ナショナルトラスト全国大会

ヤブカラシ
ヤブカラシ

今回のナショナルトラスト全国大会は、青森県八戸市で開催される。先日の面接の折りに、青森で赤目の伊井野さんに会えると聞かされていたので、「小網代の森を守る会」からこの大会に参加する事になっていてほんとうに良かったと思った。全国大会に参加することも、オークプログラム派遣の決定に効果があったのかもしれない。

青森へ出発の朝、羽田空港の集合場所へ行くと、トラストの事務局でお会いした皆さんが次々と現れてあいさつを交わす。初めてのトラスト大会参加で、多少感じていた緊張感がすっかり取り払われて、なんだか社内旅行に行くような気分になってしまった。青森での初体験がリラックスして楽しめそうだ。

飛行機への搭乗時間が来て座席を確認すると、窓際でながめがよさそうなのでうれしくなってしまった。さあシートベルトをしめて青森へ出発。滑走路を加速しながらおしりの下に振動を感じていると突然ガタンと鳴って空中へ浮かぶ、そのときのふわっとした感じがいいのだが、この騒音のひどさはなんとかならないのかなあ。東京湾のアクアラインを下にみて、どんどん高度が上がる。雲のじゅうたんを何層も突き抜けて巡行高度に達すると空の青さも深みをまし、一路八戸をめざす。

ツユクサ
ツユクサ

間もなく到着とのアナウンスに窓の外を見ると、津軽半島や八甲田山がくっきりと見え、青森へ来たとの実感が湧く。飛行場は自衛隊との共用で、ターミナルビルへのタキシングの途中傍らに戦闘機が見える。ロビーでは「はちのへ小さな浜の会」の方たちが出迎えてくれた。今晩ワークショップが開かれる「はちのへハイツ」へバスで案内され一休み、一人で付近を散歩して戻ってくると、バスが出発してる。あせって追いつくと扉を開けてくれたので飛び乗る。これから種差海岸を観察して浜鍋をごちそうになりにいくとのこと。おいていかれなくて良かった。

浜を歩いての観察会は、いろいろな植生や鳥が見られて大変おもしろい、もっとおもしろかったのは、浜でごちそうになった浜鍋で、南部せんべいが具としてはいっているのだ。こんな食べ方知らなかったなあ。このあと蕪島でウミネコの繁殖地を見せてもらう。数万羽の大群には圧倒された。このなかで親にはぐれた幼鳥は飢え死にしてしまうとの話にショックをうけた。そういえばあちこちに瀕死のひなが見られる。嗚呼無情。

一緒にイギリスへ行く予定の伊井野さんは明日到着するとの知らせに、会うのを楽しみにしていたのでちょっとがっかり。でも彼はあちこち仕事で歩いていて今回もその途中での参加だそうで、忙しい人なんだなと納得。


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