夏の瞬間(とき)北海道


- 増田山 -

晴れていれば線路がゆっくりとΩカーブを描いて坂を下る狩勝峠。
夏はガスがかかってしまい、新得の街はほとんど見えない。
ここは冬編と同じ地点。朝方は霧が濃く、行っても無駄だと思っていたが、
11時を回ったころで霧が晴れだしたので登ってみた。
牧場が近い(というよりど真ん中)ので、小さな虫が多いのには閉口し、
天気も晴れたり曇ったりを繰り返しているので、早めに切り上げた。
冬にはなかった、〈クマ注意〉の看板があるのは愛敬ではなさそうだ。

(JR北海道 根室本線 落合ー新得 1996/8/5 KR)








- 浜辺にて -

日高を訪ねた際、ちょうど昆布漁の真っ最中だった。
サラブレッドと、昆布採り。どっちを絡めようか悩んだが、
馬はいろいろデリケートで写真を撮るだけでもかなりうるさそう。
牧場主に挨拶しろ? そんな当たり前のことを書かれるとイヤになる。
馬はもらえないけど、昆布はもらえるかもしれない?
という変な期待も少しあったので、東町で途中下車して浜辺を散歩。
昆布採りのおじさん、おばさんと話したりして、結局この日は昆布づくし。

(JR北海道 日高本線 東町〜日高幌別 1996/8/4 KR)








- 湿原をゆく -

本当は違う。ここではない。ずいぶん前に目星をつけて、
話にも聞いていた細岡の丘に行きたかった。
が、駅を出てしばらく歩くと、目指す方向は聞いていた話とは違い、
ずぶりとはまりそうな湿原。軽登山靴をはいてきているほかに、
サンダルは持ってきているけど、ゴム長は持ってきてない。
これはダメだとあきらめ、駅の反対側へ。
かなり丈夫に作ってある遊歩道の中ほどで、
釧路川に集まる細い流れを見ながら。

(JR北海道 釧網本線 細岡〜塘路 1996/8/8 KR)




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