[88音楽のお部屋]

ここでは、独断と偏見による、88時代の、FM音源音楽部分に絞った良質ゲームをご紹介します。

当時は音楽はあまり聴いていなかった人も、エミュレータなどで動作させる環境のある方は、
ここで紹介したゲームをやってみて、FM音源時代のGMの良さを堪能してみてください。



[Arsys]

Reviver
Star Cruiser
War Dragon
洗練されたコード使い、音色の巧さが光ります。3つのゲームそれぞれ違った色を出している所もポイント。個人的にはStarCruiserがイチオシです。

[Artec]

King Breeder
アーテックより1作。本屋で売ったシリーズのソフトで、マイナーなゲームなので、それほど知られていなく、ゲームも割と普通のRPGなんですが、曲だけは異色です。民族調のそれまでのRPGとは全然違った毛色の曲を聴く事ができます。
作曲者は崎元さんと岩田さんで、後述のスターシップランデブーや同人のリボルターと同じペアです。最近では伝説のオウガシリーズ、FFtacticsを担当しています。

[Bothtec]

The Scheme
ファルコムでYsやソーサリアンを担当した後、抜けた古代さんが、初めてADPCMを曲に、しかも高いレベルで使った事で、一気にSB2の真価を世に知らしめた逸品です。
ゲームは特に面白いと思わなかったのに曲を聴きたいがためにクリアした人は数知れないはずです^^;。

[B.P.S.]

M.U.L.E.
なんか記憶に強烈に残ってるのでピックアップ。機械的なリズムがゲームにマッチしています。

[dB-Soft]

PRODUCE
Laptick
今夜も朝までPOWERFULまあじゃん
メルルーン
PRODUCE以外は明るい曲調。昔のGMは暗い曲が多かったんですが、これは逆の路線で、完成度の高い楽曲を聴く事ができます。PRODUCEは思いっきり暗い曲調で、同じメーカーとは思えない程なんですが、これもゲームにマッチしています。

[ENIX]

Misty Blue
JESUS
Angelus
Wingman Special
ミスティーブルーはスキームを担当した古代さんの作品。残りはドラクエのすぎやまさんの作品です。共に有名ですね。ウイングマンスペシャルのシンセタムがなぜか強烈に耳に残っています^^;。今じゃ滅多に使わない音ですね。
ミスティブルーはピアノの静かな曲と、ユーロビート、ヒップホップ系の激しい曲との混成が見事でした。

[FALCOM]

Ys
SORCERIAN
Ys2
DS英雄伝説1,2
上2作は主に前述の古代さんの作品。当時のゲーマーにFM音源でここまでできるのか、というカルチャーショックを起こさせた名作と言えます。特にソーサリアンは曲数も多く、その殆どがしっかりと作られていて、彼のOPN時代のFM音源最高傑作と言えるでしょう。
Ys3以降は古代さんの抜けたあとで、名残というか、マネっぽいものが多くてあまり印象に残らなかったんですが、その中では英雄伝説がゲーム自体も非常に出来が良かったのもあって、印象に残る曲が多くあったのでピックアップ。

[FairyTale/CockTailSoft]

コズミック・サイコ
フュージョンぽい楽曲で、素晴らしい曲が多くあります。とにかく18禁ゲームの中では突出した出来で、曲を気にしていなかった人は一度じっくり聴きながらプレイしてみることをお薦めします。

[GAME ARTS]

Thexder
Silpheed
Zeliard
Thexder2(Fire Hawk)
VEIGUES
88ゲーマーには有名なシリーズですね。特にテグザーは、88SRで初めてFM音源でBGMを演奏したゲームだったように思います。シルフィードからメカノアソシエイツが作曲に加わり、その後メインで担当していたようですが、一番様々な人が担当したのはシルフィードで、これが集大成といえるかもしれません。

[GLODIA]
(BASHO HOUSE/BPS/POPCOM SOFT)

