釜段工
月の輪工法と同様の性格の工法であり、環状に土嚢を積み上げる。「かま段工法」は、堤防裏のり小段、犬走り、あるいはのり先の平らな箇所に漏水または噴出がある場合に用いる工法。
工法を実施する際、漏水口に土嚢などを詰め込まないこと、また川の水位より高く土嚢を積まないようにすることが大切である。土嚢堤の直径は、2m〜3mである。
[作業工程]
1)漏水口または噴出口を中心として、所定の円を描き設定位置を決め、漏水量または噴出する高さに応じて土嚢積みの段数を決める。
2)地面と土嚢の密着をよくするため、草などを取り除き整地する。
3)所定の円に接して、その外側に土嚢を積み、感激には土を詰めて十分に踏み固める。土嚢の積み方は、「積み土嚢工法」に準ずる。
4)4段以上に土嚢を積む場合は、杭を打ってくずれを防ぐ |