鳥見指南 その 2

我々が日本国内で見られるチャンスのある鳥は全部で500種ちょっとです。野草に較べたら遙かに少ないです。実際には季節や場所による制限によりこの数はずーっと少なくなります。従ってある場所で、ある季節に、そしてある時間帯(朝とか昼とか夜とか)に見られる鳥の種類はせいぜい30種類前後に減り、見分ける対象はかなり絞られてきます。

簡単な鳥の見分け方

鳥を識別する(見分ける)ためには何かハンディーな図鑑が1冊必要になります。 知らない鳥を見付けたら、素早くその特徴をしっかりと頭に入れ、図鑑を開いて「どの鳥だろうか?」と捜すわけです。

鳥の特徴を掴むポイントとしては先ず大きさです。大きさは普通クチバシの先から尾羽の先までの長さ(全長と言う)で表現します。大体の大きさを掴む目安となる物差し鳥としてトビ(59〜69センチ)、カラス(50〜57センチ)、キジバト(33センチ)、ヒヨドリ(28センチ)、スズメ(15センチ)などを覚えておくと便利です。 知らない鳥を見付けたとき、「大きさはスズメより少し大きいな」と言う具合に特徴を掴むわけです。

その他、全体の形(輪郭)・色クチバシの形・長さ・色鳴き声などを十分に記憶できたところで図鑑を開いて、それに該当する鳥を見付け出すわけです。鴨など水辺の鳥は、ゆったりとしているので図鑑と見比べながら余裕をもって見分けが出来ますが、陸上の鳥は一カ所にじっと止まっていることは少ないので、図鑑を開く前に、出来るだけその鳥のイメージを頭に叩き込むようにしましょう。

自信をもって断定出来ない場合はベテランに聞くことになりますが、その時は上記の情報のほか、その鳥を見付けた場所や時間(早朝・日中・夕方でもいい)なども伝える必要があります。

出来れば、バードウオッチングに出かける前に、目的地で見られる鳥の情報を仕入れておき、先に図鑑でそれらの鳥の特徴を頭に入れておくと、実際に鳥を見たときの見分けが容易になるでしょう。図鑑の説明により自分が見付けた鳥の生態などが分かるとバードウオッチングの楽しさが倍加します。

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