姫裸


エロゲーには、声が必要か? それとも不必要か?
長年の疑問の答えが今ここに。
 ちなみに、男性の音声は100%要りません。


 『うら若きお姫様を誘拐・監禁して、エロエロな事をする+若いメイドもあるでよ』という、全国1千万人のお姫様ファンの願望を叶えてくれる素晴らしいゲームが今回紹介する『姫裸(ひめら)』です。

 『姫が裸にされる』なんて、素晴らしくストレートなタイトルじゃないですか。

 メイドの立場が無いですけどね。

 
 パソコンパラダイスを毎月購入している私ですが、正直、このゲームに関しては、全くのノーマークでした。

 そんなある日、ブラっと出かけたヨドバシカメラで、偶然にも発見してしまったのです。

 このゲームの箱の表紙には『後手に縛られたお姫様が胸をはだけさせブラジャーは丸だし+スカートが切り裂かれ太股とパンティーは丸だし』、が描かれていて、私の股間をダイレクトに刺激してくれました。

 しか〜し、私も百戦錬磨のエロゲーマーです(嘘)、表紙絵だけで判断する事の愚かさを身をもって知っています。

 そこですかさず、箱の側面と裏面もチェックです。

 側面には、ピンクに赤いリボンが付いたパンティーに縄が食い込み恥らうお姫様と、薄紫のパンティーに縄が食い込み恥らうメイドさんのお姿が!

 更に、裏面には、これでもかというエロエロなCGが満載です。

 即座に購入を決定し、自宅に戻ってズボンを下ろし、戦闘モードに入ったのでした。

 まぁ、実は、箱の回りのCGが、ゲーム中のCGの80%くらいは網羅している事に、後々気が付きましたが・・・


 このゲームはありがちなサウンドノベルです。

 どうでも良い導入部のストーリーによると、主人公の黒騎士様は、この国に大変な怨みがあり、お姫様をさらって、復讐しようとしているそうです。

 この導入部は、2回目からはスキップ出来るので、とりあえず1回目は我慢して見てあげて下さい。

 AV女優のクダラン小芝居よりは、遥かにマシな出来です。

 
 そうそう、言い忘れましたが、このゲームは、声優による『ボイス』が入っていません。

 昨今、『声付き』は当然なのに、なにやってんだ、ゴラァ!、というように思われる方も居ることでしょう。

 しかし、良く考えて下さい。

 上手な声優さんを使えるほどの予算があるメーカーなどホンの一握りです。

 代々木ア○メーション出たばかり(もしくは、在学中)のヘッポコ声優の下手糞な喘ぎ声を聞くぐらいなら、自分の頭の中で自分の好きなあの娘の声をアテレコする方が、遥かに有意義だと思いませんか?

 さらにもっと言うと、素敵なお姫様の声を、『声は可愛いけど、実は、ヘチャムクレな娘』が演じていたとしたら・・・

 あなたは、『南央美』や『こうろぎさとみ』の顔を見て、イケるとゆ〜んですか?

 だから、『ボイス』が無くて正解なんです!


 さて、『選ぶ主人公によって変化するトリプルエロス!』の謳い文句にあるように、導入部が終わった後、3人の異なる主人公から1人を選び、それぞれの視点から、エロを楽しめるようになっています。

 1人目は黒騎士様です。

 黒騎士様ストーリでは、力ずくでお姫様とメイドに陵辱を加える事が出来ます。

 この人は、お姫様&メイドと過去にお知り合いで、因縁浅からぬ関係なんですが、多分、ユーザーのほとんどは、そんなバックボーンはどうでも良いので紹介しません。

 途中、メイド様とよりを戻しそうになって、若干の和姦が入ったりするのが、残念な所です。

 
 続いては、黒騎士様の従者のアルバート少年です。

 『こいつを選ぶと、お姫様&メイドに奉仕される展開になります』とパッケージなどにはありますが、ご安心下さい、バッチリ責めの部分もあります。

 まぁ、全体的には受身系となんですけどね。

 黒騎士様をプレイし、その後の箸休めにはもってこいです。

 そうそう、書き忘れましたが、3人の主人公は、どういう順番でも選ぶ事が出来ます。

 お勧めは、黒騎士様→アルバート→虫の順番です。


 さて、最後の紹介は、「虫」と呼ばれる奴隷の男です。

 こいつの責めは、黒騎士の力ずくとは違い、『ロープで体の自由を奪った跡、媚薬にてネチネチ』とか、『触手を持つ異形の生物で体の自由を奪う』など、SM系となっています。

 はっきり言って、異常に興奮します。

 『天井から吊るされた縄で両手は縛られ、両膝の間に棒が渡され脚を閉じる事が出来ない(ちなみに両膝で立ってます)お姫様の股間に媚薬を刷り込みて〜』などという貴方に最適な主人公です。

 先にも述べましたが、こいつのストーリーが一番興奮するので、必ず最後に選択して下さい。

 こいつだけEDが違いますしね。


 さて、絶賛気味の主人公3人システムですが、一つだけ重大な欠陥があります。

 普通、こういったシステムを採用する場合、物語の最初から最後まで3人別視点・別物語にするか、物語序盤は3人とも同じ物語を別の視点で体験する形にし、物語が進むにつれて、それぞれのお話を分岐させて、その主人公でしか知りえない物語(18禁の場合は、エロシーンですね)を展開させるのが常道だと思うのですが、このゲームの場合、物語序盤〜中盤に掛けては、3人が個人個人でお姫様もしくはメイドにHな事をするという展開なのに(つまり、特定の主人公でないと見れないエロシーンが展開される)、クライマックスは、3人で輪姦って形になってしまっているので、どの主人公を選んだ場合でも同じ陵辱シーンを違った視点で見るという形になってしまっている事です。

 もちろん、CGも女性陣のセリフも全く一緒です。

 違うのは主人公達の内面のつぶやきだけなんです。

 こんなにツマラナイ事があるでしょうか?

 どんなに良質なAVだって3回見たら飽きが来るというものです。

 全く、経費削減は声優未採用だけに留めておいて欲しかったですね。




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