太和金峠 (愛知県東栄町−豊根村)
(2002.11.13追記、2002.11.17修正)
新野峠から分割しました。太和金峠の読みが分からないと当初書きましたが、直後に”たわがね”と読むのが判明しました。
(2005.8.7追記)
1995年5月13日の記事のうち、鳳来町から先は炭焼田峠に分割しました。
新野峠から坂宇場川の谷に沿って下る。延々と下りが続く。昼間来ればもっといろいろ楽しめるのかもしれないが、夜とあってひたすら距離を稼ぐだけだ。やがて大きく右へカーブして尾根を回り込む。そこで橋を渡ると登りになり、その先に狭いトンネルがあった。太和金トンネルという名前で、地図を見るとその尾根を越える道があり、峠と言っても差し支えないだろう。(当時は峠と判明していませんでした)
トンネルを抜けると東栄町に入る。ここからの下りはまたカーブの連続。やがてセンターラインが消え、道幅も狭くなる。路面が悪く、カーブの見通しも利かないのでしばしば減速を余儀なくされる。
中設楽で右から国道473号線が合流する。この道は少し先で再び分かれる。直進が国道473号線で、国道151号線は右へ橋を渡って行く。前を行く車に続いて国道151号線を行ったが、直進して佐久間町に出て、国道152号線・秋葉街道に出た方が良かったかもしれない。ただ、原則として道の状況が分からない時は、番号の小さな国道の方が安心である。
大千瀬川を渡ると再び登りになった。新本郷トンネルを抜けると、再び下り。新城まで38キロ、鳳来まで28キロという標識が見え、やれやれという気分になる。小さな尾根を越えて鳳来町に入り、今度は豊川の上流である宇連川の谷へ下って行く。奥三河はこうした谷や盆地が果てしなく続く。夜なので余計にそんな気分が強い。いつしか飯田線が左右に見え隠れするようになっている。
鳳来寺山の麓を通過し、さらに進んで鳳来町の大野に入る。
(この時点では意識していませんでしたが)国道257号線へ入り、炭焼田峠経由で浜松に向かった。
(1995.5.13)
新野峠から太和金峠を越えた帰途、鳳来町の大野で前回直進してしまった交差点を右折してみた。国道は確かにこの道だったが、川を渡った途端にすれ違うのも難しい細い道になってしまった。踏み切りを渡って川の反対側から来た道に合流したが、察するところ正解は前回のごとく直進し、国道257号線に入らずに右折だ。それからはすいすい走ってすんなり豊川ICから東名高速に乗った。
(1995.5.23)
会社の旅行で前日に泊まった熱海を出たのが9時半過ぎ。土砂降りの雨に加え、猛烈な二日酔いで、これはとっとと家に帰って寝るしかないなと思いつつ、小田原厚木道路で厚木ICに着く。幸いその頃には二日酔いも何とか収まってきたので、雨が止むことを期待しつつ東名道を名古屋方面へと入った。
ところが、雨は止むどころか風さえ伴って、まるで台風のような状態になった。たまらず足柄SAに避難する。車を出た途端に全身ずぶ濡れになる程だ。道路情報を見ても名古屋まで全線雨マークである。
引き返そうかとも思ったが、ここで引き返すのは意外に厄介である。富士IC辺りまで行ってみようと思い、そのまま進む。沼津ICまでは相変わらずひどい雨と風だったが、富士ICまで来ると小降りになり、由比PAでは完全に晴れて日が差してきた。ここから先は雨が降っていた区間もあったが、いずれも大したことはなく、一応走れる状態になる。日本坂PAと浜名湖SAで休憩し、豊川ICで東名を降りて国道151号線に入ったのがほぼ13時半。熱海まで来ていたのと、普段より早く出ているので、午後の早い時間に一般道へ出ることができた。
豊川ICから、一宮、新城と来て、バイパスに入らず直進する。新城の市街地を抜けるつもりだったが、大型車進入禁止の標識を見て止めにし、右鳳来とあった道へ入る。結構良い道でバイパスかと思ったが、次第に細くなり、突き当たってしまった。国道だと思って右折したが、どうも様子が違う。そう思っていると弁天橋という薄緑色のきれいな橋を渡り、豊川の対岸に出てしまった。国道の対岸を走っている県道だと合点して、構わず進むと、センターラインが消え、どんどん細くなり、遂にはすれ違うのがやっとという状態になる。それでも進むと、見覚えのある交差点に出た。前々回、初めての夜道を来てここを引佐方面へ曲がった交差点である。正解は長篠方面へ曲がる方だった。あの時はひどい目に遭った。
そこを直進するとまともな道になり、鳳来町の大野に出る。そこからは国道151号線に戻って宇連川の谷を詰めて行く。前回、前々回と天候や時間帯が異なるので、また違った印象を受けた。
池場で尾根を越えて東栄町に入る。本郷トンネルを抜けて下ると大千瀬川を渡って国道473号線と合流する。この辺りで再び雨が止み、晴れてきた。前2回は下りだったため、細いという印象のある道だが、登りではそれ程でもない。ただし、カーブは適度に厳しく、車が少ないのでワインディングを堪能できる。
峠道を登って狭い太和金トンネルを抜けると豊根村。坂宇場川の谷を快調に遡る。
見覚えのある茶臼山の看板が見えてきた。このまま新野峠に行くか迷う。一度は通過したが、今度はいつ来れるか分からないと思い直して引き返し、茶臼山に登った。
