松本市のK.Aさんからのレンジャク情報

1通目のメール:

はじめまして。
私、長野県に住むAと申します。実は昨日、家の猫がヒレンジャクを食わえてきてしまったんです。
肩に怪我をし、飛べなくなっていましたので、消毒をし、包帯をしかごに入れてあります。昨日も、今日もすりおろしたりんごを食べてくれたんですがりんごの他にはレーズンを少し食べました。麻の実とミルウォームを買ってきて与えてみたんですが食べません。
私はヒレンジャクと言う名前も昨日ホームページで初めて知ったものですから何も分かりませんので今私にできることは何か教えていただけませんか?
そしてすどうさんの写真の木の実、このあたりには、もうどこにもありませんが、まだどこかにあるんでしょうか?ありましたら、送料などお送りしますので、御迷惑でしょうけれども、送っていただけませんでしょうか? それとも何か他に変わりになるような食べ物はあるんでしょうか?
教えて下さい。お願いします。
ちなみに、今も彼は(彼女?)誇り高き顔で痛みをこらえてジッとしています。
傷口はずいぶんきれいになったのでびっくりしていますが、羽も広げることができるし多分骨には異常はないと思いますが『渡り』と言うことを聞き今年は無理ではないかと主人と心配しています。

2通目のメール:

大変お騒がせしましたが、先程午後7時05分ヒレンジャク君は星になってしまいました。私の素人判断がいけなかったのだと反省しています。
あんなに元気そうに私の手からりんごを食べてくれていたのにとてもショックです。でも、野生の動物とは本当に美しいです。死の瞬間を迎えるその時までまさに誇り高く自由になって逝きました。今後ヒレンジャクを見かける度に今回の事を思い出すことでしょう。
明日の朝、『ヒー君』と名前をつけて葬ってあげます。
本当にお騒がせしました。ありがとうございました。

今晩は!
メイル2通とも拝見致しました。
レンジャクはピラカンサやヤドリギの実を好みますが、リンゴも食べるそうですから餌としては間違ってなかったと思います。
鳥は体温が高いので、傷病鳥の手当として我々が先ずやなければならないことは保温してやることのようです。小さな箱に入れてやって、ティッシュペーパーを丸めて覆ってやるとか、・・・
死因としては、傷によるものかな?と思いますが、如何でしょう?
猫がくわえてきたときの状況など、付け加えることがありましたらお教え下さい。場所は長野県のどのあたりになりますか?
またホームページをご覧下さい。出来れば感想など頂けると嬉しいです。
お返事ありがとうございました。メールを見たのが今日の事で、もうすでに、朝のうちに埋葬してしまいましたので、このまま静かに眠らせてあげるつもりです。御協力できず申し訳ありません。
ここは、長野県松本市の住宅地です。
発見した時は、1階のベランダのサンダルの上に猫に追いつめられて身動きできずにいました。
傷は、右の肩と左の胸のあたりにあり、肩から出血していました。
出血はしばらくして止まりましたので、傷口が開かないように、消毒した上で包帯をしました。かごの中にはティッシュをたくさん敷き、2〜3時間おきにりんごジュースなど少しずつ与えていました。部屋の中は他にも小動物がいますので、常に18〜20度位にしてあります。
それにしても、いったい何を食べにこのあたりにいたのか、私には分かりません。
これをきっかけに、今後野鳥を見る目が変わると思います。
今後の須藤さんの御活躍をお祈りいたします。
本当にいろいろありがとうございました。
2000.03.25


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