鳥居峠 (群馬県富士見村−群馬県黒保根村)

八丁峠を越え、小沼湖畔から下ってきた県道16号大胡赤城線は、県道70号大間々子持線に突き当たる。ここを右折すると百メートル足らずで、ケーブルカー駅の跡である広場に出る。レストハウスと駐車場のある広場は一向に峠らしくはないが、紛れもなく外輪山の稜線の上で、ここが鳥居峠である。

この峠は行き止まりだ。というのも上述のように、元々山麓の利平茶屋と峠の間には1957年から1967年まで、ケーブルカーが敷設されており、そのケーブルカーに接続するために道路がここまで延長されたからだ。当時は、ケーブルカーで利平茶屋までを結び、そこからはバスで国鉄足尾線(現わたらせ渓谷鉄道)水沼駅あるいは東武桐生線赤城駅に接続していたそうだ。つまり、東京から赤城山に行くには、浅草や北千住から東武鉄道に乗って行ったわけだ。現在では関越道から入るのが一般的になり、東から入るルートはなくなっている。

ケーブルカーがあった谷を覗き込むと、霞む谷間に道路が見えた。地形的にも、採算的にも、その道がここまで延長される可能性は極めて小さい。
振り返ると山頂を雲に覆われた黒檜山が大きく、足元には覚満渕の沼と湿原、その向こうに大沼と対岸の外輪山を望むことが出来る。展望台としては悪くはない。

大沼湖畔の大洞へ下り、五輪峠に向かう。
(2001.5.4)

小地蔵 地蔵岳
小地蔵(1574m)。峠のレストハウスの裏山になる。 地蔵岳(1674m)。その下に小沼へ登る道が見える
峠の東の谷
峠の東、利平茶屋の谷を望む
覚満渕と大沼
手前は覚満渕の沼と湿原。その向こうが大沼で、対岸は薬師岳(1528m)
黒檜山
山頂が雲に覆われてしまっているが、外輪山の黒檜山(1828m)。赤城山の最高峰である。

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