C.C.サクラ
知世のビデオ大作戦


CCさくらを完全ポリゴン化しようとしたその発想力だけには脱帽。
この企画を通した責任者出て来い!

 本家『ゲーム批評』で酷評された事により、クソゲーのレッテルを貼られてしまった今作ですが、意外や意外、なかなかに面白いゲームです。

 これは、筆者が『CCサクラ』ファンだからという事では決してなく(ちょっと嘘)、総プレイ時間2時間で出した結論です(笑)。

 ちなみに、『ドリマガ』の読者レースを見てみますと、5.3544点の307位です。

 『学級王ヤマザキ』や『ぽけかの』などの強者(ツワモノ)共がひしめくG表まで、間には8作品しか無いという瀬戸際です(笑)。

 やっぱり、このゲームが面白いというのは、筆者の妄想だったのでしょうか・・・


 このゲームは、キャラゲーの宿命通り、通常版と限定版の2種類が発売されました。

 発売日は、2000年も残りわずかとなった12月28日。

 コミケ帰りの私は、フラっと立ち寄ったヨドバシで、残り2個となっていた限定版を迷わず買ってしまいました。

 ヲタクは、限定版という響きに弱いのです。

 ここで手に入れなければ、2度と手に入らないかもしれない恐怖感がそうさせるのでしょう。

 翌日に行ったら、まだまだ山積みでしたけどね。

 ちゃんと商品を補充しとけよ、ヨドバシカメラ。

 2001年7月現在、限定版は余りまくってますので、余裕を持ってご購入出来ます。

 買う予定なんか無いですか?

 いえいえ、このレビューを読めば、あなたも買いたくなります。

 ちなみに、DC本体の方が先になくなるかもしれないので、急いで、買った方が良いでしょう。


 件の限定版は、30×20×10cmという超巨大な箱となっています。

 内容物は、『さくらちゃん知世ちゃん・おやすみ抱き枕カバー』『ホットケーキセット』『オリジナルパネル時計』と、家族と済んでいる者に取っては、嫌味とも言える特典となっています。

 『ホットケーキセット』と言っても、お皿とフォーク&スプーンです。

 ・・・ただの食器のセットだと思うのは、筆者だけでしょうか?

 だいたい、スプーンでホットケーキが食えるでしょうか?


 ゲームを起動すると、知世ちゃんのご挨拶です。

 ユーザーが度肝を抜かれるのは、この知世ちゃんが、完全3Dポリゴンだという事です。

 ギャルゲーなのに何故にポリゴン?

 そのあまりにも可愛くない知世ちゃんに、小さいお子様が泣き出す事は必死です。


 そんなこんなで、第1ステージは、TVアニメの第1話が題材となっています。

 さくらちゃんがフライを封印しなければならない理由が超端折られて知世ちゃんから説明された後、ちょこっとムービーが入ります。

 ちなみに、知世ちゃんの説明の際のバックCGは、さくらファンにはお馴染の、あのヌイグルミ達なんですが、やっぱりポリゴンで再現されています。

 ムービーは、さくらの部屋から、外で暴れるフライを見るという映像なのですが、やっぱりポリゴンです。

 段々と不安になってきました・・・

 そしてゲームが始まります。

 フライの居る場所まで、パジャマ姿+ローラーブレードという姿で走るさくらちゃんを、ビデオで撮り、ベストショットの歳に、シャッターを押します。

 ビデオで撮ってるのに、なんで、シャッターを押さなければ、ならないんだという疑問は、この際、忘れましょう。

 ちなみに、さくらちゃんも街並も全てポリゴンです。

 この街並がかなり凝っていて、シェンムーも裸足で逃げ出す程の完成度です。

 さくらとケロちゃんの音声は、TV版の物を完全流用(笑)ですし、知世ちゃんの『素敵ですわ、さくらちゃん』『可愛いですわ、さくらちゃん』などの声援も相俟って、臨場感はバッチリですわって感じです。

 カメラは、さくらちゃんの周りを衛星のように回るようになっていて、必ず、さくらちゃんがカメラの中央に来るようになっています。

 さらにカメラの上下移動もありません。

 そして、『さくらを前から撮るんや』とか『さくらとワイを横から撮るんや』というケロちゃんの指示でカメラを移動させ、制限時間内に撮影をします。

 1分半ほどで、さくらちゃんはフライの元に辿りつき、ステージ1―2が開始されます。

 でもプレイヤーがする事は、何も変化がありません。

 ケロちゃんの指示に合わせて、シャッターを切り続けます。

 さくらちゃんが、フライに乗っかったらステージ終了で、封印のムービー(やっぱりポリゴン)が流れた後、『ケロちゃんにおまかせ』のコーナーで、撮ったショットの評価をしてくれます(もちろん、全てポリゴン)。

 ちなみに『ケロちゃん〜チェック』もあります。

 ステージ1―2の評価ですけどね(笑)。

 で、ウォーティが出るステージ2とサンダーの出るステージ3でゲーム終了です(一応、ある条件で出現する、SPステージがありますが)。

 そうです、このゲーム、ステージがたったの4つしかないのです。

 ポリゴン+1回のプレイ時間が30分弱(笑)、この辺がクソゲーという評価を与えれてしまった原因でしょう。

 全部で10ステージくらいあったら、評価も大分違ってたと思うのですけどね。

 なんか、スゲー簡単そうだな〜というあなた、半分正解です。

 難易度指定が『やさしい』と『普通』の二種類あり、『やさしい』の方は、1ステージでシャッターを切る回数が2〜3回だけですし、シークレットのシャッターチャンスも簡単に分かる、かなりヌルい出来です。

 しか〜し、『普通』は、往年のセガゲーのごとく、激烈な難易度となっています。

 シャッターチャンスは一瞬となり、シークレットシャッターチャンスは簡単には見つけれません。

 シークレットを見つけないと、おまけの『知世の小部屋』で、『ムービー』とか『音声』とか堪能出来ないのです。

 堪能出来るムービーやキャラ紹介は、もちろんポリゴンなんですけどね(笑)。




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