kita's コラム バックナンバー 2004年

*** 2004年11月3日 *** ゆっくりとした時間
 国内線の飛行機に乗る時、私は必ず窓際の席に座ります。離陸の瞬間を見るためです。滑走路上では飛行機といっても、車と変わらずに車輪で動いています。離陸速度を超えると、操縦桿が引かれて斜めに空中へと上っていきます。車が飛行物体に変わった瞬間です。滑走路を見続けてると、速度が落ちたように感じるのは誰でも体験したことがあるでしょう。陸地が離れていくから、対地速度が急激に遅く感じるわけです。時速300km、400kmと上っていくのに、地面との速度はまるで静止しているかのように見えます。
 私は、この不思議な感覚をハンググライダーでも体験しました。運動神経が無いと途中で諦めていたビギナー講習。でも諦めたくないという思いが私を講習会場に再度行かせました。そしてめでたく正式ライセンスを獲得できた30歳の時、初めて300mの山から飛ぶ時を迎えました。山からの初とび、それは練習中に初めて足が地面を離れた瞬間の次にやってくる、第二の感動の時だということを先輩諸氏から聞いていました。風が安定するのを待ちます。隣で指示してくれるインストラクターが、GOサインを出します。「行きます!」と一声掛けて、テイクオフした瞬間、地上が止まって見えたのです。そう、あの飛行機の離陸のようでした。ハンググライダーでは、山から離陸するので、テイクオフした瞬間から地上が静止した景色に変わるのです。そのゆっくりとした時間が私は好きでした。空中では時速40kmから60kmで飛んでいるのに、時間の流れはとても穏やかです。私の下を、とんびも飛んでいます。同じ上昇気流に乗っている仲間として、空中で歓迎したものです。
 
 ハーレーに乗るようになってから、それまでのバイクに対する認識が全く変わりました。17歳からバイクに乗っていますが、この感覚は初めて味わうものでした。私にとってローライダーは飛ばして楽しむのではなく、ゆっくりとした時間を楽しむものです。群馬県や長野県の山村を走る時、周りの空気や農家で働く方々を眺めながら、とってもスローな時間が流れていくのを肌で感じます。おそらく私はずっとハーレーに乗り続けるでしょう。それは慌しい社会の中で、自分だけの時間をとり戻す相棒だからに他なりません。私にとって、オーディオがそうであるように。
*** 2004年7月19日 *** オーディオとウィスキー、そしてハーレー
 自宅でのんびりする時間を使って、今まで持っていたオーディオ機器の整備をやっています。まず、真空管アンプの発熱に耐えられるメタル製のオーディオラックの組み立て、そして音質のいいCDプレーヤーをオークションで入手しました。これから重量級(10kg以上)のレコードプレーヤーを探せば、とりあえずオーディオの第一次カスタムが終わります。夜、ジャズを聞きながら寛ぐという事が好きです。そこに合うお酒はウィスキーでしょう。サントリーの山梨県にある白州蒸留所では、新しいブランドのウィスキーを出しました。北杜(ほくと)です。これはこの秋、白州町が合併して北杜市になることから銘々されました。ジャズを聞きながら北杜を楽しむなんて、いい時間が過ごせそうです。
 さて、私のオーディオ歴は高校時代からになります。サンスイのスピーカーが欲しくて頑張って貯金しました。今でもそのサンスイのスピーカーは納戸で眠っています。とても捨てたり転売する気になれないからです。現在使っているスピーカーはスコットランドのタンノイ社製のスターリングですが、発売された昔、視聴したら落ち着いた鳴り方に惚れてしまい、思い切ってローンで購入したことを覚えています。それは今でも宝物です。
 オーディオの世界はハーレーと同じで、みんな世界に1つしかない組み合わせで聞いています。部屋が変われば音は変わります。そしてあちこちカスタムするのもハーレーと同じ。第二次カスタムも楽しみです。しかしお金が掛かるなあ。
*** 2004年5月4日 *** それぞれのゴールデンウィーク
今年のゴールデンウィークは長期で休んだ方が多く、遠方まで足を伸ばした話題でにぎやかでした。阿蘇、四国、北陸、東北と全国に散らばっている仲間の様子を聞いていると、旅とはいいものだと思います。いい出会いがあったでしょうか。
ローライダーを購入後、毎年5月の連休に出掛けていた私の場合、初めてどこにも行かない休みを迎えています。負けず嫌いの私ですので、年初からの大仕事に全力投球し、その疲れの影響で旅に出ることができませんでした。体力が回復したら、混雑するゴールデンウィークを避けて、これからどこか遠くに行きたいと思っています。今月の末には、ホッカイダーのためのフェリー予約が始まります。どのフェリー会社も2か月前に予約受付が開始されます。7月下旬に行くかたは5月下旬をしっかりマークしておきましょう。忘れてしまうと青森まで自走するしか無くなりますので。


