[ゲームレビュー]


○ 大戦略 MASTER COMBAT(SystemSoft/PlayStation)

こいつもまたまた今更です。しかしこれも見事にハマってしまいました。
僕は88/98時代の大戦略は2、Superの辺りで止まっていて、3からはルールが繁雑過ぎてついていけなかったクチなのですが、まさに僕のようなタイプの人間にマッチする、ある程度簡易で、それでいてやり甲斐もあるシステムデザインになっている所がハマった一番の要因だと思います。

更にストーリー性のあるキャンペーンも、ストーリー自体はまあほとんどオマケではあると思うんですが、エンディングという目標ができるということで、長く続けていける雰囲気をうまく出していると思います。

面白かったのは少々ネタバレになるんですが、前半で自分が操った軍が、後半には敵になるところ。まあこれ自体は良く聞く話かもしれませんが、戦略シミュレーションという土台があるゆえに、自分が改造した兵器などがそのまま敵として出てくるので、巧く改造していればしているほど難敵になります。
僕の場合は視界の要素がある大戦略は初めてだったので、ステルス機の重要性というのを前半ほとんど認識せず、戦闘機のステルス改造を全然行いませんでした。しかし後半になってはじめてこれほど使えるもんはないと解って乱造したんですが、その時敵がステルス改造機を持っていなくてほんと、助かったという感覚がでてきました。そういう部分もなかなか面白い作りだったなあと思います。


○ みんなのGOLF2(SCE/PlayStation)

今更です^^;が、しばしハマってVSもツアーも全クリアしてしまいました。いい感じでおもろいです。初心者は初心者なりに、熟練者は熟練者なりに楽しめる部分をしっかり作ってあるので、入り込み易いし、ハマりやすい。かなり秀作ですな。

その後88のアルバトロスやワールドゴルフをやってみて、ゴルフゲームの進化をまじまじと見せつけられてみたりしました。3Dになってどれだけの情報が増えたやらって感じですが、それを難しくもしないで、逆に初心者にも優しいくらいのゲーム化をするのはかなりのゲームデザインセンスが必要だったのではないかと思います。

一つ難点をいえば、パットで芝を読む時、細かい微調整が必要な部分にも関らず、前後左右の距離の感覚に対応する画面の変化がかなり大雑把でいい加減な気がしました。でも昔はグリーンに乗っても画面すら拡大されないゲームもありましたから、これは今後また進化して良くなっていく部分なんだろうなと思います。


○ お見合いコマンド−バカップルにつっこみを−(Enix/PlayStation)

ぎゃるげー・・ではないか?主人公が恋愛するのではなく、登場人物に恋愛させるゲーム。仲人のような気分になれるゲームで、ノリ的にはかなりおバカです。その手のが好きな人にはおすすめ。

難点は読み込みが遅い、デートのバリエーションがいまいち少ない、個性による選択肢などの性格変化がそれほどない、という点。ただ、人材を作るのにキャラクタ作成で目鼻口や体型など細かい所を調節できるので、ミョーなカッコの人間とか作れるのが楽しいです。友達とかに似せて勝手に恋愛させてしまえるというちょっとブラックな快感も得られます。

ただまあ、一人でやるゲームではないのかもしれない・・やってたらかなり暗そう。


○ サイバー大戦略−出撃!はるか隊−(SystemSoft/PlayStation)

大戦略にギャルゲー要素ミックス・・かと思ったら恋愛って要素は特に多くなかったか。まあ、軽めの大戦略です。といいつつ、後半爆撃機が出てくると結構キツかったりもしますが。

アドベンチャーシーンで選択があるみたいなことをパッケでウリにしてます(ので=ギャルゲー要素かと思った)が、それによってのシナリオ分岐などは特になさそう。これはちと期待外れ。
また、戦闘画面でゴルフゲームのショット時のバーの如く攻撃力をリアルタイムで設定されるのは、ある意味計算できない部分ですから、シミュレーションゲームマニアにはちょっと面白くないかもしれません。もちろん、実際の戦争なんて、もっと計算できない所だらけでしょうが、計算しつくした戦略で攻略達成してこその、ゲームとしての快感、みたいなものがこの手のシミュレーション物にはあると思うんですが。

シナリオ的には近未来SFなんですが、簡単に言えばAceCombat3の時と似たような感想。ありがちで3流映画っぽくて、ちょっとつまらない。

大戦略というゲームに幅を持たせたかったのは理解できるし、良い考えだと思うんですが、ちょっと失敗作かなあ、というのが僕の印象です。


○ UFO 〜A day in the life〜(ASCII/PlayStation)

ちょっと古そうですが。ゲーム屋では「その他」にカテゴリされそうな特異モノです。んが、かなり良くできてます。

内容は、あるアパート屋上に墜落したUFOの乗客を救い出すというもの。同じ部屋の同じ時間に何度も行く事ができて、宇宙人は目に見えないが、何かしらイタズラなどで画面や音に変化があるので、それで出現場所を予想して写真を撮って確認→救出することができ、救出すれば行ける時間帯が増えていくという設定。

見えないものが写ると言えば心霊写真的な感覚ですが、単にそれだけに留まらずにアイデアを膨らませてゲーム化しているところが素晴らしいと感じます。住人も個性に富んでいて、一人一人にストーリーがあって楽しませてくれます。宇宙人出現場所などもそれなりに奥深くて、考えて予想通りの場所にいると達成感も得られます。音楽もちょっと映画チックで良くできてます。

RPGなどの重さに疲れて、夜長などの暇つぶしに軽いゲームをしたいという人に特にオススメです。


○ Infinity/夢のつばさ(KID/PlayStation)

以前レビューしたMemories Offの流れをくんだ(というかシステム一緒)AVGです。てことで両方違うゲームですがまとめて。

システム的には完成されていて遊んでいてストレスはまるで感じません。それだけで充分価値あるカタチにはなっているのですが、さらにInfinityの方はシナリオの妙があって入り込めます。夢のつばさの方はちょっとパンチ不足の感はありますが、ツボは押さえてるという感じで、マイナス面も特に見当たらないので、充分良い出来だと思います。

BGMも綺麗にまとまっていて、シナリオと融和しています。かなり慣れた人の作りだなあと感じました。曲調も好みです。

ただMemories Offでも書いた、全体的に突出してるところが感じられない、というのもそのまんまです。PSではこのジャンルは、特に基本を押さえた秀作はそんなに数出てはいないので、どれもオススメという感じですが、仮にWindows市場のように乱立した所ではどうかな、というイメージも持ちます。
しかし、安心して遊べるといった部分で高い評価が出来ます。シナリオも読みやすいですし、攻略難易度もメインキャラに関してはそんなに高くないので、ギャルゲーってどんなの?という人には入門用として、特に薦められるかと思います。


○ ときメモ2SubStories Dancing Summer Vacation(KONAMI/PlayStation)

ジャケ帯に「待望のドラマシリーズ第一弾」みたいに書いてあったので、素晴らしい出来だった旧ときメモドラマシリーズのレベルを期待してプレイ。結果、なんじゃこりゃ。

挿入ゲームがDDRって時点で疑うべきであったか・・今のコナミの音ゲーで安易に儲けよう的流れに腐食され切った出来といってもいいかと思います。過去のドラマシリーズの素晴らしかったシナリオ、演出の影はどこにも見当たりません。一言でいって、駄作だと感じました。DDR好きの人は置いといて、アドベンチャーゲームとして期待するなら絶対に買わん方が良いでしょう。期待しただけに、この内容には非常に落胆しました。残念です。


○ Dragon Quest VII(Enix/PlayStation)

おお、硬派RPG三連荘。って間あきすぎ。

ドラクエです。ドラクエでした。よかった、とゆ感じ。しかし、長かった。
昔はMAPがUltima+戦闘がWizのパクリだとかなんとかゆわれていましたが、海外じゃそんなゲーム出なくなっとるのでこれはこれで正統な後継ということになっているような気もします(ほんとか)。
シナリオは、EDはいくらなんでも王道すぎる感じもしますが、特に過去と未来の行来での絡みが見事でした。音楽も6より落ち着いたという感じでだいぶ良くなってる気がします。3Dは最初ちょっと厳しかったけど徐々に慣れました。というよりほぼ視点変更せずに進めました;_;。おかげで真横で見えないドアなどが見つからずにハマる事多数。で仕方なく切り替えるときはココロの準備をしてからという具合。

しかし戦闘開始時や階段昇降時たまにハングはどこでもセーブできないシステムとしては致命的な気がします。CD読み込み速度を上げるためという話は理解はできるんですが、それにしたって止まるのはバグあるいはシステム設計ミスといえるでしょう。FFは読み込みミスしてもリトライし続けますから。

ついでにどんくらい変わっただろうかとDQ6を段ボールよりひっぱりだしてちっとやってみたら、2Dが逆にペラペラな感じが。あとは特に変わっとらんのうという感じ。馬車なくなっちゃったのはちっと寂しいでんな。


○ Final Fantasy IX(SQUARE/PlayStation)

ここんとこゲームから遠ざかってました・・ひさびさのレビューです。といっても知人に借りて改造して^^;余計なイベント一切やらずに高速クリアしてしまったのですが。
7、8が大作イメージがあったのに対して、中作?くらいな印象でした。SFC時代のFFにムービーがついた、というくらいのノリでしょうか。

まあ、シナリオは相変わらず薄っぺらい感じなんですが、解りやすいという意味では大衆指向、ということなのかな?非常に都合が宜しいあたりがアメリカアクション映画的というか。7のエヴァ臭いなんだか訳わからん終わり方よりはなんぼかマシでしょう。アビリティのシステムは結構楽しいと思います。改造したので堪能はしてませんが^^;。キャラクタも頭身が下がって、ゲーム風な感じで親しみが湧きます。

音楽面では、流行りを追っかけてるという感じはなくなって、植松節、みたいなのが復活しているのがいい感じなんですが、音色や音のバランスなどの、ミックス部分のクオリティが格段に低下してるような気がします。といっても前作と比較するとという話で、PSゲーム全体からみたら相当なレベルですけど。

8のラストダンジョンのような難解な部分も減って、全体的には、RPG初心者向けという形でのバランスが取れた作りになってると思います。


○ ヴァルキリープロファイル(Enix/PlayStation)

99年年末商戦大作RPGってこれとパラサイトイブ2だけ?・・ということでポリゴン苦手な僕はこっちを選択。といっても買ったのはつい最近ですが。
スターオーシャンチームの新作だそうですが、なんだかテイルズやワイルドアームズと似た匂いがする気がするのは僕だけではないはずです(笑)だいぶ人材がかぶってる?

