クリスマスにきいた音

12/11 12月は毎朝クリスマスの曲でめざめる。
      1日1曲、25日まで25曲。
      何年も前からの習慣だ。

12/12 にぎやかな曲、しずかな曲、古典曲、新しい曲、
      クリスマスの音楽はたくさんある。
      どんどんうまれる。

12/13 クリスマスは音楽にはじまり音楽におわる。
      なんてことは誰も言っていないけど、
      クリスマスほど音楽が重要な行事はないんじゃないかな。

12/14 11月中に、クリスマス曲のプログラムを作る。
      今年はいつもきいているお気に入りの曲は入れず、
      新しい曲を中心に組んだ。

12/15 ジャケットの絵がクリスマスっぽかったので 買って、
      まだ一度も聴いていないCD。
      全部、一般的なクリスマス曲なんだけど、
      それが、とんでもない編曲になっているとうわさのCD。
      など、などなど。

12/16 耳慣れない曲でのめざめは、とっても愉快。
      ときどき飛び起きてしまうときがある。
      夢見心地で、クリスマスを味わうのが目的なのに、
      あまりにもクリスマスっぽくない曲だったりするんだもん。

12/17 そんなびっくりが何日も続くと、ちょっと考えてしまう。
      平穏なクリスマスを迎えるべく、プログラムを変更するか、
      このまま驚きのクリスマスに徹するか。

12/18 さらに驚き増量するのもおもしろいかも。

12/19 でも、クリスマスらしさが欠けていくのは困るかも。

12/20 クリスマスらしい驚きの音楽を想像しながら歩いていたら、
      足元で、ちりんっ、という音がした。
      クリスマスツリーの飾り付けの鈴だ。
      なんてクリスマスらしいおとしもの。

12/21 そうだ、鈴で作った音楽ってないかしら。
      ハンドベルじゃなくて、もっと小さい鈴。
      しゃんしゃん、ちりん、ちりん、かわいい音の鈴。
      
一部で鈴が鳴ってるんじゃなくて、 鈴ばかりの音楽。

12/22 いくら探しても、そんなCDは見つからなかったので、
      鈴をたくさん買ってきた。
      自分で聴く曲は、自分で作ろう。
      ためしにひとつだけ鳴らして録音してみた。
      うん、やさしい響き。

12/23 大小様々な鈴を、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、
      ゆっくり、はやく、ちょっと、いっぺんに、
      いろんな風に鳴らしていった。
      わくわくした。

12/24 さあ、オリジナルクリスマス曲が出来た。
      25日の朝のめざめは鈴の音だ。

12/25 りりりり、ちりんしゃん、じゃんじゃんじゃんじゃん、
      じゃかじゃかじゃかじゃか、ちりりりりりりり、
      おどろきだ。
      驚きの鈴の音クリスマスだ。

おわり

 

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