小さいお友達にも、大きなお友達にも喜ばれる良作。
さくらと一緒にレリーズ。
私は、一時期『カードキャプターさくら』に、猛烈にハマっていました。
LDの第1巻(初回限定版)を買いそびれて、街をさ迷い歩き、あげくに、秋葉原の中古屋で、定価5千円の所を、2万円も出して買った想い出もあります。
その後、4万円くらいに値上がりして、良い時期に買ったとほくそ笑んでいたのもつかの間、DVD発表と同時に、ブラックマンデーも真っ青なほど、中古価格が超暴落し、泣きそうになりましたけどね。
当然、LD第1期シリーズの特典ビデオも持っています。
まだ、見てないですけどね。
また、劇場版第1作も当然、見に行きました。
小さなお友達とその親御さんばかりだと嫌だなと思ってたんですが、思ったよりも多くの『大きなお友達』が見に来ていて、ほっとしたのを憶えています。
それは、それで、一般人からは、私も、彼らと同一視されてるんじゃないかという不安があったりしましたが。
そんな私だったのですが、あっという間に目が覚め、CCさくら熱は下がってしまいました。
LD第2期は惰性で購入は続けていましたが、特典ビデオの応募を忘れてしまいましたし、劇場版第2作は結局見に行きませんでした。
そもそも、本編の方が、夏休み過ぎた時点で見るのが止まってたりするんですけどね。
ですから、李君が登場したくらいまでの話しか、私は知りません。
なんか、全然、ハマッてたって言えないですね。
で、その、私がどうかしていた時代に購入したのが、今回取り上げる『アニメチック
ストーリーゲーム@・カードキャプターさくら』です。
これは、どんなゲームかといいますと、ほとんど紙芝居を見るのと同じで、アニメのストーリーを眺めるだけです。
アニメの1話が、ゲームの中でも1話となっていて、さくらちゃんを操作してフィールド画面を移動し、イベントを起こします。
大概は、クロウカードの仕業で事件が起こってますので(当たり前だ)、原作同様封印するわけですが、その封印がミニゲームになってたりします。
例えば、1話だと、家の中に居るさくらちゃんは、地下室の方から物音を聞きます。
ユーザーは、さくらちゃんを操作して、地下室を探索し、例の本を見つけるわけです。
この時の、ニ頭身さくらちゃんの仕草や表情が、かなり凝っていて、ラブリー(死語)な感じです。
もちろん、フル音声です。
その気になれば、何度でもさくらちゃんの怖がる声を聞く事が出来ます。
で、アニメ同様、カードが飛び散って、ケロベロスのケロちゃんと出会います。
この場面では、アニメで使われていたムービーがそのまま使用されています。
ここに限らず、多くのイベントで、アニメのムービーがそのまま使われていますので、アニメと同じような感動が味わえるでしょう。
決して、手抜きとか言ってはいけません。
お話の終盤は、クロウカードの封印するための、ミニゲームが待っています。
ちなみに、皆さん、憶えていますでしょうが、第1話のクロウカードは『フライ』です。
襲ってくる『フライ』をしゃがんだり、ジャンプして避けて下さい。
何回か避けると、『フライ』にスキが出来るので、飛び移って、ゲームクリアです。
ゲームの対象が、小さなお友達向けなので、一般のゲーマーには、チト退屈かもしれません。
更に、こんなに簡単なのにクリア出来ない小さな小さなお友達のために、『ママコン』が用意されています。
これは、何かと言いますと、コントローラー2で、さくらちゃんをこっそりと操作出来るというものです。
大抵の場合、子供が苦戦しているのを見かねたお母さんが手伝おうとしても、お子様はコントローラーを渡すのを嫌がりますので、この機能は大助かりのはずです。
それが、本当に子供のためになるかというと、疑問ではありますが・・・
お話の最後は『さくらちゃんのえにっき』です。
そのお話のまとめをさくらちゃんが、優しく楽しく、絵日記風イラスト付きでお話してくれます。
お話は、アニメの第1話から、夏合宿に行くまでです。
多少、話が前後したり、飛ばされたり、はっしょったりされますが、それは容量の関係という事で、涙を飲んで耐えましょう。
実はこのゲームは、やり込み要素が沢山つまっています。
一度遊んだミニゲームは、おまけの『ともよのへや』で、幾らでも遊べるようになるのですが、クリアする度に、コインが貰えます。
そのコインを、色々なデータと交換して、『ともよコレクション』を充実させて行くのです。
交換出来るデータは、『ボイスデータ』『デザインデータ』『ムービーギャラリー』『さくらちゃんのえにっき』『サウンドデータ』で、ようするにゲームで使用された全てのデータです。
『ともよコレクション』に登録しないとそれらのデータは見たり聞いたり出来ないので、必死に集めるはめになります。
この中で異色なのが、『ボイスデータ』でしょう。
これは、PS上でも、もちろん聞く事が出来ますが、ポケットステーション(以下、ポケステ)にダウンロードして、聞く事も出来るのです。
ポケステさえ所持していれば、何時でもどこでも、さくらちゃんや知世ちゃんのラブリー(死語)な音声が聞けるという事で、『おおきなお友達』に大好評でした。
ただ、難点が一つありまして、短いセリフで4つ、長いセリフだと1つしか入らないって事ですね。
そういえば、遠い昔、私もコミケにポケステを持っていき、ユリカモメの車内で、「レリーズ」 などと友達に聞かせて喜んだりしてました。
今思えば、何であんな事したんだろうと思いますが・・・