ゲームは、とにかくデザインがいいですね。アイデア勝負って感じで。めちゃめちゃたくさんあるアイテムの使い方や、戦闘での戦い方が上達するほど、キャラの強さに反映される形になっていて、やっていて特に「RPG」という感覚があります。ただ、いつまでも下手な人は経験もうまく稼げない、結果最後の方で辛くなる、という事もあって、諸刃の剣ではあるんでしょうけど。そういう人のためにEASY用意してるってことかも。

CGも、チビキャラが良く動いてて見てて楽しめます。これはまさに最近失われつつある職人芸的なものでしょう。キャラデザもわりと世界観にマッチした巧い感じです。ちょっと劇画調なので、人によって好みが分かれるとは思いますが。

音楽については、桜庭さんって確か僕がテレネットにいた時にウルフチームに来た人で、当時から「やたらと仕事が早い人」という話でしたが、それでもこの曲数は多すぎだと思います^^;。そのために力も分散されて、印象に残る曲も減ってしまう逆効果が大きいでしょう。また、エフェクトかけすぎ傾向もあり、そのせいもあって特にビートで押すタイプの曲のパワーも半減しちゃってる感じです。ただ、全体的にはほんとに手慣れた作りで、かつ個性もあります。さらには内蔵音源ってとこにシビれました(笑)。

ほいでもってシナリオ。これは僕的には最悪です。とにかくキャラ殺してお涙頂戴し、残された人のフォローとか後日談もほとんどなし。さらには神話もってきて大げさにし、横文字や普段使わん単語使って高尚(=下品)にし、おまけにオチはラブラブ。ええかげんにせんかい、という感覚ですな。エンディングのムービーは、いきなりアニメ絵で別人、かつ名作劇場的雰囲気にコケました。かなり。ゲームは面白かっただけに、これはかなり残念です。なんか続くような終わり方なので、次作に期待、ってとこでしょうか。でも神話ベースは変わりっこなさそうだしなあ・・・。


○ ときめきメモリアル2(KONAMI/PlayStation)

久方振り更新です。このゲーム自体は改造部屋に濃い目の(?)コードを公開していることからも解る人は解るように、結構前からやり込んではいたんですが、なんだかちょっと面倒で。

ほいでもって感想ですが、1と大差なかろう、というのが結論です。1が好きだった人でも、今はいろんなゲーム出てますからね。ちょっと古いという感覚を持ってしまう可能性が高いでしょう。ゲームの期間が長すぎて中だるみするのも相変わらずです。SPDPARで速度上げてもタルいです。

操作性はメインはいいんですが、幼少時が悪すぎです。視点をナナメにするのはまあいいんですが、そこまでするなら建物の角にひっかかるのは何とかしてほしかった。CGは、キャラはそれなりに良くなってる気もしますが、背景は相変わらずです。メリーゴーランドの背景見た時は88時代的懐かしさすら感じました。音楽は定番を踏襲している感じが相変わらず見事ですが、個性に欠けるとも言えます。

良いのは爆弾がつきにくくなった点。要するに好感度が低い相手の傷心度上昇を抑える事によって、いきなりどうでもいい女の爆弾爆発で憤慨というパターンが減ったんだと思いますが、これでこのゲームを否定している人も多いくらいですから、これは敷居を広げるのには効果的でしょう。

あと名前喋りに果敢に挑戦した所。ただ、これになんとかシステムとか名前つけるのはいささか違和感がありますが。あと、自然かどうかは人によってえらい差があります。りゅうのすけはOKなのにりゅうはだめってどういう事??もしかしたら、良くある名前は全部持ってるんだろうか・・。


○ Memories Off(KID/PlayStation)

例によってノベル系ギャルゲー。これは秀作でしょう。絵、音楽、シナリオ、システム、全てにおいて及第点をクリアしています。逆に、突出しているところが感じられないのがちょっと難点です。

絵はみんなおんなじ顔なのがちょいと不満ですが、可愛らしいキャッチーな感じではあるので良し。シナリオ的にもギャグあり、ほろりとくるトコありと、なかなかいい感じでした。音楽はメロディが頭に残らないのがちょっと残念ですが、内蔵音源にしてはかなりのクオリティです。曲調的にも僕の好みに結構近かったので余計良く感じました。システム的にもスキップ、セーブロード等の利便性も上々です。この手のゲームが好きな人には、文句なくお薦めです。

ただ、僕がプレイした上で大失敗だったのが、みなもという下級生キャラがいるんですが、シナリオ的に、途中から出てくるちょい役っぽい、オマケかな?と思われる感じだったので、最後に回してしまったところ。しかし、このシナリオが一番濃ゆくて痛いものでした・・加奈のノーマルエンドに酷似してるんといえば解る人は解ると思いますが^^;。それで全員クリアした時の後味が・・これからやる人は最後には回さないようにしましょう^^;。

それから、キャラの特徴とかは、出そうとしていて、あんまりうまくいってない感じもします。根っこがみんな一緒というか・・顔が同じせいもあるかもしれませんが。その辺りは不満点としてあるにはありますが、全体的には、最初に書いたように秀作だと思います。この手のゲームを作るメーカーに、お手本としてほしいような感じでもありますね。


○ WILD ARMS 2nd Ignition(SCE/PlayStation)

1はPS初期に出て、これの為にPS買えって言うくらい非常に面白かったRPGの続編です。タイプとしてはFF6+ゼルダって感じで、1やりはじめた当初は「いいとこ取りのごった煮じゃん〜」とか思ったんですが、結果としてそれが成功しているのか、ハマってしまった、面白かったという。2ではFF7以降が歩んだムービー指向のハデ路線を踏襲することなく、1の路線そのままといった感じで、これはこれで現在としては面白いシステムが確立されてるな、という印象です。見た目は地味ですが、やってみると面白いという。

話の本筋はちょっとベタベタ気味。逆に言えばツボにハマればぐっとくるかな、という程度ですが、特筆すべき点として、キャラの個性が非常に引き立っています。特にトカと主人公の漫才じみたやりとりは笑えました。ギャルゲーに良くある、単に語尾だけをいじるといった安易な性格付けではなく、そのキャラなりの世界観が台詞ににじみ出ているので、書いた人は非常に広い視野を持った頭がいい人だなあと感じます。

また、ゲームシステムが良いです。これはいわゆるゼルダと同じなんですが、ゲームやってる感覚というやつがあります(若干1より簡単になっているような気もしますが)。クリア後のおまけも充実しすぎているほど色々とあって、やりこみがいもあります。古き良き時代のRPG路線が今でもここに残っているという感じ。

それから、音楽も秀逸です。メロディ重視で押す、ゲームと同様に流行に流されない独特のセンスが感じられます。これのサントラならちょっと欲しいかなあ、と思わせる出来です。

設定などで、20代後半を対象にしたようなギャグもあったりして、明らかにオールドファン向けの作りです。特にエミュなどにはまってるような人にはぜひお薦めしたいゲームですね。逆に、FF8など派手系に慣れちゃった人は物足りない感覚を持ってしまう、かもしれません。


○ Lの季節(トンキンハウス/PlayStation)

なんか長そうなのでとりあえずメインキャラ4人+サブ1人やったとこでレビュー。

ゲームはオーソドックスなビジュアルノベル+恋愛要素という感じです。ただ恋愛メインのギャルゲーっぽい雰囲気ではないですね。
シナリオについては日記の方ではいい感じ、と書いたんですが、メインシナリオ全部やればきっとすっきりすると思ってた謎がそのままで、ああ、そういうものなのねという感じでかなり印象度ダウン。
内容的には使い古されたアダムとイブのお話を元に転生ふりかけ?をかけた感じです。寝てる間に自分の中の悪の意識が目覚めて事件を起こすなんていうシチュエーションもかなり食傷気味ですね^^;。それから、文章自体はそうでもないんですが、全体の印象としてかなり難解、特に後半は説明不足にも感じました。
ただ、いい所は、結構分岐によってのシナリオの細部を細かくきちんと変えてある所。矛盾などが発生しないように丁寧に作られていて、その辺はかなり評価できます。キャラクタの性格などもしっかり設定してあるのか、生き生きとしてるように感じました。しかし名前だけはなんとかならんかったのかなあ・・・・こんな名前実際ないよってのばっかりです。

システム的には、「口出しシステム」は正直言って無駄なだけだと感じました。口出しと銘打ってはいますが、全然口出しになってない上に、シナリオとの対比がどう考えても変です。また、文章スキップ時に口出しまでスキップしてしまうのはかなりいただけません。これなら、普通に選択肢にしたほうがなんぼかましです。スキップ機能自体も、ちょっと遅いかな・・?と感じました。まあこれ以上速かったら口出しは絶対逃してしまいますが^^;。セーブ/ロードはいつでも出来るのはいいんですが、3ヶ所しかない上に、ED後のデータで最初から始めないとCG/ルート達成率が受け継がれない点はちょっと難儀です。それ以外の点では、特に不満はなく、良質な部類だと思います。現在のルートや好感度がいつでも見れるというのも遊ぶ方としては楽でした。

キャラデザインはギャルゲー的には○でしょう。わりとダークなシナリオのわりにポップな感じなので、世界観と合ってるかどうかと言われるとちょっと解らないですが。音楽的にも、OP小松未歩はおそらく10人中9人は合ってないと思うんじゃないでしょうか。ムービーもセンチ程じゃないですが、シュールすぎて笑える程です。ゲーム中BGMは悪くはないんですがまあ良くもないかなあ、といったとこです。

全体的には久遠の絆と雫とやるドラを足してソーダで割ったって感じ・・でしょうか(わからんって)。


○ 加奈〜いもうと〜(D.O./Windows)

まさしく口コミで評判が広がったと思われる例によってH系ビジュアルノベル。

内容はほんと胃が痛くなるほど重苦しいです。とにかく登場人物が揃いも揃ってなんでみんなこんな不幸なの、って感じ。ゲームに日常のストレス発散、息抜きを求めてる人には絶対に薦められない一品です^^;。

