ローライダーとの対話(2000年 No2)   2000年5月14日更新
 2000年4月〜


4月 2日 「朝霧高原ソロツーリング」 (5月14日登録)
4月22日 「ローライダーズ 埼玉蕎麦通リング」


2000年4月2日(日曜日)「朝霧高原ソロツーリング」

主なコース:国道20号日野〜大月、国道139号〜朝霧高原、県道717号〜山中湖、国道413号(道志みち)〜国道412〜県道54号〜橋本...

朝8時30分。
今日は少しゆっくりの出発だ。
愛馬ローライダーは昨日からの強風が治まったことで、今朝のツーリングを待っているかのようだ。

青梅街道に抜け、立川駅前を経由して国道20号(甲州街道)に出る。
のんびりした休日のこのあたりの国道は空いていた。
ブラスマフラーのエキゾースト・サウンドは、すこし押さえ気味にしながら市街地を通過。
やはり市街地でこのマフラーは少々響きすぎるようだ。

八王子からは大垂峠が楽しみだ。
昨年もここを走ったときに、ここ「なかがみや」の前、15年前にはあんなに居たライダーが、いまは寂びれて誰もいないことを知った。
今回もまたそれを思い出すことになる。
過去のローリング族が、私の好きだったこの場所を廃虚のようにしてしまった。

すぐに相模湖が見えてくる。
その先まで行くと、「猿橋」の標識。
そう、中央高速の道路交通情報で「猿橋バス停を先頭に渋滞...」と聞く、あの猿橋。
なんとなく引かれる思いで立ち寄ってみる。

「へえ〜。」

そういう感想だ。
この猿橋は古くに掛けられた木造橋で、凝った造りをしている。
何人もの観光客が寄ってきて、無料のガイドさんが説明している姿が見える。
古い街とこの橋に、なんとなくいい雰囲気を感じる。

国道20号を進み、大月からは河口湖方面に進路を変える。
あれは何だろう?
「リニアセンター」と書いてある。
そうだ、リニアモーターカーの実験線があるのだ。
山梨県で走行テストを行っていることは知っていたが、見学できるとは知らなかった。
ということで、当然ながら立ち寄ってみる。
原寸大の模型の中に入ることができる。
時速500kmで走る新幹線に乗れる日が来るのだろうかという思いを馳せながらここを去る。

河口湖に出る。
そのまま国道139号を本栖湖方面に向かう。
途中で立ち寄った蕎麦、うどんの店で昼食をとる。
ここのお母さんは人が良く、また来ようと思わせる店だ。

今日の目的地は朝霧高原
この地は15年前にハンググライダーを習った場所。
初日に全く浮かなかった私は、がっかりして帰宅したことを思い出す。
諦めないで練習した翌日、初めて浮いたときに、足が空回りして感動したものだ。
それからの私は変わった気がする。
空を飛ぶなんて考えてもいなかったのに、突然スクールに入って、最後にはハンググライド・パイロットの資格まで取得したのだから。

そのスクールのあった場所に、今はだれも居ない。
日曜日はハンググライダーが列を成して練習していた場所なのに。
遠いあの日が蘇ってくる。

近くには有名なカラオケ機器メーカーが経営しているパラグライダースクールがあった。
ここは繁盛している。
今でもパラグライダーはファンが多い。

パラがフライトしている姿を横目で見ながら河口湖方面に戻り、山中湖方面に向かう。
途中、「忍野八海(おしの・はっかい)」と呼ばれる観光ポイントへ。
富士に降った雨が沸いてくる場所である。
深さが10m以上あるのに、透明度が高いため、全く深さが感じられない

夕方になってきた。
山中湖から道志みちを走る。
そう、この道志道は大好きなワインディングロード。
約1時間程度の走りで大変に満足する。

一般道のみで朝霧高原を往復した。
今日、オドメータが15,000kmを超えた。

本日の走行:288km オドメーター:15030km


2000年4月22日(土曜日)「ローライダーズ 埼玉蕎麦通リング」

参加者:megu, Yoshio, Chun, Kat, ヨシ, 岩, 木平, 恭二, 真如, makimoto,
3件目から参加:こじ, きーちゃん、まーちゃん、ごっち

主なコース:埼玉県朝霞市に集合、朝霞市内の「かつみや」で1食目。
      国道463〜299で秩父市へ、「わへい蕎麦」で2食目。
      国道140〜関越高速〜所沢〜新座市へ、「さか重」で3食目。

参加者全員、前日の雨を危惧していたに違いない。
とにかく凄い雨だったからだ。
でも私は決めていた。予定通り開催することを。

数日前に、快晴の中で集合している夢を見ていた。
22日の朝、起きてみると昨夜までの事態から急変していた。
なんと快晴である。
信じられない....奇跡のような気分であった。
外気温はすでに23℃もある。
暖かいというのを越して暑いという気分だ。

喜んで掲示板に開催することを書き込み、支度をする。
携帯が古くなっているので、念のため電池を出発直前まで充電する。
これが間違いだった。

車庫で愛馬と対面し、今日の旅が楽しいものになるように願った。
通りまで押していき、キーを入れてエンジンスタート。
気温が高いために簡単に始動。
愛馬の機嫌も上々。
1分ほどの暖気でスタートする。

今日は栃木から来るmeguさんと合流してから集合する予定だ。
東京外環道路の和光インターに到着し、meguさんから携帯に電話が入るのを待つ...つもりだった。
が、携帯は我が家にある....そうであった、充電していたのだ。
仕方なく自宅に戻り、携帯を手にしてすぐmeguさんに連絡。
集合場所までの経路を説明した。

朝霞運動公園前に到着したときには既に数台が待っていた。
すぐにmeguさんも到着。
当日参加の方も数名いて、全部で11台になった。
ローライダー参加者も多く、愛馬も仲間を見て嬉しいだろうと感じる。

