ベルクさんの大型自動二輪免許 取得記 その9
<はじめに・・・・・>
掲示板にて応援してくれたyamaさん。ありがとうございます。うれしいっす。
間もなく、卒業予定です。
最近、少し寂しさなんかも感じています。家に帰ってもバイク無いから、教習所でしか乗れないんですよね。
でもって、乗るたびに、新しい発見があるし。
卒業したい・・・でももう少しいても良いかなって、微妙な気持ち。
入所した時は、残暑厳しく汗だくだったのに、最近では少し肌寒くTシャツでは寒いくらいです。
レベルアップするたびに付け替えるゼッケンの長い列・・・・。
もうすぐ終わっちゃうんだと少しおセンチな気持ちに・・・・・。
教習レポート的に、皆さんのご期待に応えて(?)何度も落っこちて、いつまでも通ってる自分がいるというのもいいのかな・・・。
とにかく、応援有難うございます。晴れて免許を取得した暁には、掲示板にデビューします。
お礼遅れて申し訳ありませんでした。
○第二段階16時限目(2000/10/18)
むむっ、賢明な皆様ならお気づきであろう。今日は平日・・・。
親戚の叔父が急病で亡くなったらしい・・・・(謎)
<仕上げ>
今日、教習を受けた理由は、週末に検定を受けるため。土曜日に見極めもらって、日曜日に検定を受ける予定である。
前回のような失敗をしなければ、見極めはもらえるだろう。今日も、
「仕上がってますね。」
と、調教馬のようなコメントをもらった(笑)
課題の時間などは頑張りすぎなので、合格する走りを意識してくださいともいわれた。
いよいよ卒業目前。
これを見ている人たちの心の奥底には
「落ちてくれた方が、おもしろいのに」
なんて、思ってるんじゃなかろうか(私って屈折してる?
でも人の教習記って、落ちること期待しちゃうもんですよね)。
<大型ライダーたるものの振舞いは・・?>
事件は坂道で起きた。
前の女性がつかえていたため、坂の下で待機しているときであった。
「きゃ〜」
うら若き、女性の悲鳴が聞こえた。坂道発進を試みていた女性ライダーだ。
おおっ、バイクが下がってくる!!。ガンバレ!!・・・心の中の声援空しく、あえなく、「ガシャンッ!」・・・転んだ。
“あ〜あ、転んじゃったよ。怪我はなさそうだね。よかった、よかった”
でも、その女性、坂道でのバイク起こしに苦労している。見たところ、起き上がりそうにもない。
・・・・・・この時、私の思考回路はグルグルと回り始めた・・・・。
“ありゃ、無理そうだな。女性じゃツライだろうな。ここは助けてやるのが男の振る舞いだろうな”
(闇の声:このスケベオヤジ!!。最近接していない若い女性に媚びうりたいだけだろ)
“大型ライダーを目指す者として、ここは助けなければならないだろう、うん”
(闇の声:言い訳言い訳、そんな自尊心、これっぽっちも持ってないくせに)
“いや待てよ。ここは教習所だ。ということは、バイクを一人で起こすのも試練だぞ。
ここは心を鬼にして、そっと暖かく見守るのが正解なのか?”
(闇の声:怖気づいたか、この根性無し。こんなチャンス、そうそう無いぞ)
“でも、あれじゃ起こせないぞ。やっぱり大型ライダーの振る舞いとしては、ここで助けてやるのが模範だろう。
よしっ”
(闇の声:この期に及んでまだそんなことを。お前は何を求めて教習所にきているんだ?
まあ、バイクを起こしてやるだけにしろよ。)
と、サイドスタンドを立てかけ、彼女のもとへ向おうと一歩踏み出したそのときであった!!
たったったったった。
“むむっ、だれじゃお前は”
「大丈夫ですか。私がやりましょう。」
なんと、若い学生風の男が私の横をすり抜けて、バイクを起こそうとしている。その間、数秒。
“お前は風か?”
“しかし・・・・ぐうぉお、お、おおおう、うおおお、おう”
言葉にならない声が、リフレインする。
夕暮れの秋空のもと、学生風の若い男に対し、女性の目がうっとりとしていたかは、定かではない。
しかし、
“私は何?どうしてバイク降りて立ってるの?行き場の無いこの気持ち、どうすればいいの?“
隣のお兄さんと目が合う・・・・
“兄ちゃん、笑うんじゃないよ、コラッ“
“すまん・・・・許せ・・・・妻よ・・・”
(ちなみに、学生風の男は大型教習であったことを付け加えておく)
では、次回、怒涛の最終回(予定)をお楽しみに・・・
ではでは
(31/32修了・・・・・・・無言)