CGはちょっと艶めかしい感じ。エロゲーらしいといえばそんな感じで、質もそれなり。音楽については割とメロディアスな感じで好きな部類です。流れも、夕美のHシーンだったかで1ヶ所だけ気になった所はありますが、他全般スムーズです。ただ、若干狙いすぎな部分が感じられます。ドナドナみたいな曲があって、荷馬車がゆ〜れ〜る〜とかつい一緒に歌ってしまうような(笑)。メジャーの楽曲は良い曲が多いんですが、マイナーな楽曲についてのボキャブラリーの少なさが感じられました。あと、システムについてはほぼ完成されている感じで、ストレスは感じません。

しかし例によってこの手のゲームはシナリオ命。評判もそこに集中しているんですが、僕自身こういう重いテーマは嫌いで、そういうのを差し引いて考えてもわりと良い出来だと思いました。重いテーマにありがちな仰々しさみたいなものを感じない自然な所が最大の長所だと思います。難しい単語も控えめで、特に後半で増えるなんてことがないので、ゲーム向けとしてうまく書かれています。恋愛対象が妹という所についても、登場人物数を抑える事によって、うまく妹に気持ちが向くように描かれています。

ただ、設定についてはかなり強引に感じます。ONEなどと違い、実際に現実味がありそうな環境を扱ってるだけに、例えば身内に3人も不治の病の女性がいたり、妹が血が繋がってなかったりってのはそれだけで強引な印象を受けてしまいます。最後に主人公から妹に対する臓器移植手術があるんですが、なんでもうすぐ死ぬなんて時になるまでそれをしようとしなかったの?なんてのもあります。まあよくドラマではありそうな設定ではあるので、人によると思いますが。

あとこれは個人的かもしれませんが、身近な人が死んだ時の心の変化を題材にしている割に、葬式のシーンが一切出てこないのが妙に感じました。また、マルチエンドといっても分岐はほとんど最後の方にあるだけで、ゲーム性は非常に薄いです。特に途中の夕美との半ば勢いのHシーンを回避する事すらできないのは、人によっては厳しいでしょう。その辺りはゲームではなく、小説や映画向きのシナリオと言えると思います。

身近な人間が死ぬ、という状況を擬似体験してみたい(なんて人いるのかなあ・・)という人にはお薦めです。もちろん現実には遠く及ばないと思いますが、考え方など参考になるかもしれません。そういう意味で良い作品なので、タイトルで損をしてるかなあ・・なんて思います。


○ PurePrime-Pianissimo-(うさぎ倶楽部[同人]/Windows)

なぜだかいきなり同人。メッセサンオーにて\2,500で購入。

内容は例によって軽めのH系ビジュアルノベル風AVG・・かと思いきやHシーンがメインな感じでした。

特にCGと音楽はそのまんま市販作品に使われていたと考えても遜色ない感じです。CGはこんな感じのは結構好きですし、音楽は記憶に残るような感じのものは特になかったんですが、変な曲というのもなくて全体的にレベルは高めです。ただ、シナリオとシステム面に不備な点があるのと、メインキャラ3人が全員違うキャラデザの人が担当している様子で、統一性がない辺りが同人ぽいといえばそうかもしれません。

シナリオは特にHシーンと平常時の前後の繋がりなどがあんまり考慮されてない点がおかしかったです。Hシーンも展開がちょっと強引な上、何度も同じパターンのものが繰り返される事があったりしました。平常時のシナリオのボリュームももうちょっと欲しかったかなあと思います。
システムはセーブロードの利便性が低いのと、メッセージを送っても音声が切れない点がなんか変だなあと思いました。声の方は慣れればこれでもいいかなとも思いましたが、声の出力時CDからの読み込みでMIDIの曲が詰まり状態になる事があるのもちょっと気になります。

・・とかなんやかやで文句言ってますが、値段から考えれば充分な作品であると考えます。3〜4時間程度でだいたい全員終わりますので手頃ですし、わりとお薦めです。声は僕はあまり重視してないので細かく書いてませんが、女性フルボイスってのも好きな人には良い趣向かもしれません。


○ はるあきふゆにないじかん(Traburance/Windows)

またもH系ビジュアルノベルです。

これはシナリオがかなりなんとゆ〜かもうどう評価していいやら解らないです。設定自体は結構面白いんですが、それを生かしきれてないのか、それともわりと自由度が高い選択肢設定からか、かなり矛盾点がそこかしこで起きます。初めて会ったはずの人をいきなり名前で呼んだりとか、同じイベントが何度も起きたりとか。
また、やってくうちに解ってくる設定みたいなものも、最初解ってない時はかなり戸惑います。昔レビューしたNIGHTRUTHと似た解らなさというか。特に、主人公に2つの人格があるんですが、それらの切り替えがあまりにも唐突過ぎてヘンです。なぜそこで切り替わるのかも全ED見たんですが最後までよく解らずじまいでした。
それから、設定からしてわりと感動的な話のような気もするんですが、じーんと来るような事がほとんど無いです。感情移入度を上げるためのトリックみたいなものが、ほとんど考えられてないせいかと思います。

さらに特筆すべきはHシーン。これはほんとにいい加減にやったのか、それとも確信犯のどっちかなんだと思いますが、めちゃめちゃな文章で、腹かかえて笑えます。そういうHシーンってのは初めてです。個性あって面白いからいいのかも・・?

キャラは下二つのゲームと違って、いかにもエロゲーな感じの、ちょっと幼い感じの可愛い系ですね。塗りなども含めて特に不満もなければ、素晴らしいと思う事もないような普通の印象です。ただなんとかして欲しかったのは名前。これはシナリオの人がつけたんだと思いますが、見たことないような名前付けるのは久遠の絆のとこにも書いた以下略。芽菜、禾菜、繭未。読めます?

システム的には特に問題はないです。キーボードも使えるようにして欲しかったくらい。ビジュアルノベルの操作感としては良質な部類でしょう。

音楽は、メロディアスで個性的で記憶に残るいい曲が多く、ゲームにも合ってると感じました。音質も悪くはありませんし、かなり良い出来だと思います。

とにもかくにも、シナリオに特徴も欠点も全て集約されているゲームという印象ですね。特に笑えるHシーンは一見の価値あり、かもしれません。


○ いちょうの舞う頃(Types/Windows)

これもちょっとマイナーなビジュアルノベル。今のところ上級生2人クリア。

シナリオはオーソドックスな学園ラブストーリー。最近ちょっとファンタジーやSF入ってる物が主流になってる中、これはまさに王道を行ってます。王道が好きな人にはぜひお薦め。ただ後半肝心な所で多少強引な部分や流れ的、絵的におかしな部分が見受けられるのが少し残念ですが、Hシーンも含めて非常に読みやすい文章で、スッと入っていける感じが好印象です。

キャラクタのデザインは多少癖がある感じで、いわゆるよくある可愛い系の絵ではなく、多少少年誌っぽい絵柄ですが、特徴があって記憶に残りやすいです。キャラの表情などの変化によって、ちょっと同じ人物に見えない事があるのが難点といえば難点なんですが、CG全体としては普通以上のレベルだと思います。

さらに特筆すべきは音楽です。音の使い方が非常に巧みだと感じました。ただJ-WAVE系のよくあるBGM風とか、5年くらい前の渋谷系風、大河ドラマ風など、「〜っぽい」ってのが多くて、個性はそれほど感じなかったんですが、それらの曲調を取り込んで使いこなせているという部分で素直に凄いなあと思います。
ただ、メロよりコード重視、繰り返し過多で展開に乏しい、という部分が僕の好みとは微妙にズレている感じではあるんですが、それでも音の使い方の巧さという力で押せている感じです。ただし、これは人によると思いますが、お洒落すぎてゲームに合ってないような感覚も多少ありました。

システム的には普通のビジュアルノベルでの操作性は維持されていて、ストレスは右クリックメニューが出るのが遅いのと、文章スキップ時の音待ちが間延び感がある程度です。まあどちらも致命的ではありません。後者は音楽消せばOKですし。

全体としては秀作とまではいかないんですが、全ての面で惜しいという感じで、佳作ぐらいの感覚です。このメーカーは新作ももう出ているようなので、全体のレベルアップを期待してやってみたいと思います。


○ 永遠の都(CherrySoft/Windows)

ちょっとマイナーなビジュアルノベル系えろげです。

シナリオがなかなか凝っていて結構楽しめました。最近流行の感動的な話という訳ではないんですが、設定などがしっかりしていて、どちらかというとオカルト系。死人も出ます。ノリとしては痕に近いのかな。

しかし痕との大きな差はやっぱりシナリオ以外のCG、音楽、システム面。CGはかなり稚拙な印象で、音楽は楽器にクラシカルな生音を使う傾向がある割に、打ち込み的な印象が強く、なんとなくいまいちでした。場面に合ってない事が多いのもそれに拍車を掛けているのかも。

システム面は、行ったことのある選択肢のどこからでも開始出来るというのはこの手のゲームにおいては非常に有り難いものなんですが、いかんせんちょっと動作がトロいです。256色にしておけばそれなりなんですが。また、メッセージ送るたびに文字を一旦全部消去して書き直すのは遅い以外にも非常に読み進めにくい印象もありました。

ただ、ビジュアルノベルはやっぱりシナリオ命ってところがあるので、そこが良ければ印象も良くなります。1ゲームがそれほど長くなく、何度も繰り返し遊ぶうちに謎が解けていく所も良い感じです。Hシーンも使ってる単語にはちょっと違和感がありましたが、全員処女で感じやすくて安全日でさらにそれを本人が知っているなんてゆ〜絶対あり得ないような事がないのが(当然なんですが)個性もあって現実味がある故に感情移入度も上がるので、評価出来るかと思います。

クリア後のおまけシナリオも本編とまるっきり逆の馬鹿さ加減が非常に楽しかったです。
全体的には絵より話重視だと思う人にはそれなりにお薦めという感じです。もうちょっと画面や音の演出が良ければもっと話も引き立つと思うんですけどね・・。


○ AceCombat3 -electrosphere- (namco/PlayStation)

久々の非ギャルゲーです^^;

1は3D系にしては酔わなくて、遊んでて気持ちも良いし、結構ハマったんですが、2はロックオン出来ない敵にイラついて途中放棄^^;。でも3はなぜか勢いでクリアしてしまいました。

