2004年2月 とくゆき


岩手の友人から2月の上旬に特雪(特殊排雪列車)が走るよと教えてもらい、1月の下旬からそわそわし始めた。RMなどでは何度かギャラリーで見た事があるが、まだ見た事も撮影した事もない被写体であり、撮影してみたい気持ちは高まった。
具体的に2月10日に走る事が決まった。ただ、困った事に北上線、米坂線、只見線といずれも同じ日に走るらしい。11日から予定していた岩手入りを急遽繰り上げ、翌日から岩手入りする事を念頭にして、狙いを米坂線に定めた。米坂線は過去に何度か撮影した事があり、多少なりとも撮影場所はわかる。対して、北上線はまだ撮影回数が少なく、今ひとつ土地勘もつかめないので今回は米坂線とした。
行くと決めたは良いものの、雪道、アイスバーンでの運転はそれほど経験がなく、あまりムリはしないと最初から決めていた。が、国道はほとんどがドライコンディションで、運転にはあまり気を使わずとも良かった。

新規作成:2004.6.4
最終更新:2005.08.13 11:46




当日、ラッセルも走っているという情報も入り手ノ子へ急いだ。
ラッセルも試運転は撮影した事があるが、実際にラッセルをかけて走っているのを
撮影するのは今日が初めて。どの程度のスピードで来るのかがわからず、Avよりも
Tvを重視して待つ。数分後、ものすごいスピードでDD15が通過。
ある程度のスピードが出ていないと雪を吹っ飛ばす事ができないのかと直感でわかる。

(JR東日本 米坂線 手ノ子〜羽前沼沢 2004.2.10)
[Canon EOS-1D EF70-200mm F2.8L USM 1/250 F4.5]



すぐに車に乗り、小国方向追いかける。国道も除雪作業で思うように進まない。
羽前松岡の手前でやっと追いつき、もう1カット撮影。
ロータリー除雪車が走る前の偵察機のような速さで峠に向け走っていった。

(JR東日本 米坂線 伊佐領〜羽前松岡 2004.2.10)
[Canon EOS-1D EF70-200mm F2.8L USM 1/250 F4.5]



特雪の最初のカットは、羽前松岡駅の伊佐領寄りから。
駅にはかなりの人がいて近寄れない。駅通過時にはホーム側の羽は閉じるが、
踏切までの100mも掻いてくるのでは? と予想したが見事にハズレ。スカをくらった。

(JR東日本 米坂線 羽前松岡〜伊佐領 2004.2.10)
[Canon EOS-1D EF70-200mm F2.8L USM 1/250 F4.5]





ラッセルしているときの列車は、人が走っている速さと同じくらいの速度で進む。
前のカット撮影後、車で米沢方向に追いかけると、あっという間に追いついた。
雪の壁をよじ登り、足場を確保する。列車が見えても遅々として進まず、
なかなかシャッターチャンスのポイントに来ない。焦れる。

(JR東日本 米坂線 羽前松岡〜伊佐領 2004.2.10)
[Canon EOS-1D EF70-200mm F2.8L USM 1/250 F4.5]



次は弁当沢トンネルの小国側まで行ってしまおうかと考えたが、十分間に合うとよ!
と急かされ、伊佐領の手前で待ち受ける。

(JR東日本 米坂線 羽前松岡〜伊佐領 2004.2.10)
[Canon EOS-1D EF70-200mm F2.8L USM 1/250 F4.5]



もう1カット、路側帯にうまく車を停められたので線路端にかじりついて撮影。
かなりの人数が後から続き、足場が崩れないかと冷ひやひや。

(JR東日本 米坂線 伊佐領〜羽前沼沢 2004.2.10)
[Canon EOS-1D EF70-200mm F2.8L USM 1/250 F4.5]



弁当沢の伊佐領寄りであまり人が撮ってない角度から。

(JR東日本 米坂線 伊佐領〜羽前沼沢 2004.2.10)
[Canon EOS 10D EF300mm F2.8L USM 1/250 F4.5]



線路際の定番の場所はすでに人がいっぱいで入れない状況。
もう少し線路から離れたところで一脚を使い雪掻きして場所を作る。
追っかけのかぶりつきもおもしろいが、あまりにも人出が多い。
今後はちょっと離れたところでゆっくりと撮影をしたいなと。
わがままか?

(JR東日本 米坂線 羽前沼沢〜手ノ子 2004.2.10)
[Canon EOS 10D EF28-70mm F2.8L USM 1/250 F4.5]

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