硫黄岳(八ヶ岳)

2000.05.06-07

5月6日

美濃戸口と美濃戸山荘の中間地点まで車で入り、路肩の広い部分に駐車する。10時30頃??
(林道切り開き途中の様な場所)

ここから約30分、林道歩きで美濃戸山荘に到着。
ここには小松山荘、赤岳山荘と3軒が建っている。それぞれ有料駐車場が有り、どこも1,000円/1日である。
最初はこの辺は満車だと思っていたが以外にもガラ空き。
美濃戸山荘で休憩すると、オバチャンが御茶と野沢菜漬けを出してくれた。
「お蕎麦も有りますよ!」の一言で「よし!明日はここで昼飯だ...」と決定?

美濃戸山荘から道は北沢(赤岳鉱泉)と南沢(行者小屋)に別れる。南沢は輪立ちの付いた林道から分かれ一端、林の中を登っていく。我々の行く北沢は進行方向左手の林道を進む。大きくヘアピンカーブとなる左手にショートカットのコースがある。

約1時間、堰堤広場に到着、この前にも堰堤が現れるが2個目が堰堤広場。

ここから橋を渡る。(橋は丸太を数本、筏状に組んだもので時たまスベル。)
渡った直ぐの所に巻道と河原道の別れが有るので注意
橋を渡ると山道っぽく成ってくる。
この後、何度と無く、沢を渡っていく。鉱泉までの昼間部にはナメ状の沢があり、この岸の岩の上を歩く部分があり雨の日なんかはちよっとスベリそう!

道は段々残雪が現れ、部分的に凍っている所もある。
正面に大同心が見えだし、もう一頑張りで鉱泉に着く。

堰堤広場までの林道
堰堤広場での休憩
ルートには残雪が現れ正面に大同心が見えてくる 赤岳鉱泉のテント場にて全員集合
(写真をクリックすると拡大で見られます)


お昼をちよっと過ぎた時間帯だが赤岳鉱泉に到着。テント場は予想外に空いている。(我々以外は3張り程)
今回はテント泊12名、(他に、鉱泉までの日帰り2名の計14名)パーティーなのでスタードームとダンロップV6、ダンロップV4の3張り。先行隊の2名が既に2張り設営済みで待機していた。(早い!!)

GW最後の為もありテント場はだいぶ雪が解けだしている。ブロックを掘り出そうとすると”ワカサギ釣り”の穴の様に直ぐに水が出てくる。急きょ、アルコール専用クーラーに切り替えた。
昼食は、おにぎり、餅入りおでん、焼き肉、缶詰、等々。まずビールで乾杯。

今日の昼飯 アルコール専用クーラー

昼食後、中山展望台までの足慣らしに出る。中山乗越は樹林でやや広くなっている。ここでのテント泊も良さそうだ!展望台は周囲の木が切られていて阿弥陀〜横岳の展望良好!!

ここから行者のテント場を見下ろすと、赤岳鉱泉同様テントが少ない。GW最後の土日の為だろうか?

中山展望台 中山展望台からの展望
(写真をクリックするとパノラマで見られます)
中山展望台からの下山−1 中山展望台からの下山−2

5月7日

8時頃、テント場を出発。小屋の前を通り正面玄関あたりから硫黄への登山道が始まる。
午前中(朝)を苦手とする私は最初、付いていくのが大変。大同心ルンゼ、裏同心ルンゼ、ジョウゴ沢と景色の見える場所ごとに一端みんなの足が止まるので丁度良い調整となる。
さらに樹林をクネクネと登っていく。途中、2m程の鎖場が有り一応慎重に通過する。まだ赤岩の頭までは半分くらい。この後も何度と無く折り曲がりながら樹林帯を登っていく。
段々、上方の樹林の間から空が見えだし、稜線(森林限界)に近づいているとわかってくる。

赤岩の頭直下の斜面はやや急であるがルートはトラバース気味に上がっていくので思った程では無かったが10時近くなるとやはり雪が腐り出す。
アイゼンにダンゴになって返って滑りやすくなるかも知れないので下山時はあわてず一歩一歩慎重に通過した方がよい。(最後の20〜30だけ)

稜線にでると風が出てくる(八ヶ岳にしては穏やかだけど!)展望も良くザックを下ろして行動食・タバコ・写真撮影と中休止。

頭まではほんのちょい!頭に立つとジョウゴ沢や鉱泉のテント場が見える。これだったらと思いトランシーバ(特定小電力)でテントに残っている人と交信を試みる。
返信がクリアーに返ってきた。暇を持て余したのかジョウゴ沢辺りに居るとの事。下からは我々が見えているらしいが上からだと何処に居るのか発見出来なかった。

鉱泉からの樹林帯の登り
赤岩の頭からの展望
(写真をクリックするとパノラマで見られます)
@赤岩頭のコル部から硫黄岳 赤岩頭のコル部から赤岩頭
赤岩頭のコル部から横岳方面 赤岩頭のコル部から硫黄岳への登り

コル部は広く成っていて北西側の半分は地面が出ている。(北西から風が吹き、南東側には雪庇が出来る地形)雪が締まっていれば快適な斜面なのだがコルの最低部はズボズボ足がはまる!
@の写真で斜面昼間部の岩綾部は裏側を巻く様に登っていき、山頂直下でまた雪面をトラバースしながら登る。南側(ジョウゴ沢火口に滑り落ちないように注意)。
10m程岩の間を直登すると ダーー と開け頂上に出る。
硫黄の頂上には雪はない。風は赤岩の頭より強い!爆裂火口を覗き込む時は注意して!
硫黄岳頂上で記念撮影−1
(写真をクリックすると拡大で見られます)
硫黄岳頂上で記念撮影−2
(写真をクリックすると拡大で見られます)
爆裂火口にて 硫黄岳頂上からの展望
(写真をクリックするとパノラマで見られます)

いよいよ問題の下山!!直下のトラバースだけは転落防止のため補助ロープ20mを張るが、みなさんロープに頼る事無く無事に通過。(まず一安心)
次に赤岩のコルからの降り初めはロープは使わず慎重に下りる。(二安心)後はひたすら下る。

12時30分頃全員無事にテント場まで下山。軽い行動食を取りながらのテント撤収&パッキング。
後、13時すぎ美濃戸山荘まで下山開始。空きっ腹にムチ打って山荘まで下山。
昨日の約束通りここで遅めの昼食とする。

ザル蕎麦、天麩羅蕎麦、山菜蕎麦、ラーメン、カレー等々、見るもの全て美味そう!
2食分食べている人も数名.....
北沢と南沢の分岐に立っている登山者の看板のモデルは加山雄三だ!とか.....
すっかり解放感覚で楽しい休憩タイムとなった。

下山後、原村の『もみの湯』で汗を流す。受付のおじさんが『5時から500円が300円になよ!!』と親切に教えてくれた。あと10分........結局待てずに500円で入浴。露天やサウナもあり、綺麗なお風呂でした。休憩所も広いのがあるし、21時まで営業しているのが嬉しい。

18時前に東海地区自動車帰宅組、関東地区自動車帰宅組、関東地区電車帰宅組、に分かれる。
次回の合同山行を願ってお開きとなった。

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