で、なんかSFっぽいストーリーがついたんですが・・・かなり寒いです^^;。どっかで聞いたことある話、どっかで見たことあるキャラ、さらにはオチもしょ〜もない。これなら無い方がいいんじゃないかな。
あと、ゲーム画面以外では常にインタレースで、さらにメニュー画面はワイヤーフレームのトンネルみたいなのが上下ゆっくり揺れながら進んでる背景で、気持ち悪さを増長していて、ただでさえ3Dポリゴン系は目が疲れるというのにそれに拍車をかけてます。なんか遊ぶ人への配慮より格好良さ重視って感じで、印象悪いです。

難易度は全体的にはそんなに高くはないと思うんですが、ニューコム(という会社に入る分岐)の終盤だったかに、要塞みたいなとこの内部を抜けるとこがあるんですが、そこがめちゃめちゃムズいです。まわりが壁だらけで、ポリゴン足りないのかデザインの問題なのか、通るべき進路が非常に解りづらい。さらに飛んでるから当然止まれない。だいたいなんでこんなとこ戦闘機で抜ける必要があるんじゃとか腹立って叫んでしまいましたとさ。

で、僕の結論としては、このシリーズ、ゲーム本体は非常に良く出来ていて面白いです。が、2、3と、映像と音周りでは進化してはいるんですが、肝心なゲーム部分でいらん所が増えていってしまっているという感じでしょうか。ストーリーはまあアイデアとしては良いと思うんですが、この内容じゃあ・・・。


○ こみっくパーティー(Leaf,AquaPlus/Windows)

てことで大阪方面最後の一つ。開発の主は東京っぽいですが。今3キャラ程クリアした所なんですが、特に言われてるような動作上の大きな不具合は今のところありません。

で、これは面白いです。Kanonやった後というのもあるかもしれませんが、楽しいという感覚が自分の欲求にぴったりハマりました。パラメータ上げは面倒だったので、解りやすいセーブデータにしてくれたプログラマさんのサービス(?)に感謝しつつズルしてしまいましたが・・そういう部分抜きにしてもほんと、面白いです。
同人をやってない人には多少とっつきにくいかもしれませんが、そういう部分はうまいこと簡略化とか美化とかしてますので、そういう人でも大丈夫なように作られている感じです。シナリオも楽しくて笑えますし、たまにホロリときたりする(基本が楽しいのでより効果的ですね)とこもあって、キャラも立っていますし、流れもこのゲームの世界観から見て自然な感じで、単語や口調にも違和感もそんなにありませんでした。
唯一の違和感は例によってHシーン。お約束の塊で、それはそれで押さえてるのは見事という感じなんですが、なんか雰囲気がゲーム本編とは完全に別物です^^;。

CGも256色にも関らず奇麗ですし、キャラデザ的には同人という舞台の割には爽やかすぎる感はありますが、まあこれもやってるうちに慣れますね。チビキャラの動きも楽しいです。(ちなみにPiaキャロはやったことないです、私^^;)

また、例によって音楽も秀逸です。明るくてメロディアスな曲は僕の嗜好でもあったりしたので、特にメロディが記憶に残るオープニングと、ドリカムみたいな(?)エンディングはかなり好きです。それにしてもここは音楽優秀なスタッフが揃ってますねぇ。(けむさん頑張らんと・・大変そう^^;)

問題点としてはインストール容量がでかすぎる(650M)点、スクロールなどの画面効果がガクガクだったり、メッセージ送り時たまに2〜3秒止まるとこ(うちのマシンパワーが足りんのか?)、ロードはいつでも出来て欲しかった点、ってまあほとんどシステム周りだけですね。ほとんど重箱の隅つつきな気がしますが。

関係ないですが差分でPMD入ってたりして・・1部くらいくれてもいいのに(笑)


○ Kanon(key/Windows)

てことで↓で話した独立したkeyというブランドの第一回作品。鈴がうたう日とはまた違った意味で安定して良い作品でした。ただ、その安定という部分にこだわりがあったのか、あまりONEからは変化は感じられません。以下ちょっと辛口で行きます。

シナリオ的にはONEよりも難しい部分が少なく、解りやすくなったように思います。ただ、特に後半難解な表現が多いのは相変わらずで、シチュエーション的に理性より感情が表に来ている状況下で、その難解な表現を理解しながら読み進めるのは苦痛だという印象がありました。さらに、肝心な部分をボカしているのが途中で解ってしまって、それゆえに先が読めて(読んで)しまうというのもマイナス材料かと思います。
また、メインキャラ2人のシナリオは良いとしても、他のキャラの終わり方は無理矢理感が否めません。これは僕の感覚ですが、奇跡が起きるのが最後の最後であるゆえに、その前に既にその状況から立ち直って行く覚悟ができてしまい、奇跡自体の効果が薄れ、逆に肩すかし的な印象が生まれてしまいました。なんでこうなるのかよく解らんというのを、比較的難しい表現の羅列でごまかされているような気もしてしまいます。
テーマ的にも「消え行く存在」「日常の幸福」という大きな部分でONEと全く同じで、ONEの続編といってもいいくらいの似通ったシナリオだと感じます。Hシーンもおざなりにくっつけてる印象があるのも相変わらずです。

CGは、キャラクタはみんな顔が同じでデッサンもちょっと変というのは相変わらずなんですが、塗り方や、背景のクオリティなどは上がっているように思います。キャラクタもゲームをやってくうちに違和感がなくなってくのもONEと同様ですね。

音楽は少しレベルダウンしてるような印象です。表現が難しいんですが、曲を作る際に、考えすぎているのか、まったく考えていないのかどちらか・・というか。何かを作る上で平等に扱わなければならない2つの重要な要素があったとして、片方で悩み、その分片方はおざなりにされている、という印象。どこがと言われても即答できないんですが^^;。ただ、音質面では非常に良くなっているように思います。

向上していると感じたのはプログラムですね。映画感覚のオープニングは非常に効果的だと思います。エンディングもこれくらい凝ってくれれば・・と思ったんですが、マルチエンディングでは数が増えるのでやっぱり難しいんでしょうね。

とか辛口で書きましたが、もちろんたくさんあるHゲーム全体でのクオリティはかなり高い方であることは間違いありません。鈴がうたう日と共にお薦めです。2社がお互い負けじと切磋琢磨して進歩していくとプレイヤーに取ってはこの上ない幸せですね。


○ 鈴がうたう日(Tactics/Windows)

参りました。素晴らしいです。

ONEを作っていたスタッフの大部分が独立してkeyというブランドを立ち上げたのは、ファンには周知の事実なんですが、それだけにその後の初作品ということで、不安視する声も聞かれ、僕も少しそんな気持ちを持ちつつ始めてみたんですが、そんな事は途中からきれいさっぱり忘れてしまっていました。言い替えればそのくらいゲームの世界観に入り込んでしまっていたという事でしょう。

特筆すべきはやっぱりシナリオですね。自然でいて無理がなく、奥深い。このどちらかを満たすシナリオはそれこそ星の数ほどあるでしょうが、両方となるとまず滅多に見受けられません。多少の誤字脱字(というかほとんどが誤変換)はありますが、まあ気にならないレベルです。

次に良いと思ったのが背景CG。油絵風な他に類を見ない印象のタッチで、見事に世界観にマッチしています。人物についてはアクの強い絵なので好みは分かれると思いますが、逆にその人物を引き立たせるのにもこの背景のタッチは一役買っていると思います。

それから音楽。普通のギャルゲーだとアコピやオルゴールを使うような場面で、アコギを使っているのがとても個性的かつ印象的です。ただ、若干進行に無理がある感じの曲も多く、そのせいかメロディアスな曲主体なのにメロディがあまり記憶に残らないという欠点もありますが、全体的には悪くない出来だと思います。

ただ、プログラム、システム面は良くありません。めちゃめちゃストレスを感じるって程ではないんですが、88時代のキーボード主体の頃のようなシステムで、マウスデバイスの良さが全く生かされていない点。にしても場所選択くらい1回で選択出来て欲しかったですが。また、履歴が読めないのもこの手のゲームとしては気が利いていません。ただ、すずEDの演出効果は良かったと思います。他のEDには使われていなさそうなのがちょっと残念ですが。


○ TrueLoveStory2(ASCII/PlayStation)

お手軽型(?)恋愛シミュレーション第2弾。買ってからずいぶんたってしまいましたが、まだメインキャラ4人クリアした程度です^^;。

CGや音楽は流石な出来で、キャラデザは賛否両論あると思いますが、僕はこういう普通の漫画チックな絵って好きです。音楽も目立たないんですが雰囲気がうまく出ていて、素晴らしいと思います。操作性もたまにキーが効き難い、×が効いて欲しいところで効かない(セーブ画面)など細かいとこはありますが、おおむね良い方でしょう。

ただ問題はシナリオ。いくらなんでもワンパターン過ぎる気がします。絵の量もアップして、デートなどいろんな所に行けるようになったのはいいんですが、それと二人三脚で盛り上げていくべきシナリオがどこ行っても似たりよったり。せっかく絵が増えたのにその良さが薄れてしまいます。特に変だと思うのはデートの最初に必ず相手の服装を褒める3択が出現するとこ。お約束って言っちゃそれまでですが、毎回デートの度に最初に服褒める男がいたら変ですよ、絶対^^;。

EDの演出も全員同じで変化がなく、それゆえに転校というシチュエーション自体に飽きを感じるような感覚にも陥ります。全体として出来が良いと思うだけに、キャラの個性を生かしたシナリオと演出をもうちょっと頑張って欲しいと思いました。


○ 終末の過ごし方(AbogadoPowers/Windows)

黒の断章、ESの方程式と良質AVGを出したメーカーで、かなり期待してプレイしたんですが・・・・結論から言って、期待外れでした^^;。

ビジュアルノベルですから例によってシナリオ命な訳ですが、なんか読者が存在しない、ライターの自己満足的シナリオという感覚がありました。それに同調出来る人には良いのかもしれませんが、少なくとも僕は全然できませんでした。まず普段使わない単語の使用(久遠でもそうでしたね)。特にHシーンの台詞などにそれを使われると、とたんに三流エロ小説的になってしまうように思います。また、肝心な所でコロコロとほとんど関係ないシナリオに場面転換する点。これはまさしく盛り上がった所でCMに入るTV番組みたいなもので、せっかく高まった気持ちが萎えてしまいます。メインのシナリオの内容が薄いのを、別シナリオの挿入による文章量稼ぎでカバーしようとしているようにも思えます。選択肢もあまり意味を持たず、ゲーム性もほとんどありません。また、肝心の終末という設定も、どういう恐怖が来るのか具体的に設定されていない(これも僕はライターの自己満足のように感じます)ので、緊張感を感じる事ができません。終わり方も各攻略対象相手による個性がほとんどありません。これなら良い小説や映画などを見た方がなんぼかマシです(その方が安いですし)。

CGは好みがあると思いますが、少なくとも数が乏しく、変化が足りない気がします。さらに音楽はあまり個性を感じません。で、全体として最初に書いた通り、期待外れ、に思えてしまったという訳でした。


○ 輝く季節へ(KID/PlayStation)

下の方で紹介している「ONE」のPS版です。名前が変わったのは・・CAPCOMの同タイトルゲームとの兼ね合いかな?

