愛=MC2乗

恋愛って言うものは、やっぱりエネルギーを過剰に消費するものらしい。

今の今まで真面目な恋愛というのを潜り抜けてこなかった僕にとっては、
やっぱり荷が重かったのかな、というのが正直な感想。

恋愛の始めの頃には、その気持ちには上向きのベクトルの加速がかかっていたから、
(竹宮惠子のいう「愛=mc2乗」って奴だな、きっと)
何も考えずに走っていけたんだけど、
それが、いったん止まってしまうと、
それを走らせるためのエネルギーってモノが、
どれだけ膨大なものだったのかを思い知らされる。

ハレの日がケの日に転化してしまったら、
祭りの夜が明けて、日常が始まってしまったら、
何を動力にして恋愛って回されるものなんだろう?

なんだか、疲れちまった。
なんもかんも打ち捨てて逃げ出したくなるくらいに疲れちまった。

もう、恋愛なんかしたくない。他人のことなんて何も考えたくない。
自分一人の世界で、自分のことだけ考えて生きて生きたい。

24才になって突然ホントの意味での恋愛ってモノに捕らわれて、
それなりに走ってきて、28になって5ヶ月が過ぎた今、
いかに自分がそういったことに向いていない人間だったのかを、
今さら思い知らされている。

ガキの時にそういったことから逃げ回り続けてきた報いかな。
なにをすればいいのかわかんないや。

いまさらケツまくられたほうには迷惑な話かもしれないけど、
そんなことが頭から離れない28の晩春。