シンガポール探鳥記(1)

シンガポールの気候は1年中夏で、日中の気温は30℃前後です。
暑さはあまり気にならない私達夫婦にとっては、それほど暑いとは感じませんでした。またいつも30度と言うわけではなく、朝夕は快適で、昼間もしのぎやすい気温の日がかなりありました。

シンガポールでバードウオッチングを楽しむ場所として知られているのは、スンゲイ・ブロー自然公園とブキ・ティマ自然保護区です。
どちらの公園にも日本では見られない美しい鳥が沢山いました。

スンゲイ・ブロー自然公園はシンガポール最北部にあり、隣国のマレーシアとの国境ともなっているジョホール海峡に面した湿地と森からなる87ヘクタールの公園です。渡り鳥のルートにあたり、10月は北からオーストラリア方面に南下するシギ・チドリを観察する絶好のシーズンです。私が訪れ時にも、湿地には無数のシギチが羽を休めていました。

もう一つのブキ・ティマ自然保護区はシンガポールのほぼ中央に位置した、熱帯雨林の中にある164ヘクタールの公園で、アップダウンのきついコースです。美しい鳥の鳴き声に満ちた公園ですが、道の両側が非常に背の高い樹に囲まれているので姿を見つけるのは容易ではありません。

スンゲイ・ブロー自然公園入口

スンゲイ・ブロー自然公園の入り口にて、友人(左側)と。
いくつかの池状に分かれた大きな湿地と森からなる公園で、アップダウンもなく、シンガポールで一番の探鳥地と思います。干潮から満潮に替わるときにはジョホール海峡からの海水が音を立てて流れ込んできます。

ビジター・センターの前

ビジター・センターの前にて。
ビジターセンターでは食事も可能です。早朝から公園内を歩きましたが、半分くらいしか廻れず、残りは次回訪問の時の楽しみとしました。
なお公園への交通は、週末のみ最寄りのMRTと呼ばれる鉄道の駅からの定期バスがありますが、ウイークデーはタクシーかレンタカーの利用が必要となります。

ナンヨウショウビン ナンヨウショウビン(学名:Halcyon chloris) 全長27センチ、
カワセミの仲間ですがカワセミ(17センチ)よりはるかに大きいです。公園内ではいたるところで見ることができました。
ナンヨウショウビンは地域により羽の色などが異なるようです。昨年サイパンで見たナンヨウショウビンは頭部が真っ白でした。

コアオバト

コアオバト(Treron vernans) 全長27センチ、
日本のハト(33センチ)より小柄だが、色が綺麗。

シロハラクイナ

シロハラクイナ(Amaurornis phoenicurus) 全長33センチ、淡水の池で餌を採っていました。

ミドリカラスモドキ

ミドリカラスモドキ(Aplonis panayensis) 全長20センチ、
遠くから見たとき赤い豆電球が点(つ)いたような鮮やかな目の色が印象的でした。

スンゲイ・ブロー自然公園

ジョホール海峡からの海水が公園内に流れ込む場所の一つ
マングローブの林の向こう側がジョホール海峡で、対岸のマレーシアが望めます。

トビハゼ 湿地から姿を現し、倒木の上に登ったトビハゼの仲間。茂みの間からの撮影となったので真正面からの写真となってしまいました。

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