Winからの変更点は、Hシーン削除、ビジュアルノベル化(絵の上に字を表示)、喋りとそれに伴う音楽内蔵音源化、新キャラ1人追加、ってところです。で、とりあえず新キャラ(清水なつき)だけクリアしてみました。

シナリオ的にはだめだめです。ONE本編でも少しある傾向の、シナリオライターは解ってるんだろうけど読む方は解らんという書き方、みたいなのがさらに増長されている上に、一番許せないのは真のEDが真のEDになっていないところです^^;。やってるのはプレイヤーなんだから、主人公が存在しないEDってのはやっぱり拍子抜けでしょう。これは特にWin版をやった人は、やらない方が良いと思います。

CGはもともとビジュアルノベル用に暗くするのを考慮してないのか、画面が暗くなると色的におかしい、あるいは暗すぎるというポイントが多いです。また、追加CGなどは明らかに塗り方などが違っていて浮いています。

ただ、音楽はかなり良い移植がされています。DAから内蔵ですから劣化は確かにあるのですが、それをあまり感じさせない巧さが光ってます。ボイスはToHeartよりも合ってない感じがします。状況ごとの感情の流れの把握がちょっといい加減な感じでしょうか。


○ To Heart(AquaPlus/PlayStation)

Windows版を既にやっているので、こっちは軽くやってみよう・・・というつもりがハマってしまいました^^;。PSになって大きく目に見えて変わった所は、喋る事とHシーンが無くなった事くらいなんですが、Win版やったのってかなり前だったこともあるのか、シナリオも細かく修正されてるからなのか、新鮮な気持ちでプレイすることができました。全体的な出来も申し分なく、レベルが落ちたと思われるのは音楽(これはCDDAから内蔵音源になってるから当然といえば当然)くらいで、特に元のWin版をやってない人には100%お薦めといえます。

シナリオもHシーンをカットした割には無理を感じさせません。あえて苦言を呈するなら、レミィシナリオの最後が肝心な所がバレバレ^^;で興味を削がれてしまったこと、ミニゲームのどれかで雅史に負けた時に使われている「(笑)」の使い方に主人公の性格の悪さを感じさせられてしまったとこ(これは個人差あると思いますが)、くらいでしょうか。あとは逆にもともとHシーン自体を入れる事が無理があったと思わせる(特にマルチ^^;)くらいのスムーズな進行で、特に志保エンディングの演出は良かったと思います。単純にくっついて終わり、っていうパターンじゃないという部分もこの手のゲームにしては新鮮で、評価できます。おまけの綾香シナリオもそうですね。あとあかりシナリオの最後がどうなってるのかは興味を持っていましたが、こういう方がむしろあり得そうな形だと思い、全然無理は感じませんでした。(って両方やった人にしか解りませんが^^;)

セーブがメモリカード1枚で150箇所というのもいかしてます。重要な選択肢ではほとんどセーブしていったんですが、それでも1枚で全部収まってしまいました。アイデアの勝利という感じで、この方式なら1ブロックをアルバムにして、残り14ブロックに日付やフラグをセーブする形式にしたら、もっと数が増やせたんじゃないでしょうか。もちろんこれだけあれば充分なんですけどね。

その他操作性なども上々です。読み込み速度などはWin版にかなり分があるはずなんですが、その差を感じさせません。声については賛否両論あるかと思いますが、やってるうちに慣れてきます。最後まで慣れなかったのは綾香の早口くらい^^;。僕個人としては、ラジオも面白いし、志保エンディングは声をからめた演出もあり、DA音楽を犠牲にした意味は充分にあったかと思います。って曲屋がこんなこと言うのもなんですけどね^^;。


○ ときめきメモリアルドラマシリーズvol.3 旅立ちの詩(KONAMI/PlayStation)

一言でいってvol1>vol2>vol3だと思っちゃったのは僕だけでしょうか^^;。慣れの問題かなあ。さすがにEDの演出はすばらしいものを維持していますが、EDまでの過程の演出が今までと比較するとちょっと足りない気がしました。今回はヒロインは2人いるんですが、2つのストーリーに分散しちゃった効果なんでしょうかね・・。でもやっぱりEDでは泣けちゃうんですけどね。

今回の場合も例によって主人公の成長がテーマな訳ですが、それに対するヒロインの成長が皆無というか、そういうところが見当たらないんですよ。元々藤崎詩織は男性からみた理想の女性像という感じの設定なので、成長という部分がうまく作れなかったのかもしれませんが、逆にそういう人間だからこそ、欠点を露呈した時の親近感UP効果(?)というのもかなり大きくなりそうな気がするんですよ。そういう部分がなかったのが、ちょっと勿体なかったかなあ・・、と。

でもこのシリーズこれで終わりなんですよね・・・・ほんとに近年稀に見る良質のアドベンチャーゲームシリーズだっただけに、ちょっと残念です。


○ Final Fantasy VIII(SQUARE/PlayStation)

著名故に酷評が多いこのゲームですが、僕は特に悪いとは思っていません。こういうのもアリでしょうというか。VIIと比較すると、内容がより一本道になってさっぱりしすぎたとか、ジャンクションシステムがめんどくさいとか、ミニゲームが少ないのは後から出たチョコボレーシングはミニゲームで入れるつもりだったのがもったいないので独立させたんじゃあとか(笑)、という印象は拭えませんが、でも値段分の面白さはあると思います。要はRPGだと思わなければOKでしょう^^;。
でも全体的に初心者を考慮したんだかそうじゃないんだかはっきりしない所は見受けられますね。ジャンクションシステムや、最後のダンジョンの謎なんかは完全熟練者向けな気がしますが、最後のダンジョンに至るまでにやるべきことは逐一はっきりしすぎているというか。ヌルゲーならヌルゲーなりの持っていき方もあるんじゃないかと思います。

音楽に関しては7から進歩という進歩は感じられません。音質面、演出面では向上した気がしますが、楽曲面でのお話。FFなりの良さ、個性みたいなものを維持していれば良いのですが、なんとなく流行に流されている楽曲も多い気がします。試行錯誤な時期なのでしょうか。個人的には派手な部分は派手で、静かな部分は静かと、もっとはっきりさせて欲しい気がしました。


○ 風の丘公園にて(Tecno Soft/PlayStation)

曲がええっす〜と日記に書いてから早数ヶ月^^;。やっとプレイしました。とりあえずヒロインと、お兄ちゃん系(笑)従姉妹、をクリア。

久遠の絆やった後だからか・・、割と家庭的な普通のシナリオでほっとします。音楽もいいし、操作性もかなり良い方でしょう。絵は好みが分かれる所だと思います(いわゆる同人系で、顎が凶器^^;)。欠点としては常にインターレース画面なのでRGB画面では目がチカチカしてしまうところ、選択肢でジャンケンがあって結果がランダムなので、100%を目指す場合、1日ごとにしかSAVEができないので、その日のはじめからやりなおさなきゃいけない事があるのが面倒、というとこくらいでしょうか。
音楽以外は特に際立った点はないんですが、普通の恋愛系ノベルゲームとして基本がすべて押さえてある印象で、佳作と言えるんじゃないでしょうか。やっててかなり恥ずかしくなることも多々あり、そういうのもこういうお話ならではで、楽しいです。

プレイ時間も1〜2時間程度で1ゲームが終わるので、息抜き程度にいいかと思います。ED後のおまけも充実してて、悪くないですね。実はそれが一番恥ずかしかったんですが(笑)。

・・その後3人目終了。音楽についてべた褒めしてるよーですが、音色はメモリ制限がきつかったのか、結構チープだし、そのせいか、たまに外れて聞こえる所もあります。それでもいいと思うのはやっぱりメロディと音符の置き方の巧さなんでしょうか・・・。
でもエンディングで、インスト用の難しいメロに強引に詩をつけて、しかもそれを声優さんに歌わせてるのだけはやめたほうが良かっただろうと思います^^;。あと前に日記にも書きましたが、曲数が多すぎて1曲毎の印象度が薄くなる面が出てるかもしれません。

・・そして、4人目とおまけ終了。4人目(式町夕)のED曲は歌手って設定なだけあって、歌も結構巧いし、曲もいいし、良かったっす。もうかなり。ただED曲全般そうなんだけど、Vocalエフェクト掛けすぎなのだけが玉に傷・・。作った人、掛けすぎだと思わなかったのかなあ?それとも音程外しをごまかそうとした結果?
おまけシナリオは、よくあるお約束系ギャグなんですが、視点が女性側に変わるってのが面白かったです。シナリオもツボ抑えてますし。
で、全体的には、作りがすごく丁寧で好感が持てました。ひきつづきこの系統のゲームも作って欲しいメーカーです。


○ 久遠の絆(F.O.G./PlayStation)

ビジュアルノベルにギャルゲー要素が入った作品。いろんな所でいい評価が出てると聞いたので、やってみました。以下は個人の主観というのが前提であると思って読んで下さい。特にこのゲームが大好きな人は読まない方がいいかもしれません。

まずシナリオ面。経験的に若いシナリオライターが懸命にすごい大作と思われる作品を作ろうともがいた、としか言いようのない印象です。日常会話ですらやたらと難しい単語を使い、それでいて誤字脱字のオンパレード。シナリオ命のビジュアルノベル系ゲームな訳ですから、オマケシナリオを付けるくらいならこれをまず直してほしかった。輪廻転生というテーマで、平安や江戸時代が背景の話も出てくるんですが、その時代特有の語彙なども、かなり中途半端な知識で書かれている印象があります。登場人物の名前も、現実にはいなさそうな、格好つけたような名前ばかり。

