第一回目は双眼鏡についてです。
双眼鏡なしで、肉眼でもバードウオッチングは楽しめますが、双眼鏡があると、楽しさは倍加します。
双眼鏡選び:先ずは双眼鏡選びです。
これから手に入れようという方の参考になればと思います。
一番使いやすく、多くのバードウオッチャーが愛用しているのが、写真のような、
倍率8倍、対物レンズ(目に接するレンズ即ち接眼レンズの反対側のレンズ)の直径32ミリ、即ち 8X32 位のものが使いやすいです。
これ以上倍率が高いと、鳥を視野に捉えるのが非常に難しくなります。
7倍位でも十分です。倍率が変更できるズームタイプはお薦めできません。
あまり見え具合が良くないことと、目方が重くなるからです。
ストラップの調節:望遠鏡が手に入ったら、次はストラップ(首からの吊りひも)の長さの調節です。
バードウオッチングをする時は双眼鏡は、直ぐに鳥が見られるよう常に首からぶら下げておきます。
そして瞬間的に目の前にセットできるよう、吊りひもの長さは双眼鏡が胸のあたりにくるよう短く調節しておきましょう。
ピント合わせ:次はピント合わせです。
右側のレンズは単独でピントが調節出来るようになっていますので、自分の目に合うように調節するわけですが、
その前にどこか遠くの目標を選んで、真ん中の調節ダイヤルを回して左側のピントを合わせます。
次に同じ目標を使って右側のレンズのピント合わせを、レンズの調節ダイヤルを回して行います。
これでピント合わせは完了です。その後のピント合わせは、真ん中のダイアルだけで行うことが出来ます。
ただ、双眼鏡が体に触れることにより、右側のレンズが少しずつ回ってしまいピントがずれてしまうことがありますので、最初に右側のレンズのピント合わせが終わった時、ダイヤルのメモリの位置を覚えておきましよう。
そうすれば、いつでも容易にずれを調整できますので。
メガネを掛けている方の場合:メガネを掛けたまま双眼鏡を使われる場合は、写真のように接眼レンズに付いているゴム製のアイカップ(カバー)を外側に折り返しておきましよう。
目標の捉え方:鳥が姿を現し、いざ双眼鏡の視野の中に入れようとすると、なかなか捉えることが出来ず慌ててしまいます。
特に、森の中で素早く双眼鏡の視野に捉えるのは、ある程度慣れてきても苦戦することがあります。
コツは、先ず目標の鳥をじっとにらみ、そのまま頭を動かさず、双眼鏡を目の前にあてがうことです。
これだけ出来たら、いよいよ実践です。バードウオッチングを心ゆくまで楽しん
で下さい。