Sibelius

まさに狂気。その一言に尽きる。

月並みな言葉だけれど、
これ以外に彼を表現する言葉を僕は思い付けない。

フィンランディアの演奏禁止の逸話はあまりにも有名だが、
たしかにそうされても仕方が無いほど、彼の曲は扇情的だ。

ワーグナーを経て、クラシックに興味を持ちはじめた頃、
それ系のサイトのチャット室ですすめられたのが彼を知るきっかけ。

名前も覚えていないけど、その人を探し出して感謝したくなるほど気にいった。

中でも好きなのは、Phjola's Daughter,Op.49、
旋律とか完成度とかそんなレベルで作成されていないと感じさせる曲、
緊張感と威圧感、その後に現れる開放感がとても好き。

極限まで人を追いつめるようにどこまでも昇り続ける偏執的な旋律が、
その頂点に達した直後に、一気に雄大で開放的な旋律に移項する。
多分、作曲の手法としては一般的なことなのかもしれないけれど、
彼の場合は度が過ぎてる気がする。
特にこの曲の場合は。

この部分を聞いている時、僕は物凄く性的な興奮を感じる、
生で聞いたらきっとイってるくらいに。

だからあまり聞かない。音楽に興奮してる自分が恐くなるから。
最近は、カレリアとかクレルヴォとかを時々聞いてるぐらい。

やっぱり似たような手法で作られてるみたいだけど、
あれほどは極端じゃないから安心して聞ける。

クラシックに関して、僕は何も知らないから、
まったく見当違いのことを書いてるかもしれないけど、ね。