10時15分、快晴の公園前を出発して1件目の蕎麦屋向かう。
約15分で朝霞市の「かつみや」に到着
ここは旧民家を移築して営業している蕎麦屋である。
まるでおばあちゃんの家に帰ってきたと思わせる佇まい(たたずまい)である。
囲炉裏を囲んで11名が座り、初めて会った互いの自己紹介する。
ショベルあり、スポスタあり、ダイナスポーツあり、国産車ありと、さまざまな車種で楽しい。

みんな田舎そばを注文する。
今日は少し太打ちだ。
先月来たときには細打ちだったが、蕎麦粉に応じて打ち方を変えていると説明していた。
もう生粉打ち(100%蕎麦粉)は時期を過ぎているので、秋にならないとこれは食べられない。

さあ、1食目の蕎麦を手繰ることにしよう。
手打ちであることが最初口当たりで分かる。
しっかりしたコシがそれを私たちに伝えてくれている。
辛めの汁との相性も悪くない。
蕎麦湯で薄めると、この汁は格別に旨い。
そうなのである。
ここの蕎麦湯もまた、単品で値段をつけてもいいくらい旨いのである。
私を含め、数人がお代わりを注文した。

さて、この1件目だけで恭二さんと真如(まじょ)さんがお別れ。
バイバイ。
で、残った9台は一路秩父へ向かう。

朝霞市から浦和所沢バイパス(国道463)を使って所沢を経由し、国道299号で入間、飯能を通過。
ここから秩父までは299号で一本道。
民家が多い地帯からゴルフ場の脇を抜けると、いきなりライダーが喜ぶ快適な道が現れる。
交通量は差ほど多くなく、天気がいいことも手伝って、爽快である。
先頭を走っている私が居なければ、カッ飛びしたくなる人もいることであろう。
途中で1回休憩停車をして記念撮影する。
秩父は近そうでいて、思ったより遠い街である。

そこから秩父市街までは約6KM。
田舎道の景色民家が現れ、街は突然現れた。
札所巡りの案内板が、そこが秩父であることを私たちに告げていた。
蕎麦屋も目立つ。

目的地の「わへい蕎麦」に到着。
店の前は一瞬ハーレーショップのようになった。
ここ秩父の蕎麦の名物は、「くるみ汁」で食べるもりそば
当然ながら全員がこれを注文。
というか、あれだけ私が説明したら、ほかのものは注文できないかも(笑)。
普通の汁で食べたかった人、ゴメンね。

でてきた汁は、クリーム色をしている。
なんだか甘そう見えるが、想像と全く異なっている。
くるみの風味と、醤油とダシがベースの汁を混ぜてあるので、バランスがいいのだ。
麺の違いのほうが意外だろう。
黒い粒が多く含まれている。
この店は、蕎麦粉を独特の風味に挽くので、この麺ができる。
一般には、田舎蕎麦と呼ぶものだ。
打ち方は極めて細い。

今後「秩父」と聞けば、参加者全員がこの蕎麦を思い出すことだろう。
とても印象に残る逸品である。

秩父で少し時間があるので、すぐ近くにある酒蔵に行ってみることにする。
「武甲酒造」は、今年はじめにソロで秩父ツーリングしたときに立ち寄った場所。
酒蔵の駐車場に停め、お店の中に入る。
沢山置いてある酒を見ていると、「見学しますか?」と尋ねられた。
この酒蔵の見学は予約制なのだが、ちょうど今から見学する団体がいる。
一緒に見学させていただくことになった。

大型の貯蔵タンク、仕込み用の井戸、精米機などをみていると、ここお酒が飲みたくなる。
説明してくれた方にいろいろ聞き、私は冬から春の時期だけに限定出荷される「しぼりたて」
という銘柄を求めることにした。
これは帰宅してから直ぐに飲んでみたが、口当たりも良く、お買い得のお酒だった。

さあ、ここからは国道140号を使って長瀞、寄居を経由して花園を目指す。
昨年の12月にここ花園でハーレーキャンプを行ったことを思い出す。
寒い時期だったが、楽しい2日だった。

花園から関越高速に乗り、所沢まで一気に走る。
土曜日の夕方であるが、どこも渋滞は無く、予定通りに走行する。

所沢インターで出たところで、別グループと合流することになった。
こじ、きーちゃん、まーちゃん、ごっち達がここから最後の3件目の蕎麦屋に参加。
途中で帰った仲間もいたが、ここでまた増えた。
混雑している国道を避け、裏道を使って3件目の蕎麦屋である新座市の「さか重」に到着。
外見はなんということも無い店構えなので、なぜこの店?とみんな不思議に思ったことだろう。

ここでは、この店オリジナルの「さか重そば」を注文する。

蕎麦が出てくるまでの間、新しく加わった仲間とともに再度自己紹介をする。
女性が増えて、急に雰囲気が明るくなったのは事実だ(笑)。
頃合いを見計らって、さか重そばが出てきた。
少し驚く。

そう、これは冷たい蕎麦ではなく、暖かいのである。
しかし食べてまた驚く。
「美味い!」

茶蕎麦を少し焼いて香ばしくし、それを甘鯛に巻き、出し汁と海苔を掛けた逸品。
すばらしいアイデアと味わいに、店主の才能とセンスが伺える。

1日3食の蕎麦で、今日は満足いくものになった。
3食目に合流した5名にも感謝している。
それまでと雰囲気も変わり、面白い締めくくりとなった。
まだまだ話しをしていたい気分のままお開きとなる。

この乗りは、まるでオフ会のようだ。
お酒が無いだけがいつものオフ会との違いで、楽しい夜だった。

    本日の走行189km (オドメーター15251Km)