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▲シングルアームパンタを付けたH30編成のMM'ユニットに交換された変則H6編成 2000.8.9 阿佐ヶ谷 | |
▲東洋電機製PS35Cパンタグラフ モハ201-44 2000.8.9 新宿 |
中央線快速用201系の一部にパンタグラフをシングルアームタイプのものに交換した車輛が登場した。
本導入の前段階として、武蔵小金井区に2編成、豊田区に2編成の計4編成が交換され、営業運用に入っている。
これは、豊田区115系と同じ理由で交換・試用されているもので、2年前の大雪時に積雪でパンタグラフが下降してしまったことことを教訓に、表面積の小さいシングルアーム式に変更してパンタへの積雪を最小限とし、下降を防ごうというもの。
パンタグラフは新開発のPS35Cというものであるが、PS27等との詳細な違いは不明。
降雪対策の他、もう一つの交換理由として、このパンタグラフは高尾以西の極小トンネルの通過が可能なため、現在の高尾以西運用可能車と不可能車との運用上の制限を排除することも考えられている様である。
そのため、まず極小トンネル非対応のPS21搭載モハ201へ、交換により取付け、本来の高尾以西運用可能編成のMM’ユニットと入替えて高尾以西での走行の確認をしている(武蔵小金井区所属車)。
具体的には、本来非高尾以西運用編成であるムコH30のモハ201−43、44、45の3輛をムコ区内でパン載せ替え、高尾以西へ運用して状況を見るため、H6編成のMM’とユニットを相互に交換している。
最初に改造されたこれらは、営業運転前に武蔵小金井−大月間で試運転が行われた模様。
続いて、H31のモハ201−28、29、30も交換、こちらはH18とユニットを相互に交換している。
また、全車PS21のモハ201で編成されている豊田区車も2編成6輛が交換された。ただし、こちらは通常運用に入っており、高尾以西へは乗入れていない。
このうちT12編成は8月に定検で大井工入場、同工場公開で101系体験乗車をした方はご覧になったかもしれないが、PS21のままで出場車留置線にとまっており、8月29日の出場時もこのままであった。
しかし、8月31日に豊田区内で交換されている。
以下に、現在交換されている編成を示す。
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本来はムコH30のMM’ |
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本来はムコH31のMM’ |
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※トタ区T12を訂正させていただきました。
ムコH6の付属編成は、初日からいきなり富士急線に乗入れているところがちょっと驚き。
当面はこの4本で様子を見る模様だが、今冬までにパンタ車全車の交換も計画されている様で、次第にシングルアーム車が増えてくるのではないだろうか。
ただし、今冬はPS21車(ムコH30〜47の18編成54輛、トタT1〜16の16編成48輛の計102輛)のみ置換えとの話もあり201系のために開発されたPS24はしばらくは見られるのかも知れない。
ちなみにJR東日本では、長野地区115系へ同じく新開発のPS35A及びB形、秋田地区701系にPS106の改良型をそれぞれ交換で導入するということである。