ホッカイダー2001 (その6)
8月5日 八戸からソロ走行で帰路へ
走行距離 663.5km
船上から朝日を眺める。
八戸は晴れ。i-modeで天気予報を確認する。
東北道は全線天気がいいようだ。
昨年まで北海道から帰りの東北道は雨ばかりだったが今日はお日様の機嫌も良好。
川崎近海フェリーは、全ての車両が出てからでなければバイクが降りられない構造。
普段見られない車や大型トラックが降りていく光景をのんびり眺めながら待つ。
ようやくバイクの番。出て見ると空気はひんやりしている。
ここから八戸駅まで最後のタンデムラン。
駅を見て驚いた。
向う側には、今は盛岡までしか来ていない東北新幹線を、ここ八戸へ迎える為の新駅舎の建設が進んでいた。
そうか、この八戸は新幹線が開通して、遠い街では無くなる日が来るのか...
私のパートナーを降ろし、JRのキップを渡した。
そう、ここからはソロ走行だ。八戸インターから高速に入る。
道は空いているのだが、道内を走ったあの楽しさは無い。
ガードレールと両側にある法面のために閉鎖感があるためなのだろう。
それでも私がここを走るのは、フェリーで大洗まで戻り、そこから短距離を走るより好きだからにほかならない。
走ることは楽しい。
安達太良山が見える。千恵子抄の一説を思い出す。
東北道を走ると何もする事が無いので、景色を眺めているだけで詩人になってしまいそうだ。
出発した時の本州は35度の猛暑だったため、今日も暑さを覚悟していたのだが、どこを走っていても27度程度。
特に那須付近は気持ちがいい。爽やかである。
午後5時30分、全く雨に降られることなく自宅まで戻り、2001年私のホッカイダーは無事終った。
愛馬の機嫌は最後まで上々だった。
ああ、今年もいい出会いのあった素敵な旅だった。