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■ 深森の世界 ■
 

――その森には、魔物が棲むと云う。

深い深い森の奥にいるとされる「彼女」は、けれど特に何をなすという風もなく。
稀に目撃談が語られては消えてゆく……ただそれだけの、いわば「おとぎ話」。

或る者は幽霊と言い、或る者は妖精と呼ぶ。
また或る者は家に憑き損ねた座敷童子であると言い、
いやいや鬼だ、いや森の守り神だと多様な噂ばかりが飛び交う。

それでも全てに共通するのは、
「彼女は誰にでも穏やかに微笑み、優しく客人をもてなす」
という事。
故に、それは畏怖の対象とは程遠く。
いつしか森の入り口に建てられた小さな祠には、
親しみを込めてみんなが彼女につけた名前が刻まれている。

――ここは、今も大切に守られている原始の森。
森の主、心優しい深森( みもり )さんの世界。
彼女の正体を知る者は、いない。

……たぶん。

 

 
Unit GrowSphereの十七枚目、オリジナル第十一弾は「深森の世界 - Forest Fairytale -」
人の滅多に立ち入らない原始の森を舞台にした、自然と妖精のお話です。
長い時を経てなお繰り返される、神秘的で雄大な森の営み。
優しくてお茶目な森の番人・深森さんを通して描かれる、
ハートフルでノスタルジックな「森のおとぎ話」をお届けします。

【トラック構成】
 Tr.1 Etrangere
深い深い、原始の森。誰も知らない昔から在り続ける緑の世界。
さながら人は、迷い込んだ異邦人。
 Tr.2 深森と五人の妖精さん
森の主、深森さんの周りにはいつも妖精さんが集う。
個性豊かな彼らの歌が、今日も森にこだまする。
 Tr.3 蘖( ひこばえ )の囁き
春を告げる人見知りがちな妖精、未春。
彼女は、芽生えて間もない蘖達の歌を聞くのが好き。
 Tr.4 グリニー・グリーンの小さな庭
枯れた大樹の跡にぽっかりと開いた、小さな緑の広場。
青葉の妖精グリニー・グリーンお気に入り、みんなの憩いの場。
 Tr.5 木漏れ日のお茶会
射し込む木漏れ日、流れる鳥や風の歌。
妖精達の集う、賑やかな午後の一時。
 Tr.6 ティル・ナ・ノグは眠らない
旅立つ命の向かう先。道案内はエリス・コーム、死を看取る妖精。
いつか再び芽吹くまで、常春の楽園が眠る事はない。
 Tr.7 月ノ森 -Drifter with Moonbow Eyes-
蒼く煌く月の下。眠れる木々を見つめる瞳。
月夜の使い、眠りの妖精。真夜は今日も森をさすらう。
 Tr.8 原始の記憶 -Evergreen Memories-
「今」という「時」は、無数の過去と未来の交叉点。
時の妖精ミア・ケットは森の記憶そのもの。彼女は何でも知っている。
 Tr.9 母なる天蓋
森の最も奥深く。木々を更に覆うように、巨大な大樹が枝を広げている。
緑の天蓋に抱かれて、森は悠久の時を刻み続ける。
 Tr.10 深森( みもり )の世界
いつからいるのか、誰も知らない。その正体も、誰も知らない。
ここは原始の森、深森の世界。巡る命の母なる故郷。


【作曲・イラスト・設定・ジャケットデザイン】
諌月 呉霞 / Unit GrowSphere
【頒布予定価格】
500円

2008年8月16日(土) 、コミックマーケット74にて頒布予定です。
二日目 西ゆ-11b 「Unit GrowSphere」
[ 全曲クロスフェードサンプル( mp3 ) ]


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