ただしシナリオのボリュームは凄いです。もしかしたら「街」を超えているかもしれないくらいの長さ。それでいて、時代がころころ変わりますから、中だるみも特に感じず、その点はかなり評価できます。

グラフィック面は素晴らしく、言う事なしです。背景もかなり奇麗ですし、キャラクタも女性はもちろん、男性もそれぞれ絵的に書き分けが出来てるように思います。

プログラム面は、CDアクセスの遅さがまず目に付きます。XAっぽいBGMを使っているので、仕方ない部分かもしれませんが、キャラクタの表情の変化で結構時間がかかっちゃったり、戦闘シーンで剣を振るアニメが出るのが遅い、などがテンポを悪くしてるように思います。ただこれはまあめちゃめちゃ気になる程ではなく、慣れればって感じなんですが、極めつけは、まれにハングアップ。これだけはなんとかしてくれい・・。

音楽面では、悪くないんですが、シナリオと同様大作意識の象徴なのか、リバーブ、コーラスの掛けすぎが気になります。ピアノソロの曲などはまだいいんですが、特にリズムがある曲などは、掛けすぎると遠くで鳴ってるような感じになってしまい、メリハリがなくなり、感情移入度をも下げる効果があるように思います。僕も作り手なので良く分かるんですが、高尚な感じを求めてリバーブをつい掛けすぎてしまう誘惑ってのがあるんですが、それは方向性として明らかに間違っているように思います。

とか散々書きましたが、単に遊び手によってかなり意見が分かれる作品、というだけなのかもしれません。大作を意識しているのが明確に解るので、当然大作だという認識で評価し、どうしても辛くなってしまう所もあるのかも。ゲームをやってない方は、この評価を安易に信じず、気になったら自分でやってみるのをお勧めします。プライドが高い作りなので、プライドが高い人向け、ということなのかもしれません。


○ WithYou(F&C,Windows95)

F&Cってフェアリーテール&カクテルソフトってことなんでしょうかね?まあとにかく大御所さんの売れ線エロゲーです。

またもやコンシューマを意識した作りで、Hシーンはほとんど最後におまけみたいに入ってるだけでした。ここをカットすればそのままコンシューマにGOって感じで。まあ別に悪いってほどの事じゃないんですけどね。

内容としては、ちょっと軽めの日常的な恋愛AVG・・かと思いきやヒロインと思われる眼鏡娘のシナリオでは後半ファンタジー入ってきます。ヒロインを2人に絞って、眼鏡娘はファンタジー系に展開、幼なじみ娘(ってどっちもそうらしいんだが)は性格描写を深くと、比較的濃いシナリオに仕上がっています。ただあくまで比較的で、2人に絞ったわりにはそうでもないような気もしなくもないですが。

難易度はかなり低め。あくまでシナリオを読んで欲しいという形でしょうか。やるドラあたりと比べるとめちゃめちゃ簡単です。そういう意味で、初心者向けのお手軽に遊べるAVGとしてうまく仕上がっていると思います。暗く深いテーマで、ある意味マニア向けの独自世界を作る菅野氏の作品あたりとは対極でしょう。ファーストキス物語、トゥルーラブストーリー系統で、この辺りが好きな人にはお勧めです。

音楽もかなり良いです。同窓会辺りから、ここの曲は非常に出来が良いと思います。どちらかというと生系のメロディアスな曲で、雰囲気を作るのが得意な感じですね。特にピアノソロや、クラシカルな曲では素晴らしいセンスを感じます。これはビートマニアあたりと対極、って感じですか。そういう意味で流行に流されずに独自の感覚を持ってきちんと作り上げている部分で評価できると思います。


○ 雪割りの花(SCE,PlayStation)

なんか間のサンパギータが抜けてますが、こっちのが面白そうだったのでこっちを先にプレイ。

やった3作の中では一番ちゃんと”ドラマ”してます。記憶喪失は4作共通のテーマのようですが、これが今の所一番「ありそうな」話で、無理を感じません。絵で損しているという話が多くあるようですが、この感じはこの感じで好きな人はめちゃめちゃ好きなんじゃないでしょうか。ゲームファンと層が重なるかどうかはかなり疑問という所はあるんですが^^;。

全体の印象としては総合的に、落ち着いていて、いろんな意味で感情がじわっと染み出てくるような感じがします。かといってフランス系3流映画のような、かっこつけてる印象ってのもあまり感じない、良いバランスです。シナリオは、「ノーマルエンド」っていうオマケシナリオがなくなった分、それなりに濃くなっているように思います。前からそうだったんですが、ラストに向かうに従ってなぜか文書量が少なくなっていく印象はないこともないですけど、気になっていたつなぎの無理矢理感はそれほど感じませんでした。やるドラの中で1作だけをやるという人には、僕はこれを薦めると思います(もちろん個人の絵などの好みなども考えますけど)。

そういえば最後のシーンが屋上でバッドエンドは飛び降りってダブルキャストもそうでしたね。お約束なんでしょうか^^;。


○ ファーストキス物語(Hunex,PlayStation)

FX版で評判が良かったギャルゲーのPS移植版です。前からやってみたかったんですが、PS版がでたということで、早速プレイ。で、勢いで全員クリア^^;。

全体的な印象としては、「普通」を追求してる感じですね。日常を等身大に表現しているという。逆にONEやToHeartにあったような、無理矢理世界にひっぱり込む事で、深く感情移入させてしまうという部分は少ないです。やっている時は楽しいですが、まさに普段の日常という感じなので、ざっくりと記憶に残る部分が少ないかもしれません。もちろん、これはどちらが悪いという訳ではないと思いますが。そういえばトゥルーラブストーリーもこっち系でしょうかね。全員クリアしちゃったぐらいですので、自分に取っては面白いゲームだったのは間違いないんですが、人に勧めようとしてもなかなか表現が見付からないというか。

巧いと思ったのは、メインキャラ数人の、性格の悪い部分の表現ですね。人間誰でもイライラする時も、余裕を失う事もあるはずで。そういう所がうまいこと表現されていて、等身大という部分をさらに引き出させています。ヒロインが出だしからして性格悪い(悪くなっちゃう事件がおきる)のはなかなか劇的です。ただ、それが治る事件があまりにもお約束(暴漢?に襲われてるのを助ける)かつ必ずおきるイベントというのがちょっと・・ヒロイン以外のシナリオでは、ずっと性格悪くても良かったのになあ。

しかし等身大といっても、この手のゲームはほとんどなんですが、なんとなく雰囲気として、10年程前の日常、な感じがしないでもないです^^;。作ってる人が過ごした時代ってのが大きく影響してるんでしょうけどね。もちろん、僕に取ってもそれがちょうどいいわけですし、まあ、最近の学生に友達がいる訳でもないので、実際の所は解りませんが。ロケーションが特に都会という訳でもなさそうですしね。

あと、BGMについても、普通の曲を、うまくアレンジしてるなあという印象で。ちょっと短い曲が多いのがたまに傷かなあと思いますが、OPやEDなどは、結構いい曲だと思います。マニア受けでは絶対にないんですが、そういう曲を作る人よりも、こういう普通の曲をしっかりと作れる人の方が僕は好み・・というか、そうなりたいですね。


○ ドラゴンクエストモンスターズ(Enix,GameBoy)

セーブデータ消えちゃった;_;ので、とりあえずレポートだけ。一応ほしふりの大会は終わっていて、エンディングは見たんですけどね。

やっぱりなんというか、評判通り面白かったです。ストーリー性は薄いんですけど、それはGBのメモリなどの制約によるものもあるんでしょうし、逆にGBでできる部分を最大限に引き出したと言えるかもしれません。人との通信でも、ポケモンでは交換でしたが、配合というシステムにすることによって、お互いにそれなりに利があって、キャラに対する愛着も保持できるような形になっているのが巧いと思います。

難点を挙げるならば、ダンジョン中のセーブが、たびのしおりってアイテムがないと出来ない点。出来ちゃうと確かにちょっとバランスが崩れるんでしょうけど、外出時でも遊べるといった携帯ゲームで、セーブできない個所があるRPGはちょっと問題があるように思います。それから、これはそんな気になる程ではないんですが、歩く速度が若干遅いかな・・・特に街の中は、配合からたまご鑑定、お金がたりなくなったら預かり所、の3個所の行き来がちょっと面倒でした。普通の店のある位置もちょっとダンジョン入り口から離れてますし。掲示板でも書きましたが、エミュレータで速度上げてやったら、快適すぎてもう戻れないという^^;。GB自体のマシン速度の制約もあるのかなあ。

しかし、GBは昔開発に関わった事もあって、CPUとか知ってるんですが、未だにあのCPUが現役っていうのがすごいと思います。系統としてはZ80、PC8001系に近いんですが、命令の数的にはZ80よりも下ですから・・・開発者も苦労のし通しでしょうね。最近のWinなどのCプログラマには、GBのプログラムはほとんど無理でしょう^^;。

ところで、ほしふりのほこらのBGMは、どう聞いてもアンジェラスなんですけど・・・・すぎやまさん、狙ったのか無意識なのか・・・・。


○ ゼルダの伝説〜時のオカリナ(Nintendo,Nintendo64)

なんとかやっと終わりました。有名なので内容説明はいいですよね。

操作性に難ありと日記や掲示板の方で書いたんですが、そのへんは最後までいらいらしっぱなしでした。特にラスボスは、自分がどこにいるのかさっぱり解らない状態に陥る事が2度や3度じゃきかなかったです。要するにボスの体にリンクが隠れてしまうのですが、弱点の設定が尻尾なので、そこを攻撃するためにはボスの後ろに回らなきゃいけないことから、そうなるのは製作側も容易に想像できたはず・・・だと思うんですけど^^;。Z注目を頻繁に使えということなんだろうか。でも微妙な動きが要求されるボス戦で、視点をコロコロ変えなきゃいけないのも問題あると思うんですけど・・・。視点変えはポリゴン酔いの元ですし^^;。

あと3Dスティックの感度設定ができたら良かったのになあ、と思いました。例えば10°程度左を向きたい、という操作が結構要求されるにも関わらず、非常に難しかったです。特に弓の的当てゲームは、僕には全然だめでした^^;。クリアすると矢の持てる本数がUPするらしいんですが、最後まで初期の30本で通してしまった・・。せめてフックショットのように当たるポイントを表示して欲しかったと思うのは僕だけでしょうか。あと、馬も走ってる時はいいんですが、止まってる時の方向転換がとてもやり辛かったです。

