大源太山(谷川連峰)

2000.07.16

関越湯沢ICを下りて一度17号にでてちよっと南下する。
直ぐに岩原スキー場とかの看板が出てくるのでここを左に曲がる。
角には7−11があるので食料等はここで調達すると良い。
後は大源太キャニオンと言う案内板に従っていけば登山口にたどり着ける。
旭原から林道終点まではほとんど舗装されているが一部落石のある所があるんで大雨の後などは注意した方が良いかも知れない。
林道の最高地点から一端下って橋を渡る。橋を渡った後にしばらく登り返すと行き止まりになる。ここが登山口&駐車場だ。

旭原からの大源太山
林道終点の登山口 林道終点の駐車場
10台位は停められるトイレ・水場は無し

8時30分、登山開始。登山口から植樹林の中、ほとんど平らな道を行く。登山口近くにはアジサイが多く咲いていた。やがて右手に沢が現れ、丸太の一本橋を渡る。沢を渡ると少し鬱そうとした樹林になる。道は所々に石があって苔が付いている。年間を通して湿気のある所なのだろう?また木の根っこが沢に向かって這っていてうっかり踏んでしまうとズルーと滑る。
途中にシシゴヤノ頭へのルートが現れる。手持ちの地図にはそんなコースは記されていない。最近開拓されたのだろうか?
小さな沢(支流)を2度ほど横切る。2個目の沢を横切る部分のルートがちよっと解りにくい。2m程沢を登って左手に斜面をトラバース気味に上がる踏み後がある。

植樹林にはアジサイが咲いていた
植樹林の道を行く 一本丸太橋が現れる

さらに進むと左手に沢が現れる。対岸に向かって虎の子ロープがあってあるが、これを利用して渡るわけには行かない。ロープの張ってある所は岩と岩の間隔が大きく流れも急な所だ。もう少し上流部分で思い切ってジャンプして対岸に渡る。雨の後で水量が増えていると苦労しそう。まー!夏だったら靴脱いで渡っても良いんだけど..

渡ってから河原を7〜8m進んだ所に大源太山の看板が立っている。駐車場からここまで約30分。ここから急登がはじまる。

2回目の渡渉ポイント
対岸にジャンプして越える!

山肌をぬってぶなの林の急坂を登っていく。沢音がやがて蝉の声に変わっていく。暑い!この辺は山肌で風が流れていない地点だ。この急坂は標高1000m付近まで続きほとんど切れ目無く虎の子ロープが張ってある。登りの時はあまり必要を感じなかったが下りの時は大分助かった。
標高1000m付近で尾根状の地点に出て視界が少し開ける。左手に弥助尾根のコルが目線の高さにある。
広い場所は無いが少人数だったらこの辺で一息入れると良いだろう。谷からの風が急登で火照った体に気持ちいい。
まだまだ樹林の急登は続く、足下にはギンリョウソウが、見上げればブナの木漏れ日が。

ブナの森
ギンリョウソウ ブナの森

木々の背も低くなり大源太の西尾根に出る。大源太のピークが見えてくる。
道の両サイドは下草が茂っているが実は以外とやせ尾根だ。不用意に道から踏み外さない方が良い。
シシゴヤノ頭から足拍子への尾根が延び、尾根越しに武能岳が頭を出している。七つ小屋山の笹の稜線も広がっている。

しじみ蝶が大量に群がっている。踏み出す足下を飛び回っているので踏んでしまわないかと気を付けながら歩いていく。

大源太のピークが見えた!
(写真をクリッツクするとパノラマになります。戻る時はブラウザの”戻る”で帰ってきて!)
??とにかくいっぱい咲いていた。 しじみ蝶もいっぱい!
歩いていると踏みそうな位居た

西尾根から見た大源太はマッターホルンと言うよりは別の山を想像する。
北アルプスの剱岳を別山から見た風景、南アルプスの塩見岳を南側から見た風景に似ている。
左肩の付き方、右肩の傾斜..そっくりだ!!
でも七つ小屋方面から見ると槍ヶ岳、マッターホルンの様に見えるのだから幾つかの顔を持った不思議な山だ。

北アルプスの剱岳、南アルプスの塩見岳に似ている形だ!

山頂も近くなってくるとスラブ状の岩の上を歩く場所がある。岩は七つ小屋裏沢に向かって下がっていてそんなに急ではない。が逆に打ち付けられた鎖が足下にあるのでつかまりにくい。
これを過ぎると最後の急登。下から見ると右手(奥側)のピークの方が高いのかな?と思われるが手前が山頂だ。右手に見えているのは七つ小屋への縦走ルートの肩の部分だ。

もうすぐ頂上−1 もうすぐ頂上−2

最後の急登を頑張って登る。

11時、山頂に着いたらガスってきた。

山頂はそんなに広くなく南北に細長い。

虫がすごい!  すごいトンボの数。
下草にはテントウムシ、小さなカミキリムシや
コメムシ?みたいなのがいっぱい。
別に悪さをする訳でもないのでソートしておいてあげよう。

大源太山頂上(1598m)

登ってきた道を見下ろすが結構急だ。
七つ小屋への縦走路も、かなり険しそうだ。

ガスは尾根の東面に掛かっていて清水峠や朝日岳方面が見えない。
でも西側は武能岳まで望め、さらに奥にガスった茂倉岳が大きな裾を広げているのが解る。

登ってきた道を見下ろす
大栗ノ頭方向の尾根 大源太からの七つ小屋山方面の縦走路

昼食を取りながら1時間ほど山頂にいたが結局ガスは取れなかった。

下りは山頂から沢まで休憩を含めて約1時間30分。
沢から駐車場までは20分であった。

大源太からの七つ小屋山方面の展望
(写真をクリッツクするとパノラマになります。戻る時はブラウザの”戻る”で帰ってきて!)

1こ戻る