ボジョレー・ヌーボーを楽しもう

ワイン好きでなくてもご存知でしょう、「ボジョレー・ヌーボー」のことを。
ヌーボーは、アール・ヌーボーなどと同じ「新しい」という意味のフランス語です。英語の「NEW」のことです。つまり出来たての新酒のことです。ワインの国フランスでは、この新酒をお祭りとして楽しんでいます。

解禁日を決めたワイン
この「新酒」はフランス全土で作られているわけではありません。西側にあるボルドー地方、中央にあるブルゴーニュ地方、そして南フランスのローヌ地方などのうち、ボジョレーのある「ブルゴーニュ地方」で行っているお祭りです。

その日は毎年11月の第3木曜日。

ボジョレー・ヌーボーは2種類

1.ボジョレー・ヌーボー
名前のまんまです。ボジョレー地区で採れた「ガメイ種」の葡萄だけで作られるのでこう呼ばれます。価格は2000円前後が一般的です。
2.ボジョレー・ビラージュ・ヌーボー
ビラージュは、ボジョレー地区北部の39の特定村より産出された上質の葡萄から作ったワインのことです。価格はボジョレー・ヌーボーより若干高いですが、この2つを飲み比べてみれば、その質の違いがよく分かります。どちらか一方を飲むならビラージュでしょうか。まあこれは好みもあるでしょうから、デパートや大手酒店で行われる試飲コーナーで比べてみてください。

ヌーボーを安く買うには?
解禁日に買うには、当然ながら解禁日より前に日本に輸入されてきています。これは許されています。つまり解禁日まで一般消費者に売ったり飲んだりしてはならないと決められているためです。2001年の場合は11月9日に第一便がフランスより到着しました。

1.直ぐに飲める航空便
このようにタイムリーに飲める航空便ですが、運賃はそれなりにしますから、ヌーボーで2000円前後、ビラージュー・ヌーボーで2300円前後という価格で販売されます。ただし、生産者の掛ける手間の違いや、古木を使っているなどの理由により、これより高いものも存在します。解禁日にはこれしかありませんぞ。
2.到着は遅いが価格が安い船便
お酒のディスカウント・ショップなどでは、解禁日より大きく遅れて安いヌーボーの姿を見ることができます。これらは粗悪品なのではなく、船便で運ばれてきたものが殆どです。

ボジョレー・ヌーボーの買い方

1.店頭で買う
多くの酒屋やデパートでは、ヌーボーを宣伝して販売することが多いものです。数種類のワイナリーからのものを仕入れていますので、比較試飲してみるのも面白いでしょう。
2.インターネットで買う
私のお勧めするネット販売店をご紹介しましょう。どれも安心して購入できます。

小仲酒店
笠原酒店
ツルヤ酒店

ヌーボーの楽しみ方
ただヌーボーを飲むだけではなく、比較試飲することをご提案します。なぜなら...

1.「ヌーボー」と「伝統的製法のワイン」の味は明確に違う
新酒は葡萄果汁を発酵させた期間がまだ数日というものです。従ってフレッシュなはずです。これに比べて伝統的な製法で作るワインは、同じ葡萄をつかっていても全く異なった味わいになります。ですから同じ地域で製法の違いを楽しんだり、別の地域のワインと比較するというのはどうでしょう?
2.異なる国の新酒を比較試飲する
具体的にはイタリアや日本との比較です。イタリアの新酒解禁日はボジョレー・ヌーボーよりも早いので、酒屋には出回っているはず。日本の新酒に解禁日はありませんが、これが出回るのも早いのです。さあ、これらと比較試飲というのはどうでしょう?きっと面白いはず。
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