LYRANE
TESTAMENT
EMERALD DRAGON
ZAVAS
ファイナルゾーン、アルバトロスなどを担当してテレネットを抜けた佐藤さん(恋瀬/岡村ところころ名前変えてますが、全部同一人物です^^;が、アルシャークなどの天平さんとはまた別人です^^;)が担当したシリーズです。
この人の曲の特徴は、とにかく繊細かつ大胆、という所ですね。1音1音しっかりと計算された音符の置き方をし、かつ全体の一部分として奇麗にまとめて大きな流れを作る、といったセンスがあります。
古代さんや崎元さんと同様、音源ドライバも作る方で、それだけに音源の使い方も上手です。

[HEART]

VAXOL
探偵団X
DOLL
まずVAXOLでセンスの片鱗を見せたんですが、探偵団とDOLLは前者がギャグ、後者がシリアスと偏っていて、これもまたほんとに同じメーカーなのか?と悩ませる品でした^^;。
音の使い方(謎の変なベース音^^;)から見たら、同じ人が作ってるんですけどね・・・。

[KOEI]

三国志(SR)
ジンギスカン
光栄より印象に残ってる作品2作。三国志は選択画面の太鼓の音(余韻)で「こんな音だせんのかい!」とかびっくりしました。FM音源で音色作る人しか解らないんですけどね・・。でも今聴いたらあんまりそうでもなかったりして^^;。
ジンギスカンはOP曲が、単調なんだけどなんか好きなんです。大河ドラマな感じ。

[KONAMI]

SNATCHER
これはコンシューマでも出てますし、有名な作品。音的には、センスあるコード運び、泣かせるメロディ、PSGなのに見事なドラムなど、文句のつけようのない出来です。
コナミはアーケードで昔からとにかく良いGMが多く、88でオリジナルゲームを出すと聞いてみな音も期待したものなんですが、その期待に応えてあまりある作品でした。

[KSK]

Silver Ghost
98ではファーストクイーンという名称で出たSRPG・・になるのかな。音楽は単調なんですがノリが良く、メロディアスな曲が多かったような記憶があります。

[Micro Cabin]

THE CARMINE
Xak
Xak2
Seilane
カーマインのOP/EDでとにかくショックを受けました。Ysと同時期だったと思うんですが、音色使いはYsに譲るにしても、楽曲的にはひけを取っていません。惜しむらくは2曲しかなかった事なんですが^^;。
その後Xakで開花。カーマインとは別の人になってるような気がしますが、こちらは逆に音的にFM音源を骨までしゃぶって作ったような驚きの音色を使っていました。曲的にはノリで押す曲が多く印象に残っています。
その後Xak2ではより暗い曲調、セイレーンでは明るい曲調と、2分化しましたが、どちらもきちんと世界を作っていると思います。

[Offside]

華三眩
これはオマケみたいなもんですが^^;、当時のアイドル的歌謡曲をきちんと模倣出来ているという意味で評価出来る作品です。お約束を心得てるというか。なかなか当時のGM作曲家は視野がGMだけに偏ってる人が多くて、こういう楽曲を作れる人は珍しかったように思います。

[PSK]

ザ・病院
PSKといえばロリータシリーズなどのHゲームの元祖として有名ですが、こちらは400ラインの白黒画面で、基本的には暗めのAVG。のわりに、シナリオではギャグが多くて、そういう作品にマッチした楽曲がきちんと作り上げられています。

[Quaser Soft]

A.I.R.
Legend
Ashe
どろろ
ここはわりとマイナーに入るメーカーですが、楽曲は昔から良いです。うまく言えないんですが、センスがあって特徴のある楽曲です。特にアッシュが全体的に素晴らしく、知らない方も一聴してみる価値はあると思います。

[ScapTrust]

StarShip Rendezvous
これは崎元/岩田コンビのおそらく88最初の作品。ゲーム自体は・・・・なんですが^^;、音楽モード(タイトルでF2)があるので、それで聞き込むのがお薦め。カウントが一定になると曲が終わってしまうので、エミュレータで、デバッグモードに落ちる、速度を遅くするなどして対処しましょう。