入口からいきなり直線のすごい坂道が続く。それを登り切ると、今度はヘアピンの連続になった。勾配は変わらないから3速ではあえいでしまう。所々で2速に入れなくてはならなかった。
ようやく登り切る。T字路にレストハウスがあり、国民休暇村の看板もあった。茶臼山とある方へ左折する。小さな鞍部を越えて今度は突き当たり。左は有料道路だが、右に展望駐車場があると出ていたのでとりあえず行ってみる。左手にスキー場のリフトが現れ、スキーヤー用の陸橋の下をくぐると駐車場があったので乗り入れた。
正面は茶臼山。頂上は雲に隠れて見えないが、前回みたプリンのような山頂部が目の前にある。山頂まで1キロという看板があった。ここから先は車は通行止めになっている。どこかで工事をしているらしく、機械の音が聞こえるが姿は見えない。背後の萩太郎山の斜面はスキー場になっている。この2つのピークが入口から見えたわけだ。谷間との標高差は数百メートルはあるはずだから、ここまでの登りがきついのは頷ける。
一休みして茶臼山高原道路に向かう。料金は全線で1440円とかなり高いが、こんな山の中に立派なスカイラインを作ったのだから仕方ない。
萩太郎山を回り込んで行くと展望台があった。車を止めたが、生憎の天気で谷の反対側の山しか見えない。それも上半分は雲の中だ。そこからは標高1000メートル前後の尾根に沿ってアップダウンしながら進む。晴れていれば素晴らしい眺めなのかもしれないが、今日はどうしようもない。その分、道に集中する。もっとも、高低差の小さいスカイラインで、カーブも緩やかなので楽勝だ。
やがて、下り一方になって鞍部を過ぎる。そこが折元峠。正確に言うと本来の峠道である伊那街道は、この下をトンネルで抜けている。設楽から津具を経て根羽に出る道だ。
道はそこから再び登りになる。これまでより心なしかカーブが厳しい。不意に駐車場が現れた。天狗棚という場所で、レストハウスもある。こんな日なのに、結構人がいた。入ろうかと思って減速したが、何もなさそうなので結局そのまま通過する。その先にトンネルがあり、抜けると面ノ木峠。
これも正確ではない。本来の峠道はこの下を通っている津具から稲武に抜ける道だ。地図には天狗いろは坂という名前があるから、カーブと勾配の方は想像がつく。
その先に料金所があり、券を見せて通過する。そこからは一気の下りである。道が整備されていて快適なダウンヒルが楽しめた。下り切ると、国道257号線に突き当たる。右折して稲武町に向かった。
突き当たりから稲武町の十字路までは7キロ足らず。名倉川の谷に沿う整備された道だが、川が北向きに流れているのが面白い。因に名倉川は北流して矢作川に注ぐ。
稲武の武櫛の十字路を右折して国道153号線に入った。根羽まで19キロと出ている。この道は長野側で三州街道、愛知側で飯田街道と呼ばれる。豊田と飯田を結ぶ、奥三河では一番整備されている道だ。
右折するとすぐに登りになり、小さな峠を越えて隣の谷に入る。アップダウンを繰り返しながら快調に進むと矢作川の谷に出た。そこで左に分かれる上矢作町を経て恵那に出る。ただし、幅員制限が2メートルというのは感心しない。
矢作川に沿って進むと長野県根羽村の標識が現れた。長野最南端の小さな村である。村の中心地の入口に道路案内が出ていて、津具・売木とあった。その指示通り、300メートル先を右折し、売木峠に向かった。
(1995.7.1)
日時の記録が定かでないが、それから二回ほど新野峠を越えたついでに通過。今回も時間が遅く、東京に帰る途中で日付が変わってしまった。
(1996.8.31)
今回は初めて愛知側から入る。
晴天との情報を得て東名道の展望を取材に出かけたのだが、強い冬型で正午を過ぎると雲が出始め、富士山は良かったが南アルプスの展望は全滅。浜名湖SAまで頑張ってみたが、諦めて豊川ICで下りたのが13時過ぎ。浜名湖周辺にも小さな峠が沢山あり、心引かれたが、これらは冬場でもこなせる。せっかくここまで来たので久しぶりに飯田へ出ることにした。
豊川ICを出たところで飯田まで138キロの看板。前方には明らかに雪雲と分かる積乱雲が渦巻いている。秋の日は短く、時間と雪との競争になるだろう。
国道151号線の交通量は多く、速度は上がらない。新城のバイパスは相変わらず未完成だが、市街地近くでは道の両側に店が増えている。鳳来町に入り、大野で宇連川を渡って山間に入ると、ようやく快調に流れるようになり、本郷トンネルを抜けて東栄町の中心地で前後の車がなくなった。
中設楽のバイパスを過ぎてもしばらくは快適な道。まだ午後の日差しがあった。
津具へ出る2本目の分岐を過ぎると峠道らしくなるが、前方に大型車に引っ張られた車列が現れ、ついでに雲行きも怪しくなってきた。さらに凍結注意の看板も現れる。日陰の路面が濡れているので、朝は凍結していたようだ。左すなわち山側に側溝がある場所もあり、滑ったら行動不能確実である。
カーブが続く道をゆっくりと登り、日陰の谷間に太和金トンネルの入口が現れる。相変わらず狭く照明の暗いトンネルで、大型車同士は当然すれ違えないし、大型車と小型車でも難儀していた。
トンネルを抜けると短い直線的な下り。その先で津具川の橋を渡ると突き当たりで、左は津具へ行く道、国道は道なりに右。大きく回って坂宇場川の谷に入り、新野峠に向かう。
(2002.11.9)

太和金トンネルの東栄側入口