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38 じゅらい亭すとーりー ―月夜に舞う桜のように― 第三夜
2002.4.4(木)06:51 - Landa - 4865 hit(s)

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「つまりはあれだね、よくありがちな夢おちってことだよね?」
いつの間にか物語の世界に引きこまれるなんて普通はあるわけない。
自分達が普通じゃないことは棚に上げ、普通の常識で考えているようである。
「ううん、げんじつだよ」
「だったら一体なにが目的なんだい?」
「最初からいってるよ、あそぼって」
クスクスとさもおかしそうに少女は笑う。
「だからって…」
なおもいいつのろうとするじゅらいをゲンキがとめる。
「まぁいいじゃないですか、じゅらいさん。楽しければ」
「今度はじゅらいさんの活躍するお話にしてあげるね」
「拙者が活躍って…」
じゅらいが聞く前に辺りは前と同じように景色が変わってしまった。

昔々あるところにおじいさんとおねいさんが住んでいました。
おじいさんことじゅらいさんは毎日山へ行っては竹を切るのを仕事にしていました。
たくさんお金は稼げませんがおじいさんもおねいさんも幸せにくらしていました。
ところがそんなある日のおじいさんがいつもの様に山へと竹を狩りに出かけると…
なんと不思議な事でしょう、金色に光る竹があるではないですか。
おじいさんはとても興味がありましたがとても怪しいのは事実なので少し離れたところから様子をみることにしました。

「金色にひかっとる、あの竹はなんじゃろう?」
おじいさんはこっそりと竹に身を隠し、金色に光る竹を観察します。
ただ竹自体が細いので身体は反対側からはみ出ています。
コンコン
おじいさんは竹に近づき軽くたたいてみました。
金色にひかっているにも関わらず音は竹のままでした。
ますます怪しいです。
コンコン
何と驚いた事でしょう中からもたたく音が聞こえてきました。
「おぉ、これはもしかして中に誰かが閉じ込められてるのでは?」
おじいさんは慌てて竹を切る準備をはじめました。
おじいさんは中に入っているものに傷がつかないように慎重に竹にメスをいれていきました。
なんとおじいさんはメスで竹を切ることに成功したのです。
そして竹の中には可愛い女の子、月夜ちゃんが座っていました。
「なんて可愛い娘なんだ、誰も見ていないことだし連れて帰って拙者の娘にしよう」
そういうとおじいさんは女の子を連れて帰りました。
女の子はかぐや姫と名づけられ、それはそれは本当に過剰なほど大切に育てられました。


それから10年の歳月が経ち、かぐや姫はとてもとても美しい娘へと育っていました。
またおじいさんとおねえいさんも裏山の値段があがりそれを売って豪華な暮らしをしておりました。
さて、年頃になったかぐや姫はその美しさが都でも評判となり多くの求婚相手が連日家へと押しかけておりました。
「ええい、帰れ、帰れ。うちの娘に近づくんじゃない」
おじいさんは娘の身を案じすぎ、片っ端から追い返しておりました。
それでもめげない強者がおりました。
由緒正しき魔王の嫡子ゲンキ
都で一番かっこいいと評判のクレイン
月夜を眼鏡っ娘にするという大きな野望を持った眠兎
財産目当てのレジェンド
何故だか参加をしている矢神
おじいさんはこの5人に一人ずつ条件を出しそれをクリア出来れば月夜との交際を認めることにしました。
曰く、願い事の残りが三回な天使人形
曰く、ONE初回限定復刻版未開封
曰く、さとみのなぞの感想文5000字以上を5秒以内に発表
曰く、どろり濃厚ピーチを2g一気のみ
曰く、たーりっくまたー
おじいさんは、もともと交際を認めるつもりはさっぱりないので無理難題をおしつけることにしたのです。
そんな条件なので誰もクリアすることが出来ず、この話は無かったことになりました。

そしてそれからまた少しの月日がながれます。
おじいさんは最近、かぐや姫の様子がおかしいことに気づいています。
月を見るたびにため息をつき、さめざめと泣くのです。
おじいさんは心配で心配でたまりません。
「どうしたんだい、かぐや姫?何かこまったことでもあったのかい?」
かぐや姫は首を横に振ります。
「違うよ〜。今まで隠してきたけど…月夜はコロニーの住人なの。コロニーの追っ手から竹型宇宙船で逃げてきたけど…」
あまりのショックにおじいさんは腰を抜かしかけました。
「でも…あの月が満ちる頃、流星に偽装したシャトルでコロニーのエージェントが月夜を捕まえにくるの」
おじいさんはどうして月夜がそんなことを知っているのかまったく無視して、どうやって守ろうかということだけで頭がいっぱいに
なりました。現在の地球の文明でもっとも強力な武器といえば太刀で、飛び道具は弓矢しかありません。
そこでおじいさんは考えました。
全財産を投入して武器の開発に乗り出したのです。そして数日の間に巨大ロボットを完成させるまでになったのです。
つくり話のような本当のお話です。父の力は偉大です。
そして舞台は次の満月の日を迎えたのです。


〔ツリー構成〕

[34] Landa 2002.3.31(日)08:00 Landa (47)
・[35] じゅらい亭すとーりー ―月夜に舞う桜のように― 第一夜 2002.3.31(日)08:01 Landa (5581)
・[36] じゅらい亭すとーりー ―月夜に舞う桜のように― 第二夜 2002.3.31(日)08:02 Landa (6633)
・[37] 感想 2002.4.1(月)01:56 じゅ (764)
・[38] じゅらい亭すとーりー ―月夜に舞う桜のように― 第三夜 2002.4.4(木)06:51 Landa (3946)
・[39] じゅらい亭すとーりー ―月夜に舞う桜のように― 第四夜 2002.4.4(木)06:52 Landa (5073)
・[40] お疲れ様でした〜☆ 2002.4.7(日)04:01 CDマンボ (327)
・[43] 楽しませて頂いてます(進行形) 2002.6.26(水)09:09 ゲンキ (2559)
・[70] いまさらですが。 2002.8.1(木)16:02 藤原眠兎 (521)

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