*** 2004年3月7日 *** 梅と桜
今、梅の花が満開を迎えています。そしてあと数週間で桜が開花します。梅より桜のほうが華やかで、暖かくなる季節ということもあって桜は花見の対象になっています。しかし、梅の花を見ることも素敵なこと。鎌倉などの寺では、梅の花を見るために訪れる方が多く、桜より早く春を感じます。意外といいのは、梅を見に行くこと。梅林ではない寺などでは、のんびりと散策しながら心安らぐひと時を過ごせます。ツーリングとして行くには鎌倉は渋滞が厳しいので、たまには電車で行くのもいいでしょう。
桜の思い出も沢山あります。多くの場合、入学式の頃に満開となり、記念撮影の写真が桜で埋め尽くされた方もいらっしゃるでしょう。社会人になると、4月は人事異動があったり、転勤など、なにかと慌しい時期。変化はけっして楽しく感じられない事が多いですが、変化を楽しむという心を持ってみませんか。変化無きところに進化はありません。バイクをカスタムすることも変化を楽しむ事の1つでしょう。ツーリングすることも非日常を楽しむことでしょう。変化を恐れずに、この春もハーレーライフ、そして梅と桜を楽しみましょう。

*** 2004年2月18日 *** フロリダ
今月5日から16日までフロリダに旅行に行ってきました。日本でもアメリカでも真冬の2月ですが、フロリダだけは別世界でした。ほとんど半そで過ごせる陽気ですし、アメリカ最南端のキーウェストでは30℃近くまで上がり、全く夏でした。キーウェストは日本でいう北海道のようなもの。全米からハーレーが集まってくる場所でした。歩いても観光できる小さな島にハーレーが溢れていました。沢山のHOGメンバーと出会いがありました。小さな島でも3件のハーレーショップがあるそうです。最南端のポイントには観光客でにぎやかなのも北海道のようでした。今回私はハーレーに乗ることが目的ではありませんでしたので乗ることはありませんでしたが。
フロリダ州はヘルメット着用義務が無いため、すべてのライダーがノーヘルメットで街を流していました。街中ではのんびりと時速20km以下で走っているのですが、あの有名な海の上を走る長い6マイルブリッジなどを快走するときは装着したほうが良さそうです。フロリダの入り口はオーランド国際空港があります。ここでハーレーをレンタルすることができます。ローライダーは1日80$弱。高いものではありませんでした。いつかここに再来してハーレーで走ることを決めました。楽しみです。


*** 2004年2月2日 *** 500,000アクセスを達成
本日、Hobby Worldは延べアクセス数50万を超えることができました。ありがとうございました。これからもコンテンツの増加と質の維持に努めますので、皆様による一層のご協力をお願いいたします。


*** 2004年1月12日 ***アイスホッケーとテーマにしたドラマ「プライド」
このドラマは是非最後まで見てみたいと思っています。
1月12日夜9時から始まりますが、スタッフおよび出演者のインタービュー形式の予告を見ました。木村拓哉はホッケーのスケーティングを経験していなかったにも関わらず、結構いい仕上がりになっていました。最近のドラマは原則的に吹き替え無しでそのスポーツができないと成立しませんので、相当頑張ったと思います。運動神経の鈍い私が会社帰りにスケートリンクに通い、3ヶ月で20回以上集中的に滑り、選手になれたのですから、キムタクならできるでしょうね。


アイスホッケーのエッジはカーブを描いています。比較的平らのフィギュアの靴に比べ、立っていることも不安定。アイススケートリンクで、一度借りて滑ってみてください。そしてこのドラマをご覧になるとあのスケーティングがもっと理解できることでしょう。何事もチャンスがあったときに試してみる。如何ですか?

*** 2004年1月4日 *** 2004年をどう楽しむか
多趣味の私は大変に不器用なものですから、一度に沢山のことができませんでした。そしてそれは今でも変わりません。ではなぜ私が趣味を多く持っているのかといえば、どれも極めるまで集中してやってきたからです。たとえば、1級とつくものは1級をとるまで続ける。その趣味の一番になるまで続ける。点数のあるものは、目標点数を高めに決めてその点数を取るまで続ける。極めるとそのあとは、私のように不器用な人でも体と頭が慣れてしまっているので、頑張らなくても忘れない。極めることが私の信条なのです。

中途半端でやめてしまうのは、人生においてもったいない。趣味であるからこそ自分に妥協せず、自分が納得できるまで続けることです。だれだって自分にウソをついたり諦めてしまうことが好きな訳がありません。だからやり続けることです。

これまでに私に影響を与えてくれた沢山の友人、先輩、後輩がいます。みんな私の宝です。そのご恩は皆さんにお返しします。これがペイ・フォワードという考え方です。映画「ペイ・フィワード」を好きな理由は私の考え方と同じだからです。

さて、2004年をどう楽しみますか?考えてみましたか?
私は今年やりたいことを既に決めました。いつか一緒にキャンプした時にお分かりになることでしょう。あなたは今年何をしますか?今決めないと何もできませんよ。

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