飯森山(福島)

2001.05.19

磐梯S.Aで仮眠。暑いな〜と目が覚めたら8時を回っている。
移動の途中コンビニで食料を買って、登山開始が10時と出遅れる。

9:55ダム出発500m

 

日中ダム
10:20尾根700m

10:30

 

登山口
11:06見晴台872m

11:16

 

1ヶ月前に偵察で来た時と違って雪はすっかり消えている。
GWから2週間、まだ白く見えていた山も今は青々としている。
薬師
12時頃、飯豊方向が真っ暗で雷が鳴り出した。前回の経験で飯豊が真っ暗になると
後1〜2時間でこちらも雨(雷雨)になると予想された。
案の定、13:20頃から雨が落ちだした。
カッパを着て雷雨の中を進むが、だんだん樹木が低くなってきた。

樹林帯の中でしばらく待つが、雷は相変わらず頭上で鳴っている。
体を動かしていないと冷えてくる。息も白い!強行!っと思い歩き出す。
小ピーク越えの部分は自分の背丈位の草木、意味が無いと解っていても中腰でそいつらより
低くなろうとして歩く。
そんな中、光った瞬間に雷鳴が...今まで頭の上だけで鳴っている雷だったのでちよっとは安心
していたけど、地上に落ちるほど雷雲が発達しているとなると....

雪が無いいじょうこの先テント適地が有るか?雷雲がいつまでこの領域に居るのか??
悩んだ結果14:40『撤退、撤退!』(弱い自分にしんなり)
前回偵察の1つ手前のピークまでだった。
飯森山どころか、鉢伏山からも門前払いだ!

途中に遭難碑

14:40撤退

下山は下山でもちよっと急がねば..3時近い撤退、このポイントからでは2時間はかかる。
日が延びたとは言っても、5時過ぎの東斜面は暗くなる。
急ぎ足で下るが落ち葉で足下が滑る。残雪の名残で木をまたぐ所や潜る所が数カ所。
急坂+木を潜る部分で、一端しゃがんでそのままズリズリと潜っていこうとした時、右足が滑った。
女の子座りと言うか(正座から両足を広げたカエルみたいな状態)その状態から更に左足を後ろに引っ張られた様に成った。ヤバーっと思いながら痛みが無くなるまでしゃがみ込む。
おそるおそる立ち上がり一歩二歩足を踏み出す。お−−大丈夫!大丈夫!歩ける!歩ける!
だましだまし降りるが膝に横方向に力がかかるとやはり痛い!左足をかばって歩いていると今度は右膝が痛くなってきた。
急な下りは『なりの横這い』で降りてくる。
今日はまだ昼食も、行動食も口にしていない。シャリバテを感じるが下りだけなのでこの位厳しくても良いかな?と、あえて食料補給しないで歩く。

下の樹林の中は雷雲のせいも有るが薄暗く一人で歩いていると気味が悪い。”もののけ”が出てきそう。登りは明るい森の中だったのに天気で結構雰囲気が変わる物だ。
4:40登山口に到着。意外にヘトヘト(やっぱり飯は食わないとダメだね!)
16:40登山口着
日中ダムの所に”ゆもとや”と言う温泉があるがもともと旅館なので、この時間は入浴はダメ?
かなと思い、来る時に立ち寄った道の駅”喜多の郷”に寄る。
ここには”蔵の湯”と言う日帰り温泉施設が有って、夜9時までOK。
しかも夕方5時からは300円。
お湯がちよっとピリピリするのは気のせいか?炭酸カルシウム泉と書かれていた。
美肌効果で女性にピッタリ!おっ、関節炎にも良いらしい。
露天風呂で長々と傷めた膝浴をする。
雨も上がり周りの木々の臭いか?土の臭いか?何だか解らないが昔子供の頃の田舎でかいだ臭いに
似ている。ちよっぴりウトウトいい気分。

 

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