丁(ひのと)の章
(第10章)



第53話(大文字山の神)

@宮古野市は、眷族対策は警察の手に余ると判断し、とうとう自衛隊に出動を要請した。
警察に代わって命令を受けた陸上自衛隊第14施設中隊は、最後の眷族を絵馬の状態で
発見したという報告を受け、その絵馬のある祠を取り囲む。
だが彼らは、まだ異形の存在とその恐ろしさをを信じてはいなかった…。
A隊の指揮を取る
一等陸佐、剛田も
眷族の存在に否定
的だった。
B隊の取った決断は炎で燃やすというものだっ
た。人命を救うためのやむをえない決断だったの
だが事態は急変した。
C突如崩れ始めた大文字山から第10の眷族が現れた。最終眷族
は巨大で凶暴な飛奴羅と呼ばれる大文字山の竜神だったのだ。
D自衛隊は偵察警戒者とヘリで応戦するが…。
E飛奴羅の、身体に似合わぬ俊敏な動きと、口から吐く火炎岩に
翻弄される自衛隊。力の差は歴然としていた。
Fようやく到着した神器使いだが、時すでに遅く眷族は
蘇った後だった。ケンジたちの前に広がる光景は怪獣
映画さながらの悪夢だった。


第54話(飛奴羅との攻防)

@自衛隊の本格的な飛奴羅攻撃が始まった。87式偵察警戒車(ブ
ラックアイ)とUH-1汎用ヘリ(ヒューイ)が飛奴羅を攻めたてる。
Aしかし飛奴羅も火炎攻撃で応戦。自衛隊が火力で
押されている。
B妖介たち神器使いは、自衛隊の攻撃の隙に飛奴羅
に攻撃を仕掛ける。
C飛奴羅が避難の済んでいない
集落へと向かう。逃げ遅れた家族
が狙われる。
Dそこに現れたのはいろり。
しかし今のいろりには飛奴羅
に対抗する手段はなかった。



第55話(二対一)

@矢の残り一本しか持たない妖介が狙われる。しかも神護一族のの生き
残り、神護秋雀が影に潜んで妖介の命を狙っていた。
A妖介は矢1本で飛奴羅と秋雀の二人を相手にしな
ければならなかった。打開策もなくただ逃げる妖介。
B飛奴羅の攻撃でやむなく最後の1本を使っ
た妖介は、ついに秋雀につかまってしまう。
Cケンジの助けと奇跡の回復をした朱雀により、飛奴羅の頭部に
反撃の一矢を酬いた妖介。飛奴羅は倒したのか?



第56話(剛田の決意)

@テレビ中継が宮古野市の状況を伝え始めた。しかし報道
関係は市内には入れず、郊外で避難状況を報道するのみ
となっていた。
A市役所の災害対策本部では自衛隊を交えて、市民
の非難と飛奴羅への攻撃作戦が打ち合わされていた。
B陸上自衛隊剛田一等陸佐は戦車隊を呼び寄せ、大規
模な飛奴羅殲滅作戦を打ち立てた。
Cそれは水に弱い飛奴羅を橋の上まで追い
込んで青龍川に落とすというものだった。
D神器使いたちは市街戦を想定して作戦を練って
いた。そこに協力者として市役所から但馬智一が
名乗りを上げた。智一の迷いない目に妖介は共に
戦う事を認めるのだった。
E雨がやみ、目覚める飛奴羅を待ち構える戦車隊。
90式戦車・74式戦車が1キロ先から飛奴羅を狙う。
F目覚めた飛奴羅は宮古野市目指して歩き出した。
陸上自衛隊の総攻撃がはじまった。

第57話(災厄上陸)

@自衛隊の作戦が成功した。自衛官を巻き込み
飛奴羅は橋ごと青龍川へ落ちていった。
Aもがき苦しむ飛奴羅。しかし、雨を石化して耐えた飛
奴羅がまだ石化せずにいる。この疑問に気づいた蝦夷
以外、皆が勝利を確信していた。
B飛奴羅は生きていた。体を石化せず、あえて身を傷つけながら青龍川を泳ぎきり、宮古野
市街地へと上陸したのだった。
C街を破壊しながら六条神社を目指す飛奴羅。その途
中には避難の遅れている宮古野病院があった。そして
病室にはまだ潤子も残っていた。
D神器使いたちの最後の出動だ。まだ市民の避難
が終わっていない市内で飛奴羅と戦うという、極め
て困難な作戦だった。

第58話(イレギュラー)

@病院を守るため、いち早くたどり着いたケンジといろり
は二人だけで飛奴羅に戦いを挑んだ。作戦通りケンジ
を飛奴羅の背中に移したいろりは、飛奴羅の攻撃を受
け地面に叩きつけられてしまった。そしてさらに踏みつ
けられてしまったいろり…。ケンジは絶望した。
A取り乱したケンジの耳元にいろり
から通信が入る。「玄武は最強の
盾なんやで!」突然飛奴羅の足元
が吹っ飛んだ。バランスを崩した飛
奴羅は激しく大転倒する。
B煙の中から姿を見せたのは玄武をすっぽ
り被ったいろりだった。いろりは無事だった!
C病院の避難活動はまだ続いていた。容赦な
く暴れる飛奴羅。
D蝦夷、妖介も加わって飛奴羅に総攻撃をか
ける。しかしこの巨体が暴れれば暴れるほど
被害も広がっていった。
E神器使いの注意が飛奴羅に向いている隙を秋雀
が突いてきた。秋雀はなんとしても飛奴羅に六条神
社へ向かって欲しかったのである。

第59話(飛奴羅の最期)

@飛奴羅の火炎攻撃で炎に包まれた病棟で、逃げ
場を失ったよもぎと潤子は、煙に追われ屋上へと逃
れてきた。しかしその場には秋雀と飛奴羅の姿が。
A朱雀の貫通弾が飛奴羅を狙う。
Bさすがの飛奴羅も、建物を貫通して現れる朱雀の矢
はかわせず、病棟に倒れこんでしまう。
C飛奴羅の背中ではケンジがとどめを刺すべく
よじ登っていた。しかし秋雀に見つかり襲われて
しまう。たったひとりの邪魔者のせいで作戦が
危機に陥ってしまった。
Dその秋雀もたった一人の伏兵のためにやられてしまう。その隙に
ケンジは飛奴羅の頭部に到達しとどめの一撃を加えるが…。

第60話(蘇った男)

@市内に忍び込んだTV局のスタッフが全国ネットで飛
奴羅との戦闘を放送しだした。突然の事態に驚く人々。
A携帯電話で中継をしている33TVディレクター越前。
街の人々は動かなくなった飛奴羅を取り囲む。
Bしかしその間、六条神社ではとんでもない事が起ころ
うとしていた。飛奴羅は最期の力で六条重臣の棺に魂
を吹き込んでいたのである。棺から出たこの手は…?
C棺に攻撃をしかけたケンジ。しかし
反撃に合い、右手を粉々にされてし
まう。
D棺が破壊され、中から巨大な大男が現れた。これが眷族を作ったとい
われる室町の呪術師、六条重臣なのか?
E重臣が手をかざすと、神社裏から
亡者どもが蘇った。室町時代の重臣
の家臣たちのようだが…。
F重臣の力で秋雀まで元の姿を取り
戻した。これが重臣の能力なのか?
これが秋雀の狙いだったのか?