[SQUARE]

α
ソノシートが付いててびっくりした一品です。今聞いたら・・なんかFM音源も鳴ってるような。どういう音源で鳴らしてるんでしょうね。
FFシリーズで有名になった植松さんの、初期の作品でもあります。メロディアスでいて、まれに今も名残がある特徴的なコード進行が聴いて取れます。ただ、αに関してはちょっと外れている個所がある気もしなくもないですが・・。

[SYSTEM SACOM]

メルヘン・ヴェール
DUNGEON/BLUE
プロヴィデンス
CHATTY
DOME
VALNA
斎藤学さんの楽曲が聴ける作品群。スタッフにやたら斎藤が多かった印象があるので、一族で作った会社なんでしょうか^^;。
学さんは、噂によると、亡くなられてしまったというお話なのですが・・・。楽曲は繊細、かつ大胆です。音のバランスが、普通とは違うと感じさせるんですが、無理を感じるという事もそんなにありません。独特の音感を持っていたのでしょう。
このメーカー、88時代は僕は実はあまり注目していなかったんですが、今やってみると結構出来がいいゲームが多いですね。

[System Soft]

Seena
システムソフトより1作。プログラマのたいにゃんさんがポリゴンの祖(?)として有名ですが、曲もなんとなくノリが良くて印象に残る楽曲です。ただ、ちょっと機械的な高音が多く、ずっと聞いてると頭が痛くなる感じがしないでもないです^^;。

[T&E Soft]

DAIVA
Hydlide3
PSY-O-BLADE
ルーンワース
ディーヴァではなんと当時無名だった浅倉大介氏が曲を書いています。今でもたまに笑っていいとものBGMに使われていたりしてびっくり。
ハイドライドは、2までSR以前でBEEPだったんですが、3ではじめて付いたBGMが、いきなり素晴らしかった。今までのGMに無かった音の使い方で、軽くて味のある楽曲は、今聞いてもその評価は変わりません。
その後サイオブレード、ルーンワースと続きますが、ハイドライド3が一番良かったように思います。
全体的に音量が小さいので、ボリュームを上げて聴くのをお薦めしますが、内蔵スピーカは音量に限界があるので、最大でもちっちゃかったのが難点だったでしょうか。

[Tecno Soft]

HERZOG
D'
九玉伝
COMSIGHT
全体的に社名通り、テクノ風な楽曲で雰囲気があります。ノリだけで押してるような気がする曲もないことはないんですが、それでも当時は好んで聴いて(遊んで)いました。

[Telenet]

Final Zone
アルバトロス
Valis
女神転生
SA・ZI・RI
GLODIAの項で書いた佐藤さん(ファイナルゾーン、アルバトロス)と、小川さん(ヴァリス)の作品です。女神転生とサジリは二人の共作ですね。特に佐藤さんの2作は全てFM3音+SSGリズム1という構成なんですが、音の少なさを感じさせない逸品でした。メロディとベースとリズムを入れて残る、あとの+1音の使い方がとにかく秀逸です。

[Wolf Team]

YAKSA
ARCUS
MID-GARTS
デモだけゲームと噂される^^;3作品です。YAKSAは結構良いと思った・・・んですが、その後の作品がみんな同じ曲調で、段々興味を無くしていった感じです。
テレネット内部でヤシャとアークスの曲をくっつけて「ヤークス」とか言って遊んでた人がいました(笑)。

[XTAL SOFT]

Babylon
Jehard
Crimson
BATTLE GORRILLA
夢幻の心臓3
Advanced FANTASIAN
ここの楽曲も大胆な感じで特徴的で、独自の世界を作っています。特にシンセタムの迫力ある使い方がシビれますね。それでいて色々な曲調もこなせるようで、バトルゴリラが様々な楽曲があって特に楽しめます。

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