三つ目のピークは「相ノ峰」と地図上にも名前が載っている。ここには残雪があり斜度・距離もたいして無いので簡単に上がれた。
相ノ峰(1411m)ここで休憩しながら次に進むルートを検討する。相ノ峰からスカイラインに下り、車道を進む。滝見台へのカーブに進まず尾根に取り付く。ここから直ぐに上のヘアピンカーブのコーナーに出る。09:20次に又尾根に取り付いて磁石と感で景場平目指して登る。
栂の樹林帯に入り緩い斜面で尾根としての形状はつかみにくい。しばらくはやや北東に登っていく。やがて傾斜がきつくなってきた。左側にはっきりした尾根筋が出てくるがこれよりは東よりに進んでいく。しばらくして再度斜面が緩くなり、後に斜度がきつくなってくる。この辺りから樹木が低くなり、密生してくる。樹木を縫うように歩くので方角を見失わないように注意する。すると突然東吾妻が左手方向に現れた。そして湿原の茶色く枯れた平地も確認できた。何とか景場平に出て来れた様だ。その湿原方向をよく見ると何か道標らしき物が立っているのを発見しそちらに進む。やはり夏道の道標で木道が一部出ている。直ぐに大きめの池があり景場平のほぼ中央部と判明。ここで10:20分だからこの後困難は無いので昼前には山頂に着いてしまう。今日は吾妻小屋泊まりだから時間が余りすぎる。と言う事でここで軽く行動食をとって30分程休む。周りに踏み後もなく誰もこない。
景場平の池からしばらく木道を歩きいよいよ東吾妻への登りとなる。最初は赤布とかで夏道が分かったが段々と樹木が密となり赤布も見つけられなくなった。面倒なので夏道には頼らず自分の思うまま高い方、高い方へと登っていく。途中で振り返ると先ほど休んでいた景場平や安達太良が見渡せる。山頂直下は斜度が急に緩くなって広い。夏の山頂の地面の出た所と、この雪の斜面との間にはハイ松のブッシュ帯があり出来るだけ楽そうな所を通過する。これを抜け出ると雪のない山頂が広がっていた。
ここで1時間半ほど昼食を取りながら時間調整とした。
下山ルートも夏道と異なって姥ヶ原へは進まず直接兎平駐車場への方向に下りる。この辺は踏み後やスキー後が多く残っていた。
14:56 吾妻小屋に到着
3日
07:49 吾妻小屋出発。車道を進み高山への登り口を探す。車道の脇は除雪の為1.5〜2mの雪の壁に成っている。カーブを過ぎて道の脇に鳥子平の白い看板が立っていたが登山口とは違う感じ??(バス亭かな??)高い木のポールが2本並んで立っている間には大きな看板があるが雪に埋もれていて見えない。反対車線に行ってジャンプしながら様子を見ると高山への登りの尾根にはもう少し先の様だ。さらに車道を歩いていくとまた高い木のポールが2本並んで立っていた。丁度取り付き尾根に近そうなのでここから登る。。。。が、この除雪の壁が越えられない。ピッケルで登りやすそうな所を切り崩して何とか雪の上に出た。
ここからも夏道には頼らず尾根に従って登ろうと進んでいくと黄色い看板が木に取り付けられている。どうやら偶然夏道に合流したらしい。この標識はこまめについているのでこれについて山頂に至った。山頂は雪もなく草地の広場となっている。
高山からスカイラインに来た道を戻る。スカイラインのヘアピンカーブからショートカットして幕川温泉に下る。最初は雪の上で夏道が分からない。登りは良いが下りは方向を間違えないように大変である。ヘアピンカーブから真っ直ぐ下ると左手が急斜面となり谷になっている。これは幕川・幕滝への谷だ。地図では幕滝の谷から小さな尾根を西側に回り込んだ位置にある。この為、進路を南西に変えやや尾根かな??と言う地点を過ぎてから南下する。しばらく適当に下っていくと雪が無くなってきた。やばい!!笹藪だ!まだ温泉の位置は目視確認出来ていない。面倒だな。。と周りを見渡すと下の木に何だかプレートらしき物がつけられている。笹藪を突っ切って近づいて見るとそこに夏道が出ていた。後は夏道に沿って下っていく。
幕川温泉から土湯峠まではアスファルトの車道歩き。以外にくねくねしていて長く感じる。結構観光客が車で上がってくる。突然カーブからすごい勢いで上がって来る車にひかれそうだ。