栗駒山(宮城、岩手、秋田)

2002.09.28-29

28日

夜10時、東北道蓮田S.Aで待ち合わせして北上。4時頃に花山湖の道の駅に着く。雨もポツポツと降り出してきた。道の駅奥側の駐車場に車を停めてテントを張り仮眠する。

朝7時起床、トイレを済ませて湯浜温泉の登山口に移動する。途中ヤマブドウの葉っばが赤く色着いているのが気になる。湯浜の登山口は予想より広かった。ナビではここから須川温泉まで20分とはじき出している。往復40分と雨で車を須川温泉にデポしに行くのが面倒になり2台ともここに置いて登山開始する。

車道から湯浜温泉「三浦旅館」へ下る道がある。下りきるとコンクリートのメガネ橋の様なのが架かっていてナメが広がっている。橋を渡り対岸を下っていくと小段差の滝と成っている。左手の斜面からは所々お湯が沸いている。直ぐに右手下沢に下る道がありここに露天風呂がある。料金はこの先にある旅館に払うことと注意書きのプレートが(500円)着けられている。ここは帰りに寄るとして先に進む。一人男性とすれ違う。旅館の入り口に登山届けがあるから書いていってとの事。旅館の主人の様だ。

9:29
9:31 9:34
9:36
旅館の入り口に登山届けのポストは有ったが用紙がない。玄関に入って女将さんから用紙をもらい記入。旅館と言うより山小屋の雰囲気を持っている。今度来る時は是非泊まってみたい。建物の脇を通り抜けると小さな御堂がありやがて樹林の登山道となる。

本日のメインはキノコツアーだったのでここから山頂までの樹林帯は通常の1.5倍の時間をとってある。キノコ採りと言っても本格的に採る訳ではなくて登山道近辺に有るものを少し頂いていく程度のもの。

登山道は全体的になだらかである。樹林にはいるとみんなで辺りをキョロキョロしながら登っていく。所々ブナの枯れ木や倒木を見ると少し山中に分け入ってみる。

9:40
ヌメリツバ、ブナハリ、ハナイグチ、スギヒラタケ、ナラタケ、ホコリタケ、ツエタケと5人で食べるには適度な料が取れた。途中から雨風が強めになり道も少し傾斜が増してきた様な?道はジャバジャバと水が流れ沢の様。平らな部分は大きな水たまりとなっている。しかも下手すると足首より深い!

段々木々の背が低くなってくる。ゴーゴーと増水した沢の音が聞こえ出し小湿原が現れだした。草原はオレンジ色に、低木は赤と黄色と緑、それぞれが混ざり合って綺麗である。

途中の休憩でデジカメが落下する。水が流れる登山道を50cm程流された。直ぐに拾って電池を抜く。ここから良い所なのに残念!!(ここからの写真は同行者から頂いたものです。)

9:54
11:04
13:21 13:24
山頂からは宮城の中央コースを下る。階段が続く、南斜面から風が吹いて来るのでこの区間は辛い。雨が目に入る。少し下ると東栗駒コースへの分岐となる。以前来たときはここはザレの下りだったのが小石が敷かれた綺麗な登山道に整備されている。(現在工事進行中!)草原が綺麗。東栗駒分岐を左手に行く。山を西に巻く様な感じで下っていくやがて小沢沿いに下り一度沢を渡り低木帯をほんの少し登り返すと須川への分岐。ここの分岐は不明確で標識も文字が読めない状態。下山は藪っぽい所を下り沢沿いに下りる。
ちよっと確認しようかな?とは一瞬思ったものの雨で地図を出して確認するのが面倒でついつい古い記憶だけで次へ進んだ。もうすぐ避難小屋だ!しかし、そろそろ到着しても良い頃なのに全然その気配がない。おかしいな?と思ってストップ。地図を出して直ぐに間違いに気づく。「もう1ヶ所先の分岐を右だった!」

笊森避難小屋への分岐を1つ間違えて新湯コースに入ってしまった。このポイントは知っていたがこの藪を過ぎた後に右に曲がる事を勘違いしてしまった。おかげで岩手と宮城の県境尾根ふきんまで来てしまった。

みんなけっこう疲れてきていて水たまりも沢も避ける事無くジャバジャバと進む。小屋の屋根が見えた時はやっと着いた〜と言う感じだった。

小屋には私たち以外は誰も居ず貸し切りとなる。内部は2階構造で入って中央部が吹き抜け、両サイドが板の間となっている。入り口にトイレがあり広い。新築の香りがして快適。船形山の山頂避難小屋は立派なストーブが有ったので期待していたが、ここには無かった。ストーブがあるともう文句無いのだが贅沢か!

小屋の中の様子

29日

朝、キノコみそ汁、昨日残りのキノコ鍋、ご飯で朝食をとる。朝食後ティータイム。外は時々強い風が吹きガスって居る。食後横になったら二度寝しそうになる。動くのが面倒な感じでまったりモードになる。

気を入れ直して、後かたづけ。昨日濡れた靴下、ズボン、靴に履き替えて出発準備。冷たくて気持ち悪い!

少し歩き出すと濡れた靴下やズボンの(水の)温度も上がって慣れてきた。昨日の最後の頃はみんなジャバジャバ水の中を歩いていたのに、今日はみんな避けながら歩いている。

自然観察路との合流点で本日初めて登りパーティとすれ違う。ここですれ違うと言う事は沢は徒渉出来ると言う事だ。この辺から樹林の下降になる。時々硫黄の臭いがする。段々緑が多くなってくる。やはり下の紅葉はまだ少し早い様子だ。

名残ヶ原い着く前に2ヶ所沢を徒渉する所がある。昨日の状態では渡れなかったかもしれないが今日は雨もほとんど降ってないので水かさは通常に戻っている。それに既に靴やズボンはビショビショなのでみんな気にしない状態になっている。

自然観察路との合流点にある池
名残ヶ原 名残ヶ原
名残ヶ原 名残ヶ原
須川温泉に到着

 

  2002年の目次に戻る