全体的には多少ドラマ仕立てやオマケ要素が強くなった程度で、SFC版と大差ないと感じました。もともとゲームとして非常に完成されていると思われる基本路線は、いい意味で保持しているという事で、その上で全体的なグレードアップが図られている印象です。操作性の難点ばかり書きましたが、それ以外は評判通りの出来。後半は初心者には解くのが辛そうな個所もありますが、それは前からそうだったし。少なくともポリゴンとアナログスティック慣れ(?)をしてる人なら、絶対買って損したという事はないはずです。


○ MOON.(Tactics,Windows95)

"ONE"を作った会社のその前に出したゲームです。かなり昔、発売当時に買ったんですがやるのを忘れてて、発掘してプレイ^^;。

サティアンを思わせる宗教法人アジトへの進入、そこで行われている事実の解明をするという形のAVG。
なかなかやっぱりシナリオが良いですね。ONEで唸らせた片鱗が伺えます。ブラックなイメージなので、パッケにあるような絵柄が合うかどうかがちょっと心配だったんですが、そんなに違和感はなかったです。ただ、操作、表示などのシステム周りはちょっとストレスを感じる出来です。

RPG風にマップがあって、そこの中を移動するんですが、時間の概念が特にないし、当然敵もでない(^^;)ので、緊張感には欠けてます。特に最後の方では、それが少し悪い方に作用しているかも。いまいち感動が足りなかったのはそういう訳でしょうか。あと、話的に複雑ってのもありますね。ONEでもそうですが、ストーリーはいいので、もっと解り易い表現を考えて欲しいところですね。純文学っぽいものは高尚ってイメージはあるんですが、一般的ゲームファン向けではないと思いますので。

音楽も良いです。ただ、ONEよりは印象度は薄いですね。逆にそれだけ成長してるってことなんだと思います。


○ 季節を抱きしめて(SCE,PlayStation)

やるドラシリーズ第2弾。まだ3つ(GOOD1、BAD2)しかEDみてないんですが、とりあえず。

多分全体的には前作よりはちょっといいと思います。ただし男性がやった場合に限ります。いわゆる仮想現実の世界にダイブしまくっちゃってますんで^^;。
いいとこは、キャラが立ってるとこ。シナリオライターさんの女性キャラに対する憧れ、愛情みたいなものを感じます。ちょっと屈折してる気もしないでもないですが(特に女性から見た場合はそうだと思います)、まあ僕は男ですし、こういうのもアリだと思うので。

ただ、シナリオ的には・・・、なんか結末を先に決めて、そこに行き付くためにはこういう筋道を・・・みたいに、あとからほんととってつけたような展開になっちゃってる気がするのが残念。長い話なら徐々に、っていう具合でそれもアリだと思うんですが、短い話なので特にそれが目立っちゃってます。まあ、これに関しては前作も同じなんですけどね。例えば主人公が、ある場所で重要な事件が起きていることを知るきっかけが、「なんか胸騒ぎがする」ってだけじゃあ、強引って思うのも当然だと思うのですが・・・それを誤魔化すために懸命な画像での演出もなされてはいるんですが、やっぱ基礎のシナリオの部分が強引だと・・・どうも、話に入っていけないんですよ。

ただもう、これは女性キャラ立ってますし、絵も前作よりなんというかそっち向け(?)な感じですから、そういうのが好きな方には結構いいんじゃないかと思います。
それから、分岐については、まだやりこんでないのでなんとも言えませんが、前作より凝った分岐が色々あるのかもしれません。2回目と3回目、出だしからちょっと違ってたりしたので。あと、曲は、フツーですね。可も不可も無しで・・。それから、OPアニメが、短すぎて唖然としたりしました^^;。


○ 探偵 神宮寺三郎 夢の終わりに(DATA EAST,PlayStation)

ひさびさにギャルゲーじゃないです(笑)。

ファミコン時代は88をいじってたので^^;、このシリーズやるのはこれが初めて。今神宮寺ルートだけ終わらせてみたんですが、いい感じですね〜。演出はポリスノーツに一歩譲るにしても、このクオリティを保持してるんだったらたいしたもんだと思いました。ちゃんとキャラクターが一人一人立ってるあたり、ダブルキャストと比べ(ちゃいけないのかもしれないが・・)とても満足感が得られる出来です。事件も現実に有り得そうなもので、無理矢理感がない。

ただなんか、ムービーなどと、普通の捜査中では、神宮寺の顔にかなりギャップがあるような・・・・。描いてる人が違うんでしょうけど。ムービーでは渋くてかっこいいんですが、普段の絵はなんかヘンテコなにーちゃん(笑)になってるのが惜しかった。

ザッピングの使い方は、「街」の方に分がありますね。まあ、こういうのもアリなんだろうけど・・・・。そういう意味では、すべてにおいて、突出してるものがなくって、全部5点満点で4点って感じの出来のように思います。だからハマり切れない部分がどうしても残るのかも・・・。あ、ただ音楽はめちゃめちゃイイです。5点あげます。ちゃんと世界観を作り上げて、話を盛り上げていると思いました。ただ、あくまで脇役に徹した作りなんですよね・・・このBGMは。


○ ダブルキャスト(SCE,PlayStation)

SCEが社運を賭けて製作した(?)、やるドラシリーズ第一弾・・・らしいのだが、名前からドリームキャストと勘違いする人多数(って俺だけか^^;)。

いわゆるマルチエンド形式のアドベンチャーです。一応バッドエンド以外は全部やったんですが、シナリオそこそこ、システムそこそこ、音楽そこそこ、目立ってるのは絵とアニメーション効果だけ、という印象で、ちょっと達成率100%まではやる気が起こらんでした。アニメが売りだと思うんですが、これじゃまさに「乳がゆれないVIPER」。大のアニメファン、って人以外には、ちょっと薦められないかと思いました。シナリオ的には、「街」や「ときメモドラマシリーズ」の方が数段上を行ってると思います(もちろん僕の個人的評価ですが)。

欠点を挙げるなら、登場人物の個性や考えなどの内面の部分の特徴が全く目立っていないところ。どうして主人公とヒロインが惹かれあったのか、という基本的なとこすら良く解らない。それではラブシーンがあっても感情移入はできない。脇役も、いまいちとらえどころがない。個性の表現を外面にあたるキャラクターデザインに頼ってるとしか思えない。

で、一応これはサスペンス(調)なドラマなんですが、上に挙げた欠点からかもしれませんが、サスペンスとしてもチープな印象を拭えませんでした。記憶喪失、2重人格、とか聞いただけで3流の匂いがしてしまうのは、僕がひねくれすぎてるんだとは思いますが^^;、それを差し引いて考えても、推理過程、クライマックスへの持っていきかたなどは、とってつけただけ、なんて感じがしてしまいました。

ただ、なんかこう、「流してプレイする」分には、1回のプレイ時間も短いですし、なんとなくいい感じです。ちょっと重いゲームに疲れた時に、さくっとやってみるのがこのゲームの楽しみ方でしょうか。上では酷評してますが、全体がそこそこ、っていうだけで、別に劣悪というわけではないですので。多分NIGHTRUTHよりはいいでしょう^^;。


○ White Album(Leaf,Windows95)

続いて関西方面(←おい)。なんかこう、期待しすぎたせい?か、あまりにも普通のよくある選択肢で分岐するマルチエンドAVG、みたいになってたのでちょっと残念。

キャラの個性、演出、音楽方面ではかなりいい線は保持してるんですが、シナリオがどうにも・・今回は矛盾も結構見かけました。特に酷いと思ったのは、クリスマスで今まで付き合っていた恋人に対して「他に好きな人がいる」と告げたにも関わらず、その後も何ヶ月も、例えば寂しい時会いたいと電話をしてきたりするような、「恋人同士」前提状態が続くこと。ヒロイン以外のほぼすべてのシナリオがコレで、ちょっと興ざめしてました。実際にこんなことがあるとしたら、よほどずうずうしいか、激しい(ある意味精神病的な)現実逃避だと認識されるようなことですよね。でもヒロインはそういうタイプの女性ではないし・・・。変なの。

他にも、細かい点で例えば断ったはずの約束が、してること前提になってる会話とか、そんなのもありました。いつもあったオマケのシナリオらしきものもないみたいですし、マスターアップ直前まで、よっぽど余裕がなかったんでしょうか・・・。

さらに、個人的には、最初恋人がいる状態で始まるのに、その子を振りもしない状態で他の女の子に手を出す、という状況がたくさんあったのが倫理的に嫌でした。口説くんならせめてきちんと別れてから、ということもできるようにして欲しかった。実は昔自分がこういうことやって、めっちゃめちゃ後悔したことがあったので・・・。(それでも、恋人に対して「別れたい」旨はきちんと伝えてはいたんですけれども)

あとこのゲームに限らないのですが、特に許せないのがHシーンでの安易な中出し。なんでコンドーム使わんのよ。責任取れるのか?と思わず主人公に突っ込みたくなるあたりで、すでに感情移入度はゼロになっています(あたりまえですわな)。特に理奈ちゃんに関しては、現在人気絶頂のアイドルに対してソレですよ?到底理解不可能ですわ。あと相手が処女な上、主人公が童貞という設定なのに1度目か2度目で女性が絶頂を迎えてしまったりする。こんなことはほぼ100%有り得んと思います。まあ、架空のオハナシですからそれまでよ、といってしまえばほんとにそれまでですけどね。

とかいろいろ厳しい意見かきましたが、昔自分も少し関わっていたある意味近い存在のメーカーで、そんななかの一番の成長株だっただけに、期待も大きかった部分があってのことです。先にも書いたキャラクタの個性、演出、音楽、などの部分については、もちろん特にレベルが高いと感じています。


○ ONE〜輝く季節へ〜(Tactics,Windows95)

またもギャルゲー(^^;。かなりいいシナリオで、ほろほろ泣けたんですが、もう終わって1日たっちゃったので、ちょっと冷静に分析。

なんとなく話としてはトゥルーラブストーリー。要するに主人公がいなくなる、というところに話のポイントを置いてます。言葉を話せなかったり、盲目な女性を出す、というのがあって、ToHeartでマルチがロボット?だったのに対して、若干現実的である事から、感情移入度を上げる効果があるんじゃないかと思います。製作会社のHP人気投票では盲目女性が人気1位。やはりハンデ系強し、なのでしょうか^^;。

