上諏訪温泉・片倉館(国の重要文化財) |
上諏訪温泉・片倉館 大人:500円 時間:am 10:00 - pm 8:30 定休日:第2/第4火曜日 入浴日:2007年6月23日 2009年9月20日 (再訪) |
上諏訪温泉は諏訪湖に沿って展開している。 特に高級旅館は諏訪湖に面した場所に多い。 他方、諏訪市には非常に数多くの共同浴場があるが、その大半は一般に非公開で、存在する場所も諏訪湖畔だけでなく市内全般に点在している。 片倉館は日本最初の住民のための温泉、社交、娯楽、文化向上を目的とした施設とされ、片倉財閥の2代目によって昭和初期に建築/設立された。 いわば、洋風の共同浴場と言ったところか? 場所は諏訪湖畔の一等地。 広大な敷地は大きな木々と花壇に彩られ、建物は昭和初期の西洋館で、歴史的建造物としての価値も高い。 玄関を入ると正面に受付。 大浴場は男女左右に分かれる。 男湯は右の廊下を行く。途中に2階の休憩所へ上る階段がある。 少し先の左側に男湯。中は大きな脱衣場。ロッカーが多い。 浴室への扉は二重で、中は千人風呂と言われる大浴場。 浴室の床は特製のタイル張りで、 大きい浴槽は大理石造り。 何よりの特徴は1メートルを超える深さと中に敷き詰められた黒い玉砂利。 歩くと足の下できしる。 内部の豪華さは目をみはるばかりで、ステンドグラスや洋風の裸女像などとても楽しい。 洗い場は2カ所で、間仕切りの外側と入り口近くの別室。 シャワーなどをつけたのは近年か。 お湯は無色透明の単純泉。 肌触りがよく、さらっとした感触。 50年も前、学生時代から社会人になった頃、北アルプスの山の帰りに上諏訪で途中下車して霧ヶ峰の「ころぼっくるひゅって」と片倉館に何度となく立ち寄った。 今回の訪問はお湯に浸るだけでなく、思い出にも浸れる旅だった。
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