鳥見指南 その 5
鳥見のマナー
バードウオッチングを楽しむためのマナーを整理してみましょう。
一番大事なことは、バードウオッチングするために私達は鳥の生活している場所に入って行くことになるので、鳥達の生活を邪魔したり、驚かさないように気を付けなければなりません。
ここから下記のような具体的な注意事項が出てきます。
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あまり鳥に近づきすぎない。鳥が我々の接近に気づいて逃げ出すようであれば近づきすぎたと思っていいでしょう。「まだ大丈夫かな?」と思いつつ徐々に鳥に近づき、ついに鳥が逃げ出してしまったということは、多くの方が経験されたことと思います。どの位まで近づいても大丈夫か? という距離は鳥によって異なります。また、同じ鳥でも環境等により異なることがあります。小網代の鳥は一般的に用心深いです。
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鳥の巣や雛に近づかない。例えば、雛が親鳥から離れていると、巣から落ちてたとか迷子になったと誤解して拾ってきてしまう人がいますが、この場合はそっとしておきましょう。巣立ったばかりの雛は一羽づつそれぞれ勝手な場所で餌を運んで来る親鳥を待っていることがよくあるからです。
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服装はグリーンとか茶色系統のものの方が無難です。周りの景色からはっきりと浮き出すような派手な色の服装は避けた方がいいでしょう。但し、海岸で遠くの海鳥を観察するような場合は真っ赤な上着でも大丈夫でしょう。
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写真を撮る場合はフラッシュはたかない、巣や雛の写真は撮らない。
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鳥の居そうな場所に近づいたら大きな声でお喋りをしたり、大きな足音をたてない。
その他注意しなければならないことは、
自然を荒らしたり他人に迷惑をかけないというような
常識で判断できることですが、下記のような点が挙げられます。
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双眼鏡を人家の方に向けない。鳥が人家の方にいると、思わず我を忘れて人家の方に双眼鏡を向けている人を見かけますが、十分に気を付けましょう。
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野草などを踏みつけたりして道のない所に入って行かない。
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探鳥会などグループでバードウオッチングをするときは、近くに鳥がいないような時でも大声でお喋りをしたり、鳥を見ている人の視界をさえぎることのないよう心掛けましょう。
以上のような点を心に留めてバードウオッチングを楽しみましょう。
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