谷 山 浩 子
大好きなマルチアーティストの浩子さん。
ミュージシャン、作家、ラジオパーソナリティ、パソコンの達人…?
いろんな面を持ち、それぞれに自分の表現をする才能もですが、
すごく大きな感性を持って世界を、宇宙を見つめ抱く人間性に尊敬します。
初めて意識して聴いたのは大学の友人に借りたテープ。
さらに近しい人の中にも谷山さんを好きな人がいて、レコードを買いました。
アルバム「水の中のライオン」でした。
その頃、オールナイトニッポンの木曜日2部を担当していた谷山さんの放送を聴き、
彼女の人間としての魅力に、すっかりファンになっていったのです。
私は深夜に起きていられなかったので、120分テープに録音して
…当時のラジカセはオートリバースではく、4時に目覚ましかけて裏返して…
その週中に何度も聞き直していました。
オールナイトニッポンの最終回はものすごい喪失感に包まれたものです。
社会人になって東京に勤め、簡単に劇場へと行けるようになって、
ついに生で谷山さんを見たのが、青山円形劇場で最初の101人コンサート。
すぐ目の前にあこがれの浩子さんがいる!
そして、この狭く360度客席という特殊な劇場を活かしたコンサート。
この感動と興奮は胸に刻みつき、その後毎年恒例になった円形劇場での
連続コンサートには、2〜3回ずつ通うことになりました(現在は隔年)。
そのなかでも、条件に当たってリクエストできた日(91年10/31)のことが
一番印象に残っています。
当サイトでのライヴ記は92年以降なので、書いてなかったですね。
ラッキーだった条件とは…外国のお金を持っていたこと。
その年の6月に行ったソ連のカペイカコインを財布に入れていたのでした。
(初めての海外、それも一人旅で、その時には自分でセレクトした
谷山ベストのテープを持って行き、ホテルで聴いて孤独を癒していました…)
わずかな時間ではありますが、浩子さんと間近で会話できたことは、
大げさでなく、一生の思い出として持ち続けることでしょう。
リクエストした歌はライヴで聴いたことのない「ニャコとニャンピの歌」。
しかし歌詞カードがなく、「お昼寝宮・お散歩宮」に変更。
通常、デュオで歌われるこの曲のソロバージョンは素朴に心に沁みました。
そんなこともあってか、多々ある谷山浩子作品の中でも、
CD「お昼寝宮・お散歩宮」と小説「お昼寝宮・お散歩宮」は
私にとってのベストです。
好きな歌や本はたくさんありますが、ランキングは難しい。
80年代中期〜90年代初期くらいが特に好きですが、
2000年代、またステキに変わって、彼女ならではの世界の広がりを
聴かせ、見せてくれることを期待しています。