船明神山・安達太良山・和尚山(福島)

2002.06.29-30

6月29日

母成峠から船明神山を目指す。峠の駐車場は広い。しかし車は1台も無くガラガラ。あまりここからは登らないのだろうか?駐車場に車を停め、ロータリーの様になっているアスファルト道を行くと山側に下の写真の様な看板が立っている。ここが登山口である。ちよっと解りにくい。

母成峠登山口の様子

この登山口からは、まだ下草が刈り払われていないが藪道と言う程ではない。以外と急な道がしばらく続く。が”わらび”等をつまみながら歩いていると何となく赤木平らからの道と合流する。
合流点からは刈り払いされた整った登山道になる。途中はサラサドウダンの類が満開状態。登るにつれ樹林となる。この辺りがタケノコの取れる所。しかし今年は植物の生長が早くタケノコが大きくなっている。(手頃なのは地元の人が取ってしまったのでしょう。)しかし、上の方(樹木が低くなる手前辺り)で何とか自分たちのお摘み分を確保出来た。

サラサドウダン

樹木が低くなると船明神まではあと少し。
稜線が見えてくると赤茶色の小砂利とハイ松、ガンコウラン、コケモモ等の中を行くようになる。

船明神から安達太良山 船明神から沼ノ平

稜線は安達太良には珍しく、風が穏やか。船明神の分岐で軽く昼食とする。

後、時間も有るので安達太良を踏み、乳首の岩でちよっとボルダリングして遊んで”くろがね小屋”に向かう。

早めに着いて、温泉に浸かってから夕食にしようと言うもくろみ。

ナナカマド
??? イワカガミ
本日の宿泊地”くろがね小屋”が見えてきた。

夕食後、自炊室貸し切りで途中で取れたタケノコと、取れなかった時の予備の野菜を天麩羅にして小宴会。

6月30日

くろがね小屋から安達太良に登り返す。朝は青空の良い天気だったが、山頂に着いた時にはガスの中だった。ゴンドラからの尾根道との合流点煮立っている道標から乳首手前の「安達太良山」の標識が見えない!ガスが薄くった時々にやっと見えだしてくる。
この尾根付近はハイ松と地面が斑に出来ていて全てがルートの様に見えて和尚山へのルートがはっきりしない。わずかの足跡や落ちているゴミを頼りに何度か引き返しながら低木帯までたどり着く。
ここからは下の写真の様な藪だ!平均胸位の藪で下るにつれて樹林の中の藪となる。
こんな藪道とは思っていなかったのでカッパやスパッツ等着けていなかった。おかげで(朝露で)上から下までびしょ濡れになる。

こんな感じのルート−1(藪)
こんな感じのルート−2(藪)
笹藪なら歩き易いが、シャクナゲやどうだんの枝を掻き分けての歩きはちよっと大変。

途中の休憩ポイントから左が船明神、右が安達太良山

安達太良山と和尚山の鞍部を少し過ぎて登りにかかると一旦藪が切れて岩の出た部分に出る。
ここで一息の休憩とする。靴を脱いで靴下を絞るとジャバジャバと水が搾り取れる。
Tシャツも濡れているが幸い風が無く寒い思いはしないで済んだ。

ここから、急登となる。今度は山肌にルートが確認出来る。が、しかし藪は腰より低く成るが藪には変わらない。急斜面を登り切ると又、一時的に岩とハイ松帯になる。藪よりこの様な地形の方がルートが解りにくい。

登って左手にもルートが有るが藪の中への下りに成っている。おかしい?と思って引き返す。右手側に巻くようなルートがある。
和尚山の山頂は南北に長いらしく急登を登った後もダラダラと樹林の藪道が続く。ふと、朽ちた看板後の木の柱が立っている。どうやらここが地図上の山頂らしい。景色もなく、休むスペースも無い。
この地点から東に下る藪道(解りにくい)と南に着けられてまもない赤布が密に着けられている。ついついこちらの赤布につられて下っていくと地面の踏み固められていない藪になる。どうやらこれは三角点に通じる工作ルートの様だ。少し行って引き返す。東側の藪道に入ると道は藪が覆い被さっているが足下はしっかり踏まれている。

さらに下っていくと一旦藪が切れて岩の出た地点に出る。(ここが上部での休憩最適ポイントであった。)再び藪へと突入。ルート上に大きな岩が二三個ある部分で休憩を取る。すると下から声が聞こえてくる。本日初めて会うパーティーだ。下の様子を聞いたところこれから下も藪のようである。しかし、実際に下っていくと今まで歩いてきた藪と比べると全然楽!更に高度を下げると樹林となり、藪も無くなり、しっかりした登山道になる。

やがて沢の音が聞こえだし、なだらかに下っていく最後に銚子沢へ急な下りとなる。銚子沢の徒渉は既に靴もズボンもビショビショだったので気にしなかったが岩が滑るので注意。

マスタケの様に見えるのだが??
炒めて食べたけど大丈夫でした。

銚子滝分岐からはハイカーとすれ違うようになる。やがて下山口の銚子滝口に到着となる。

安達太良山を8:00に出て下山口に着いたのは13:00近かった。エアリアマップ93年版では3時間程のタイムが書かれているが、今では1.6倍ほどかかっている。道が整っているかどうかでこの程度の時間差が生じるのでこれから行く人はご注意を。

再び母成峠の駐車場にて

 

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