しかしどうも絵がなじめませんでした^^;。みんな同じ顔で・・・同人臭い、というんでしょうか。キャラの個性はでてるので、例えば絵が表示されていない場面があってそこで話が進んでいると、場面転換してその女の子が表示された瞬間、なんかものすごい違和感が。もちろんこれは個人差あると思いますが・・・。

シナリオとBGMについては秀逸です。一部、主人公の幼なじみ(ヒロイン)に対する厳しい態度に否定的意見があるようですが、そこまでやるか?という部分以外は、僕はよくある感情の流れであると感じました。ただ、その厳しい選択をしなければEDにいけないというのが、ユーザーにとっては辛いかも・・・。このへんの流れは、自動イベントにすべきだったというところでしょうか。


○ 続・初恋物語 〜修学旅行〜(TIM,PlayStation)

なんか恋愛ゲーム続きですね〜。堕落してる?^^;。なんかこう、仕事の合間にお気楽に、っていうと選択肢限られてしまって。グランツーリスモとかもいいんですが、チューンアップはじめると止まらなさそう&アクションゲームは精神的に疲れそう、というのがあって・・・・(すいません、言い訳です^^;)。

で、これはもともとPC-FXで出てたゲームなんですね。4枚組で女の子がのべ15人かな?もいるんですけど、一人一人しぼって攻略という形で、全員攻略には当然最低15回プレイが必要という。のでまあ1プレイは短い(3時間程度)のでお気楽なのですな。で、いまのところ6人ほどやってます。

これもひっじょ〜〜〜にマニアに媚びた作りというか、そういうツボを押さえた、という印象です。ブラウン管破壊衝動(をぃ)に駆られるイベント(というか、台詞?)多数。それから各女の子に挿入歌というか、EDまでいくと聞ける歌があるようなんですが、ヒロインがいて、その子の小学生時代をクリアしたときに聴けた曲が、曲だけでそういうのモロ狙ってて、すごいです。あれはなんか一聴の価値があるかもしれない。歌物の新しい分野を垣間見た気分です(っていうのは言い過ぎか・・・)

ゲームとしては短時間でイベントが続々と起きるので、なかなか楽しめてます。トゥルーラブストーリーのときに感じたのと似た面白さかなあ。演出やシナリオはときメモドラマシリーズには及びませんけど、まあ悪くないと思います。小学生(男)が大学生の教育実習の先生(女)と結ばれる、ってのはかなり無理を感じました(修学旅行中、先生とほぼずっと一緒にいるなんて、絶対ないよねえ)けど、まあそういうもんだと思ってれば^^;楽しめます。センチもそうですが、わりとそういうディティールの矛盾点とかはゲームをやる上では僕はほとんど気にしない性質みたいです。「こんな変な設定があったよ〜」とか、友達と話す時にギャグのネタにはしたりしますけどね。

あといい点としては操作性ですか。SAVEのストレスもPSのメモリカードの割にはあんまり感じませんし。ただ、幼なじみの例のヒロインが一緒にいないと、SAVEはまあいいとしても、LOADができないというのがちょっと難儀でした。狙ったイベントが起きないとLOADしてやりなおしたりするんですが、夜になると朝までLOADできないので・・・。ソフトウエアリセットがついてればまだ良かったんですけどね。


○ ときめきメモリアルドラマシリーズvol.2 彩のラブソング(KONAMI,PlayStation)

てことでやってみました。これもいいですね〜。なんか、作曲について苦悩するあたり、なんかとっても若い頃を思い出しました。今じゃあまり気にしていないようなことをこだわっていたりして、そういうのをみて初心を思い出すというか。でもそういう苦悩する途中段階まではいまいち、主人公と自分のやっていることが似すぎていることで逆に、考え方が違う部分についてのギャップがはっきりと出てしまって、感情移入度が下がってしまったところはありましたが・・・。「そこはそうじゃねえだろ〜」って。

あと、vol.1もそうですが、5〜6時間で終わるってのはいいですな。仕事の合間にちょっとできて、おきらくに楽しめます。ストーリー的には、最後のオチだけはちょっと強引すぎる、ような・・・?無理矢理ハッピーエンドにしたっていう感じがちょっとしました。(ハッピーエンドもマルチエンド、じゃないよねえ、多分)

でも・・・・今回はわりと平気でしたが、仕事で曲作ってて、趣味のゲームでまで曲作るってのは、自分の状態によってはちょっと辛いかも・・(?)。アマチュアバンドの人に、曲作りの技術的指南をされるわけですし、プロのギター弾きさんだったら、「ちょっとミスが多いね」って言われちゃったりするわけで。まあ特殊すぎるお話ですが。

ただそういうことを考えたら、vol.1をプロのサッカー選手が遊んだ場合も、レギュラーになれなかったりするとやっぱ普通の人よりショックとか、野球ゲームをプロ野球選手がやったりして、自分のパラメータがライバルよりも低くて、悔しいとか、あるんでしょうね、やっぱり。地味だがチームに貢献しているはずだと思っていたのに、メンバーから削られてたりたらすげえショックだろうなあ・・・・。

そうそう、見落としがちなんですが、このシリーズ、BGMのデキも秀逸です。曲にスポットあてているこれすら、多分ちゃんと聞かれるのは屋上で片桐さんが現れたところ、ぐらいかもしれないと思いますが^^;(やってみれば解りますが、ゲーム的にこれだけはちゃんと聞いた方がスムーズに作曲ができるという)。
ウチコミに頼っている自分にとって、やっぱり巧い生ピアノやギターが使われている曲は、すごく魅力的です。情感が違いますよね。

あ、全然関係ないですがEDで、Vo.が女性一人だけのはずのバンドなのに、途中から女性の和声コーラスが入るんですけど・・・誰なんでしょう、あれ^^;。美咲ちゃんがKB弾きながら歌って、ハモリエフェクタでも通しているんでしょうか(笑)。


○ ときめきメモリアルドラマシリーズvol.1 虹色の青春(KONAMI,PlayStation)

実はときメモ自体はあんまり好きじゃなくって、ついでにこれも敬遠していたのですが、最近これはいいぞ!と言われて買ってみたところ、おもしれーじゃねーかおい!という。なんかこうポリスノーツを彷彿させるゲームシステムですね。ミニゲームも面白いし。まだ3日目のデートのとこですが、仕事すすまなくなりそうで恐いです(おい)。

・・・でもって続き。終わりました。めちゃくちゃいいっすこのゲームT-T。特に演出。ポリスノーツを彷彿させるのは当然の、小島秀夫氏の指揮の作品だったんですね。恋愛ゲームでこれだけいい演出されちゃ、2Dにはまる人の気持ちもちょっと解るような・・?まあ、人によってはクサすぎると思う人もいるかもしれませんが、なんかこう、クサい事が気にならなくなる程引き込まれてしまう、という感じでした。いいSF映画は、現実味が無くても見てるうちにそれが不自然だと感じなくなるのと同じ理屈ですな。
しかし、虹野さんって誰だっけ・・?とか言ってた人がこれですから、文句なくお薦めだといえます。vol.2も発見し次第買ってこようと決意しました^^;。


○ 街 (ChunSoft,SegaSaturn)

やっぱり期待を外さず、とてもおもしろかったです。5日ほど、ほぼ寝る食う以外ノンストップ状態でハマってしまいました。ただ、何がおもしろかったのかといわれると、具体的にコレだ!っていうのは思い付かない・・・・全体の完成度がいいってことなんでしょうか。この手のものに重要なシナリオはもちろんですが、他も良いので。


○ NIGHTRUTH (SONNET,SegaSaturn)

サウンドノベル系なんですが、街が100点としたら30点くらいのゲーム ;_; なんか声優だけがやたらと豪華(あんまり詳しくない僕も知ってる人ばっかり)で、声優ファンを狙っているのがミエミエな感じ。シナリオ的には、そんなに悪くないと思うんですが、いかんせん説明不足で・・・・なんかアニメでいったら第5話くらいからいきなり始まってる感じ(?)。まあ、設定がわかったらそこそこ面白いんですが。でも絵がしょぼい&ムービーが無意味なところに入る割に重要なところで入らんという・・・・。
で、何度かやってシナリオ3つ確認したんですが、エンディングにはまだみたことないCGがいっぱい。ほんとに使ってるのかいな。
わかっている分岐としては、授業中女の先生をみる個所(髪or他)、洞窟内の左右分岐、の2個所なんですが、他に知ってる人いたら教えてくだされ。マイナーなゲームゆえに情報がなくて。


○ 臭作 (ELF,Windows95)

薦められたのでちょっとやってみました。なんともこう、この手のゲームファン心理をよく考えたシナリオっていうのが素直な感想です。ネタばらしになるので、これ以上はシナリオについては言えないのですが、ゲームとしての全体の完成度も水準以上で、18禁ゲームの中ではかなりおすすめの部類に入るのではないでしょうか。


○ センチメンタル・グラフィティ (NEC InterChannel,SegaSaturn)

悪評が出回って^^;、安くなってたところを買ってやってみました。ただ、僕は言われるほど悪い出来とは思えないのですが・・・・。操作性も上々でしたし、全国をお気楽に旅してまわる感覚もおもしろかったです。欠点を挙げるならば、女の子全員、仲良くなる展開がほとんど似たり寄ったりってとこ、くらいでしょうか。まあ、発売をあれだけ遅らせた上に、先行のCDやグッズなどでファンの期待を必要以上に煽ってしまったことが、悪評がでてしまった一番の原因なのかもしれませんね。


○ ゼノギアス、グランディア、その他もろもろ3DのRPG

・・・・酔います。特に視点変更が。あと、手前の障害物で自分が見えないとイライラが募ります。
1日1時間が限度かなあ・・・・。トシなんだろうか・・・・しくしく。


○ ヨーロッパ大戦 (ASCII,P88SR)

PC-8001用に大昔、ASCIIに発表されていたゲームです。自分がドイツ軍になって、ヨーロッパ諸国を侵略していくシミュレーションゲームなのですが、フランスがなっかなか落とせなくて・・・・。落とせたと思ったらソビエトが参戦、惨敗の繰り返し。昔はクリアできたんだけどなあ・・・・。


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